【21卒】ＡＧＣの冬インターン体験記（理系/化学品カンパニー）No.9463（東京工業大学大学院/男性）（2020/7/16公開）

自身の専門性を活かしたいという思いがあり，化学メーカー，素材メーカーを中心にインターンに応募していた．名前も知れている企業であったが業務内容や職場環境などのイメージができていなかったため，インターンを通してそれらを把握することを目的としていた．

テストセンターのボーダーがやや高めだということは聞いていたため，ある程度の対策を施してから臨んでいた．

エントリーシート → WEBテスト → 最終面接

グループ面接であった．自分の番だけ集中していればいいというものでもなく，他の学生が話している間の聞く姿勢なども見られているきがしました．

学生時代頑張ったことについて

研究活動です。学部時代、研究の過程でプログラミングを行う必要が生じました。私はプログラミングの経験がなく、簡単なコードを見ても全く理解できないほどでした。既に前任者が作成した計算プログラムは存在しており、それをそのまま用いて研究を進めることは可能でした。しかし私は自分の力で改善を行いたいと考え、独学で一からプログラミングの勉強を始めました。基礎知識を調べ、前任者が書いたコードを読んでアルゴリズムを理解し、自分の研究に合わせて再構築する。困難でしたが改善を行うことができ、成果を生むことができました。修士では私は違う研究室に進みましたが前研究室での成果が評価され、現在は計算を中心とした新規テーマが与えられています。このように私は経験したことない分野でも利があると思えば果敢に挑み、自分の力とすることができます。

研究概要を教えてください

私の研究目標は新規CO2吸収剤の開発です。プラントや火力発電所などで発生するCO2は地球温暖化の原因とされており、大気中に放出するのではなくアミンなどの吸収剤を用いた化学吸収法などでプロセス中から分離回収し、貯蔵あるいは有効利用することが求められています。そのようなプロセスの設計、運転にはCO2吸収における相状態の把握が必須となります。
現在私は化学吸収法における、CO2吸収に関する気液平衡のモデリングを行っております。将来的には分子情報を駆使した量子化学計算を取り入れ、データの存在しない物質がどれだけCO2吸収能をもつか、その物質を用いるとどの程度のエネルギー消費を抑えられるか予測することを目指しています。そうして最適だと考えられる吸収剤を計算によって提案したいと考えております。それが達成されれば新規CO2吸収剤の開発スピードが高まり、排出量削減に大いに貢献することができます。

業務体験ワーク，工場見学

1日目にやったこと

AGCの代表的な製品であるガラス事業の経営を体感するグループワークを行った．M&Aなども考慮する場面もあり，AGCの社風を参加学生に伝えようとする意図を感じた．

2日目にやったこと

化学品カンパニーにおける業務体験型グループワークを行った．一日目と変わって化学品カンパニーの技術的な内容に踏み込んだ内容となっており，短時間で膨大な資料を読み取り問題に対しての解決策を提案する．

化学品カンパニー社員

社製グッズ

AGCはM&Aなどをするときは，社風が一致するかどうかを重視している．数字で示すことのできる指標も参考にするが，社風の合う合わないもかなり重視しているポイントである．これは採用の時も同じことがいえる．

グループワークの内容は時間に追われるものとなっており，タイムマネジメントに苦労した．膨大な資料を読み解いて解決策を導き出す必要があり，頭の回転の速さを求められている気がした．前日は良く休んでおき，十分なパフォーマンスができるよう準備しておくべきだったと感じました．