18卒 本選考ES
総合職
18卒 | 北海道大学大学院 | 男性
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Q.
研究テーマは?
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A.
Alは省エネルギーの観点からリサイクルによる利用が推進されてきた。しかしリサイクル時の不純物に由来する粗大介在物が、Alを著しく脆化させるため、Al材料としての利用を妨げる要因となり問題視されている。この悪影響は介在物の微細化によって軽減できるとされているが、それを明白に示した論文は存在せず、有効な微細化方法も提案されていない。そこで私は、既存技術の応用によって介在物の微細化を達成できれば、設備導入などのコストをかけずにAlのリサイクルを後押しできると考え、金属の一般的加工法である押出加工に注目し、その特徴であるメタルフローによる微細化を期待して実験を行った。その結果、介在物が微細化され、優れた機械的性質を有する材料が得られた。更に私は、介在物の形態が機械的性質に与える影響を調査するため、Feの含有量と凝固条件をパラメータに介在物の形態を変化させて実験を行い、試料毎の介在物の形態と機械的性質を逐一計測した。そして、得られたデータを解析することで、介在物の形態と機械的性質の相関関係を数式で定量的に表すことに成功した。現在はその数式をもとに介在物の微細化に特化したダイスの開発を行っている。 続きを読む