【21卒】扶桑社の夏インターン体験記（文系/総合職）No.12097（早稲田大学/女性）（2020/12/14公開）

会社の雰囲気を知ることができた。以前に想像していたよりも，中年～年配の男性が多く，ESSEのような女性的な雰囲気はあまり感じられなかった。また，インターンシップ終了後には立食形式の懇親会があるので，ビジネスライクでない温和な人柄の社員もいることがわかった。

個々の刊行雑誌に対して，バックナンバーなども含めより詳細に読み込み，事前に質問を用意できるくらいにしておけば良かった。

インターンでの会社説明を通して，文芸書にはあまり力を入れておらず，SPA!とESSE（つまり雑誌群）にかける力の大きさを実感したので，文芸編集がしたいと考えていた自分には合わない会社だと思った。また，社風も少し男性的で，フジサンケイグループ内での人事異動もあるとのことだったので，あまり魅力を感じられなかった。

大規模な出版社ではなく，フジサンケイグループの一企業ということで小～中規模の会社であるため採用人数も少なく，倍率も自然と高くなると思った。また，内定者の中にはSPA!などのグラビアコンテンツも多い雑誌を志望していたという人もいて，週刊誌編集にだけはなりたくないと考えていた自分は向いていないと感じた。

インターンシップのスケジュールのうち座学の時間がとても長く，社員との距離感が遠かったので，インターンへの満足度自体が低かった。そのため，インターンそのものが楽しかった他社に比べて，本選考に向けた志望度は下がった。また，自分がやりたい仕事が出来なさそうだと感じたため。

インターン参加者のうち，希望者には後日勉強会と称した１dayのイベントの募集案内が来る。自分はそれに参加したものの，その後優遇等の案内が来ることはなかったが，本選考への影響がゼロとは言い切れない。おそらく勉強会で取締役にいいなと思われたら，裏ルートで選考に参加できるのではと推測される。

インターンシップ後には，希望者全員が懇親会に参加することができる。そのときは学生も社員も非常にラフな雰囲気で言葉を交わすことができるので，インターン後の全体に向けたフォローアップという意味ではとても充実した時間となった。

扶桑社のインターンに応募する前から，編集者の中でも特に文芸編集を志望していた。ただ，倍率が高いことが容易に想像できたため，他のマスコミ企業も志望していた。例としては，新聞社のビジネス部門，テレビ局のディレクター職，広告代理店の営業職，PRカンパニーなどである。その他，大手メーカーなども一部受けていた。

インターン参加前は，雑誌編集になってとしても仕方ないか程度に考えていたが，実際に雑誌編集の社員やその制作現場，ライフスタイルについて詳しく聞くと，自分には到底無理であるし，生理的に難しいのではないか（個人差はあると思うが，グラビアや芸能記事の担当などはあまりやりたくない）と考えが改まった。その後は，どの仕事にまわされても大丈夫と思える会社だけを見ていった。