16卒 本選考ES
ディレクター職
16卒 | 慶應義塾大学 | 男性
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Q.
あなたが働く場としてNHKを志望した理由と、NHKでやってみたい仕事を述べてください
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A.
人の「思い」に興味があるからだ。池袋で路上生活者への炊き出しに参加した際、マレーシア人男性の支援者がいた。「外国人なのに偉いといわれるが、イスラムの教えで当たり前のことをしている感覚だ」と彼はいう。他の支援者に聞いてみると、好きな人が参加していたからなど、路上生活者支援といってもあらゆる思いを持った人が集まっていた。どんな理由であっても、特別なものだ。こうした表に出ない、人それぞれの思いに迫りたい。NHKの番組はドキュメント72時間のように、普通の生活の中に潜む多様な人のドラマを映し出す。中でも、マイノリティーに焦点を当てて取材をしたい。少数派のレッテルがあるからこそ、外から見ただけでは分からない「思い」があると考えているからだ。 続きを読む
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Q.
「NHKのニュースあるいは番組」について考えていることを具体的に述べてください。(番組の批評・感想でも結構です)6行
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A.
クローズアップ現代やNHKスペシャルなどで、普段身近にいない人物の胸中を聞ける点が興味深い。5月31日のNHKスペシャル「戦後ニッポンの肖像 豊かさを求めて」では、「失われた20年」を大企業の元役員が振り返る場面が印象的だった。一方で、バブル以前からの大企業に焦点を絞りすぎていたように思う。就職活動ではSoftbankなど若い大企業を受ける友人も多い。こうした会社のトップが今の日本経済をどう見るかも番組内で聞いてみたかった。 続きを読む
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Q.
学生時代に取り組んだことや、あなた自身について述べてください
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A.
昨年、バドミントンサークルで主将を務めた。誰にとっても楽しめるサークルにするため、特に初心者の試合の応援に力を入れた。レベルの高い試合には人だかりが出来る一方、大学から始めた人らにつく応援は2・3人だ。しかし、注目されなくとも選手は必死にプレーしている。負けて涙を流す人もいる。高校から始めた私は初心者の気持ちがよく分かった。実力問わず頑張る姿に優劣はない。周囲にも選手の裏での努力を伝えて、応援に身が入るようにした。応援が心強かったといってもらえることが何より嬉しかった。どんな人であっても、真剣な姿に対して、全力で応えるのが信条だ。 続きを読む
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Q.
最近関心を持った社会的な出来事や疑問に思うことをあげて、あなたの考えを述べてください。10行
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A.
〈保育所と近隣住民とのトラブルについて〉子どもの声が騒音だとして、地域住民が保育園の新設に反対する騒動が話題に上る。この春に、自宅の目の前に保育園が出来た。しかし、トラブルは何もなく周囲に溶け込んでいる。要因を考えると、自宅に隣接する大きな公園の存在が思い当たった。その公園は正午近くには幼稚園児など、夕方になると小中学生の遊び場となる。1日中子どもの声が聞こえる住環境が当たり前になっていた。慣れ親しんだ環境に新しいものができると戸惑いが生まれるものだろう。一方で、私は保育園が町から消えたら寂しく思う。21年間育った光景が変わるからだ。「待機児童解消」といったスローガンに訴えるのではなく、地域の日常風景の1つとして根付かせる努力がトラブル解消の近道だと考える。 続きを読む
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Q.
「私はこうして”壁”を乗り越えた」をテーマに、あなたの体験に即して述べてください。
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A.
大学1年生から予備校で学習相談にのるアルバイトをしている。2年目からアルバイトの指導役を任された。しかし、経験が浅く自信のない自分と、人に指示する立場との間で悩んだ。その中で、医学部志望の生徒と話した際、看護学部生の後輩に同じ医療系としてどう考えるか尋ねた時が転機になった。学年を気にせず意見を聞かれたことが嬉しく、一緒の業務の日は楽しいと言ってくれた。その言葉に、分からない自分を認めて、等身大で物事を考えればよいと気づかされた。それからは、人に指示を出すだけでなく、困ったことがあれば誰にでも意見を求めた。後輩であっても、対等な関係で考えることで、人それぞれの優れた所を見出せるようになった。予備校職員からも頼もしくなったといわれて、完璧でない自分でも自信を持ってリーダーとしての役割を果たすことができた。 続きを読む
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Q.
自由記述欄
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A.
今年、所属するバドミントンサークルにバイセクシャルを公言する新入生が入会した。当初、私はコンプレックスに負けない強い人なのだと思った。しかし、彼は性別に対して何も特別に思っていないという。先入観なく接しようと意識するあまり、結果として私は偏見を持っていた。その過度な意識も彼と接するうちに消えた。練習後、熱心にアドバイスを求める姿はごく普通の学生だった。誰もが「普通」と「特別」を併せ持つ。だからこそ、マイノリティーと過剰に意識するのではなく、あらゆる側面を知っていくことで、自然と偏見は解消されるのだと感じた。 続きを読む