私の今までの人生の中で最も困難だと感じた経験は、人生で初めてのアルバイトです。飲食店でのアルバイトだったのですが、新人でもすぐに食器洗いから調理、レジ業務まで幅広く担当することになりました。しかし、これらの難しいところは人数が少ない時は並行して作業を行わなければならないところでした。しかしとても忙しい職場だったので、教えてもらえる時間が十分に取れませんでした。このままでは何も仕事ができない人間になってしまうと思った私は、まず自分の出来るところから、迅速かつ丁寧にそれぞれの業務を終わらせることを意識しました。そうすることで自分が今何が出来ていないのかを客観的に見つめることが出来ます。そして次は、自分が出来ないことを出来るようにするため、ただ待つのではなく直接先輩に教えを乞うようにしました。例えばレジ業務では、先輩に隣で見ていてもいいかを訊ね、先輩が作業しているのを見ながらメモをとったり、他の人がどのように業務をこなしているのかをさり気なく見たりして手順を覚えました。そして、見よう見まねで実際に挑戦し、失敗したら次はどこをどう改善したらいいかを、先輩からアドバイスを頂いたりなどして常に考え、次に活かせるようにしました。これらによって、徐々にレジ業務を含めた複数の仕事を安定して行うことが出来るようになっていきました。自分が何をできないのかを把握することで、わからない部分を浮き彫りにすることが可能となり、効率よくわからない部分だけを聞くことが出来るようになったのです。その後、店長からは仕事に慣れてきたという認定を頂けたのか、新しい仕事を任されたり、先輩方からも「もう一人でも大丈夫だね」と太鼓判を押していただけました。これらの経験から、自分を客観的に見つめ物事を最後までやり切ることで、自分の可能性を広げられ、さらに周囲からの信頼に応えられることを学びました。
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