18卒 本選考ES
総合職
18卒 | 筑波大学 | 女性
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Q.
志望動機を教えてください。
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A.
人々の心に新しい思いを残す作品作りに関わりたいと考えています。2017年の衝撃的な作品の一つとして挙げられるのが貴社から出版された『夫のちんぽが入らない』だと思います。私はceroというバンドが大好きで、中でも「Orphans」という曲が好きでよく聴いています。その曲の歌詞に出てくる「別の世界では2人は兄妹だったのかもね」という部分は、ボーカルの髙城さんが『夫のちんぽが入らない』の一文からとったもので、本の世界観から影響を受けて作った曲だということを知りました。この曲を通して、作品の世界観に出会った人もいると考えると、一つの作品が様々な形で人々の心に新しい思いを残していると感じました。また、この作品は、衝撃の実話である事からも多くの人々の心に響き、中には共感し救われたという感想も聞かれ、SNSなどを通して大きな反響となっています。励まされたり、癒しになったり、元気づけられるのも出版の大きな役割であり、やりがいを感じる点だと思います。貴社はフジテレビや産業経済新聞社など他のメディアと近い関係にある事から、作品を様々な形で人々に届ける事ができるという強みを持っていると考えています。その強みを活かして、貴社でより多くの人々の心に新しい思いを残す作品作りをしたいと考えています。 続きを読む
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Q.
入社後にやりたい仕事を教えてください。
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A.
ノンフィクションやエッセイの書籍の編集をしたいと考えています。ノンフィクションやエッセイは、著者や取材対象者の生き方や経験、考え方が強く反映される作品だと考えています。私は、テレビ局の生放送番組でアンケート受付の電話オペレーターを担当していますが、そこでは日々多くの人の意見を聞く事ができ、その意見の背景にある経験や考え方を知る事で、自分にはなかった新しい考え方に出会う事ができます。政治に関する意見を話すという事はデリケートな部分であり、普段生活していると本音の意見を聞くことはなかなかなく、この経験はとても貴重なものです。この仕事をして強く感じた事は、自分と違った意見であっても、違うというだけで反対したり除外するのではなく、その背景を理解する姿勢が重要だという事です。自分にはない新しい考え方に出会うという経験は、ノンフィクションやエッセイなどの書籍においても同じような経験をする事ができると思います。そこから得られるものが、自分の生き方や考え方のヒントになる事もあります。そのような経験を多くの人に提供できるような仕事をしたいと考えています。 続きを読む
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Q.
『わたしを変えたもの』をテーマに、600文字から800文字の作文をお書きください。
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A.
「ストライク!」野球場に響くはずの審判員の大きな声が、家のリビングに響いた。声の主は、父である。リビングの大きな窓を鏡にして、審判のポーズをとっている。父は、平日は普通のサラリーマンだが、休日は高校野球の審判員をしている。どうしてこんなにも審判に夢中なのだろうと少しあきれながら思っていた。私の高校時代の青春は、殆ど掛け持ちしていた部活動の時間だった。中でも放送部の活動ではアナウンスに熱を入れ、いつかは大会で優勝し甲子園球場でアナウンスをするのが夢だった。しかし、青春はあっという間に目の前を通り過ぎた。夢は叶う事なく、そのまま大学生になろうとしていた。高校3年の終わり、沖縄が既に暑くなりはじめ、父がますます日焼けして黒くなっていた頃、あるニュースが我が家のリビングを賑わせた。父が、春のセンバツ高校野球に審判員として出場することになったのであった。「高校時代からの夢が叶ったね」母が涙目になって言った。父は高校球児だった何十年も前から甲子園出場を夢見て、それを普通のサラリーマンでありながら叶えたのであった。悔し涙を流したであろう高校3年の夏から、父は夢の見方を少し変えて、再び追いかけはじめた。「夢を叶える人は、夢を追い続けた人だけだ」と、私はその時強く感じた。夢を追うのに期限はない。その春、多くの観客が高校球児を応援する中、スタンドで私たち家族は一生懸命に審判を応援した。父の姿は、大きな甲子園球場に負けることなく、大きく逞しく見えた。大学生になった私は、今でもアナウンスを続けている。故郷とは遠く離れた場所で、震災復興イベントの司会を経験した。甲子園ではなかったが、多くの人を元気づける大事なイベントだった。今、テレビ画面越しに父は私に時々問う。「このストライクの時の腕の角度、どっちがいい?」。どっちでもいいと言いながら私は笑う。夢を追いかける人の輝きを、私も持ち続けると決めながら。 続きを読む