- Q. 志望動機
- A.
株式会社文藝春秋の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。
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2021卒株式会社文藝春秋のレポート
公開日:2020年10月15日
選考概要
- 年度
-
- 2021年度
- 結果
-
- 3次面接
- 職種
-
- 総合職(編集志望)
投稿者
選考フロー
企業研究
本選考開始前に「社員と語る会」というイベントが開催される。21卒の場合は急遽オンラインでの開催になったが、複数の部署から比較的若い年代の社員が6名ほど登壇してくれ、且つ内定者も数名登場するので現場社員の雰囲気をつかむのに役立った。社の公式HPでは「社是」、採用HPでは「社員紹介(社員1人1人の思いが書かれているページ)」をじっくり読みこんだ。また、会社が刊行している各種雑誌類(文芸誌含め)や書籍類を確認するため、週に2・3回は本屋へ足を運び、観察と分析を繰り返した。文芸志望だったので、小説系のコンテンツは実際に買って隅々まで読み込んだ。自分の思い入れの強い本に関しては面接の前に再読し、オンライン面接時に画面越しにその本を見せながら熱く語ったりした。
志望動機
未来を憂慮しがちな私は、貴社の小説群から数々の勇気をもらった。高校生の頃、医師や弁護士を目指す周囲の友人たちが大学受験の準備に取り掛かる中、私には確固たる目標がまだ無かった。自信を喪失していた時に手に取ったのが『インシテミル』。こんなにも興奮してページをめくる手が止まらなくなる作品があるのか!と感激し、誰かの心を動かす面白い仕事がしたいという自分なりの道筋が見え始めた。大学2年の時は、教室で目にするスーツ姿の上級生の顔が一様に疲れ切っていることに気がつき、就活に対する不安が膨らみ始めた。それを前向きなモチベーションへと転換してくれたのは『シューカツ!』だった。今度は私が、文芸の歴史(硬派な作品)とWebへの積極的な姿勢(軟派な話題)を併せ持つ貴社で、誰かの心をポジティブに刺激する作品を生み出したい。
エントリーシート 通過
- 実施時期
- 2020年04月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
ESの内容・テーマ
志望理由、入社後やりたい仕事、ここ数年のあなたの生活、当社以外の就職希望先とその理由、最も感銘を受けたコンテンツ、今一番会いたい人、出版業界への提言、作文「私の失敗」
ES対策で行ったこと
何故、文春がいいのかや文春でないといけない理由を雑誌や書籍類を分析しながら自分なりに考えを深めた。社員の話を聞けるイベントに参加した。
1次面接 通過
- 実施時期
- 2020年05月
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 20分
- 面接官の肩書
- 不明
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
明るくハキハキと自分の思いを素直に伝えられるかどうか見られていたような気がする。好きな本を手元にスタンバイしておいたのも効果があった。
面接の雰囲気
優しめ。質問の尋ね方も紳士的だった。どんな本に親しみを感じているのか、どんな作家の先生が好きなのかといった話題で盛り上がることができた。
1次面接で聞かれた質問と回答
一番好きな作家は誰?
恩田陸先生が好きです。理由は社会のグレーゾーンを取り上げながらも、それに白黒つけようとしない筆致に親近感がわくからです。これまでの人生では、自分の思うようにことが進まなかったり、納得がいかず唇をかみしめたりした経験が幾たびもありました。これは誰にでも共通の体験だと思います。そんな気持ちが沈み切った晩などに先生の作品を手に取り、その世界観に没入すると、物事や社会の在り方に明確な正解はなく、それぞれの環境でもがくことこそが人間らしいのだと受け入れられ、少し気持ちが落ち着きます。そんな体験や意識を変革するきっかけを与えてくれる彼女の作品がお気に入りです。中でも、御社から刊行された『夏の名残りの薔薇』が大好きです。
CREAとCREA Webの雰囲気には違いがあると思うか
どちらも日常的に見ている媒体です。あくまで読者目線ですが、紙とWebそれぞれに良い点があると思っています。まず紙のCREAですが、紙ならではの大きめのサイズ感でレイアウトされた写真などを目にすると、やはり非常にリラックスできますし、掲載されている商品の魅力が読んでいる側により伝わりやすいと思います。気にいった写真や記事を切り抜いて保管することもできます。一方で、Web版のCREAは情報の新旧があまり問われない風潮があると感じます。これは、紙では数か月前に掲載されていたコラムでも、Web上で再掲されると数か月後や数年後でもクリックされたランキングの上位にあがることがままあります。そんな記事が多数存在することから、紙を読んでいる立場からすると「あの時の号に載っていた記事がランクインしているな」とダイアリー的な要素も感じます。
2次面接 通過
- 実施時期
- 2020年06月
- 形式
- 学生1 面接官2
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- 不明
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
若手と準中堅の社員2名が相手なので、想定外の質問が来たとしても、動揺せずに自分の思いを素直に伝えることが重要視されていると感じた。
面接の雰囲気
マスクをしているので表情の変化は読み取りにくいが、比較的大らかな印象。部屋は重厚だが、面接官は柔らかい雰囲気。
2次面接で聞かれた質問と回答
卒論テーマはどのようなことをしているのか
