「伝わる熱」
私が大切にしていることは、何事も一生懸命取り組むことです。
昨年、普段アートと縁のない場所にアートを持ち込むことで人と人との新たなつながりを作り出す、アーツマネジメントに関する授業を履修しました。私たちの班は、「大学の付属病院で小児科の入院患児さんとのワークショップ」と「本学の文化系サークルによるステージ」の企画を考えました。目的として、「患者の皆さんに楽しい思い出を残してもらうこと」「今まで関わりの少なかった付属病院と本学とのつながりを作ること」「様々なサークルに参加してもらうことで、サークル同士や患者さん、企画者である文学部との新たなつながりを作ること」の三点を設定しました。
最も苦労したのが、病院の規則内での企画方法を考えることです。例えば、握力の弱い患児さんも絵を描けるように、筆を使った絵の具の使用を考えました。しかし、子供たちの使い方を予測できない上、点滴をつないでいる患児さんもいるため、水が飛び散らないような方法が求められました。
水が飛び散らず、思いっきり絵を描いてもらえる方法を班員で集まって何度も考えた結果、画用紙の上に剥がしやすいシールを貼って絵の具を染み込ませたローラーで塗り、乾いたらシールを剥がすという方法を取り入れました。普段絵の具を使うことができないため、参加した五人の子供たちはとても楽しそうでした。親御さんや看護師さんたちも大変喜んでくださりました。
私たちが一生懸命取り組んだことは、企画書を通して病院側に伝わっていました。だからこそ、病院は最大限の協力をしてくださり、多くの方に喜んでいただくことができました。一生懸命取り組むからこそ伝わる思いがあり、一生懸命になった分自分の成長も感じます。これから社会に出た後も、この熱意は大切にしようと思っています。
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