一番頑張ったことは、アルバイトです。私は約1年半、中学3年生を相手に家庭教師として英語を教えていました。その生徒は小学5年生から1度も学校に行っておらず、家族以外との関わりがない状態でした。 家庭教師を雇ったのは、学校に通う学生と勉強面で差をつけられていない自信を持たせるため、少しでも学校に通いたいと思わせるため、との説明を受けました。 そのため受験対策の内容ではなく、勉強そのものが楽しいと思ってもらえる授業、外の世界や人間に興味を持ってもらえる授業、不登校への引け目を無くし自信を持たせられる授業、になるよう心掛けました。
具体的には、
①勉強の苦手意識を作らないため教材の応用問題は飛ばす
②大学生活や開催される街のイベント、世界の独特な祭や文化、自身の留学経験等を授業の合間に話し、英語と外の世界に興味をもたせる
③繊細なメンタルを考慮し、解答が正解でも誤答でも褒めて伸ばすを徹底する
④心の距離を縮め、家族以外の人と話す楽しさを感じさせるため、雑談の時間を毎回とる
⑤筆記問題の時間が長いと退屈そうだったことから、教材で表現を学んだらその場で使って対話する、という学習方式を導入する
以上の点を心掛けました。 結果として、閉鎖的だった性格は開放的な性格に変わり、通信制高校へ進学することができました。大学での学びの話を私がよくしていたことから、専門的な学びに興味を持ち、高校卒業後は専門学校へ通いたいという進路希望も持つようになりました。そして高校で希望制語学プログラムに参加し、夏季休暇中にカナダへ短期留学に行きました。 留学中はホームステイをすることになっており、4年間不登校だった教え子が 家族と離れ、言語の違う国で他者との共同生活を送る経験を自ら選び成し遂げたとき、私は大きな達成感を感じました。 この経験を通して、根気強く、相手に合わせて柔軟に、真剣に寄り添いながら関わる能力が養われました。また改善点を自分で模索し、より良いものを作りあげる能力も養われました。 人を育てることにやりがいを感じた私は、これらの能力を生かして、貴社ではいつか新規開院立ち上げに携わりたいと思っています。
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