認知神経心理学のゼミに所属しています。心理学の一分野で、文字通り認知心理学と神経心理学が統合した学問分野です。前者の認知心理学は、人間のこころの動きを情報の流れとして捉えます。見たり聞いたりした情報が、私達の五感に取り入れられた後の処理プロセスや反応行動に着目します。この一連の流れを情報処理の経路として仮定し、その正誤を実験を通して検証します。後者の神経心理学は、失語症や認知症などに代表される脳損傷事例を扱うものです。該当する患者の方々の症状を基に、その原因となる脳部位を類推します。つまり、認知神経心理学は脳に何らかの損傷を受けた人間の言動に対し、健常な人の外界認知・処理プロセスの分析結果を応用することで、その障害のメカニズムを解明しようと試みる学問です。自身の卒論では、線画の認知を取り上げます。立方体を描いた単なる白黒の線画と、それに陰影情報が付け加えられた線画を実験参加者に提示します。線画の表面には2点のドットを示し、どちらの点が手前もしくは後方にあると感じるかという奥行き判断を行ってもらう予定です。収集したデータをもとに、線画の奥行き知覚に輪郭線と陰影情報が及ぼす影響を検証します。
好きな芸能人にスキャンダルがあって週刊誌記者として取材をすることになったらどうするか・最初に何と声をかけるか
記者としてスクープ取材をしにいくことに抵抗はありません。好きな芸能人がスキャンダルを起こしてしまったという事実には少しだけショックを受けますが、魅力的な相手と接触するチャンスが得られたことは自分にとってプラスの出来事だと捉えます。ただ、取材の過程では個人的な好きという意識と週刊誌記者としてのあるべき姿を分けて考える必要があると思います。最初にかける言葉に関しては少し迷います。あまりにも直球すぎる質問だと、相手が尻込みしたり警戒されるリスクが高まるので、あえてフランクにいくと思います。自分が相手の立場だったら、普段通りの会話やあいさつの方が気が楽になります。なので、第一声は「最近はどうですか」「調子はどうですか」といった変哲のない言葉を選ぶと思います。
筆記試験 通過
- 実施時期
- 2020年06月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
筆記試験対策で行ったこと
日々ニュースに意識的に振れ、重要だと感じたものは全てメモる。朝日新聞出版から出ている時事キーワードを総ざらい。漢検のテキストも少しやった。
筆記試験の内容・科目
60分×2で2種類の課題が出る。
1つは社会・歴史・時事問題・英語読解・文春に関するマークシート問題。五輪の話題で日本史や世界史と問うもの、本の印刷コスト、印税率・相撲の勝率の計算、2050がテーマの海外の学者の文章(英語)に関する英語の読解問題、週刊文春の創刊号の表紙・雑誌文藝春秋の記事に関する問い、雑誌による過去の汚職摘発事例にまつわるものなど幅広く出題される。
2つ目は、筆記。80~100字で話題の人物や時事キーワードの解説を書かせる。30キーワードくらい出た。例としては、吾峠呼世晴、久保健英、渋野日向子、ホアキン・フェニックス、ポン・ジュノ、BLM、8050問題、田中みな実、立花隆、湯浅政明、テンピン、ABC予想、石川優愛(これはうろ覚え)、佐々木朗希、上野千鶴子、コービー・ブライアント、古井由吉 など
3次面接 落選
- 実施時期
- 2020年06月
- 形式
- 学生1 面接官3
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- 編集長クラス
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
明るくハキハキと答えることと、出版活動の在り方に対する深い洞察・考察があるかが見られているように感じた。良いことを言って相手に気に入られようとするのではなく、やはり素の意見が口にした方が良い。
面接の雰囲気
年次が上の社員になるので、やや圧迫気味で上から目線。笑顔もあまりなく、暗めな雰囲気。質問も意地悪な場合がある。
3次面接で聞かれた質問と回答
入社後やりたいことは何?
一番やりたいのは文芸小説です。具体的にはタイポグラフィやアートを題材とした物語で、文字デザインやクリエイターの魅力を発信したいと考えています。例えば、装幀家がモデルのクリエイティブ奮闘劇や、フォントを擬人化したミステリーを恩田陸先生と正木香子先生のタッグで書いていただくなどです。加えて、リアルタイムに観に行けるアート作品とタイアップしたラブストーリー集をアンソロジーとして出したり、他ジャンルでは、学祭の運営委員を主人公とした青春奮闘劇を朝井リョウ先生に、また、マイナースポーツに打ち込むトランスジェンダーの若手アスリートが主人公のスポーツドラマ小説を生み出し、若者の素顔を世に届けたいと思っています。
他社ではどういう企業を見ているのか
1つは出版取次です。具体的には、新規事業部などで医療・食・交通に関係する空間を出版コンテンツでリプロデュースしたいと考えています。例えば、仏発の「Short Edition」を活用し、QRで読める短編配信機を街中に設置します。そのことにより、人々が言葉と偶発的に出会う機会を創出したいです。その効果として、焦りや苛立ちを感じやすい場所をいつもよりほんの少しリラックスできる環境へと変容させることができると思います。病院、スーパー、鉄道駅、空港などが挙げられます。2つ目は広告業界です。SDGsとエンタメをコラボさせた広告やPRを通して、「コンテンツ×エコツーリズム」「サステイナブル×ライフスタイル」といったムーブメントを加速させたいからです。特にAG世代や子ども達に、共存の意識や社会課題解決へのアクションを自然な形で促したいと思っています。
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文藝春秋の 会社情報
会社名 | 株式会社文藝春秋 |
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フリガナ | ブンゲイシュンジュウ |
設立日 | 1946年6月 |
資本金 | 1億4400万円 |
従業員数 | 350人 |
売上高 | 194億7700万円 |
決算月 | 3月 |
代表者 | 松井清人 |
本社所在地 | 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3番23号 |
電話番号 | 03-3265-1211 |
URL | https://www.bunshun.co.jp/ |
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