「冒険がしたい」、そう思い立って中国に留学した結果、「世の中にまだ知られていないことを発掘したい」という自分の欲求に気づいた。そしてこの欲求は、記者として駆けずり回りたい、という夢になった。具体的には、外信部で中国ニュースの取材をしたい。現在中国はハイテク分野の進歩やマナー向上が著しいにも関わらず、多くの日本人は「毒餃子」の印象のまま止まっている。一方で、政府の民族弾圧や言論統制など負の側面も増している。中国のリアルな両側面を、語学力を活かして伝えたい。また、医療福祉部で知名度の低い病気を広める記事を書きたい。例えば、私もかつて罹った脊椎側弯症は、100人に2人が発症すると言われている珍しくない病気だ。しかし知名度は意外に低く、そのせいで症状が悪化するまで病院に行かないことも多い。このような不幸を減らすための取材がしたい。
できごと
高田馬場の中国人専門予備校で、数少ない日本人として働いた。この経験を通して培ったのは、異質の集団に飛び込む力と共感力だ。バイト開始後まかされたのは「求人サイトに載せる文章作成」。社長や社員にインタビューを行ったが、一方的に聞くだけでは単純な情報しか話してもらえない。そこで、ネットで調べた中国の若者言葉を積極的に使ってみたら、相手の顔もほころんだ。これにより得た情報で求人情報を書き、日本人のスタッフも4人増やすこともできた。この時に学んだ、歩み寄りの姿勢を、記者になっても忘れずに活かしたい。
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