【学生の人数】1人【面接官の人数】1人【面接官の肩書】人事【面接の雰囲気】やはり人当たりはよく、就活生の話をしっかり聞いてくれる。ただ前と比べるとややお堅く、あえて緊張させるような場面もあった【印象に残っている失敗体験を教えてください。】高校での怪我5歳から始めたサッカーを16歳まで11年間続けていたのですが、高校生のころ、部活動での練習中に左太ももに筋断裂を起こしてしまい、その後の処置が的確でなかったせいか、太ももの筋肉が骨化してしまうという事態になり、回復まで半年の歳月を要する怪我を負いました。怪我をした当初は、およそ経験したこともないような激しい痛みを経験し、また、普段思い通りに使えていた足が全く動かせないばかりか、枷となっていて、思うように体を動かせない現実に行き場のないストレスを抱えていました。何より、日常生活の一部となっていたサッカーができなくなってしまったことに絶望し、鬱屈した日々を送っていました。しかし、そんな日々は僕にたくさんの気づきと学びを与えてくれました。私はそのころ電車通学で、怪我をする前は開くドアから我先に飛び出し、駅の階段を駆け上がって、元気いっぱいに登校していたのですが、怪我を負ってからは、松葉杖を使って、当然、降りる人の最後尾で、ゆっくりと降車、エレベーターを利用して、一歩ずつ確かめるように登校していました。そんな毎日のなかで、これまで全く関わりをもたなかった人たちと会話をする機会を得たのですが、それは、お年を召されたおじいちゃんやおばあちゃんたちでした。僕が電車のなかで、松葉杖をもって立っていると、必ずといっていいほど、人が席を譲ってくれました。それが自分たちよりお年の召された方でも、譲ってくれました。それまで自分は、席に座ることはあまりなく、また、たとえ座っていても人がきたら譲るような人間だったので、自分が席を譲られる側にあるということがまず第一の驚きでした。また、降車して、エレベーターを待っているときも、隣のおじいちゃんは僕の怪我を心配してくれたり、気遣って、荷物を持ってくれたこともありました。聞くところによると、怪我をしていなかった時の僕が、元気よく階段を駆け上がっていくのをほほえましく眺めてくれていたそうで、怪我をしてからは元気がなさそうに松葉杖でとぼとぼとエレベータに向かっていく様子が可哀そうに思って声をかけてくれたのでした。それから、僕の足が完治するまで、僕の歩く速度はとてもゆったりしたものになりましたが、自分に一声かけてから元気に登校していく友人や、足早に通り過ぎていく通勤中のサラリーマンの方々を後ろから追いかけつつ、自分の歩幅で進んでいく経験は、それまで前だけを見て走っていた自分に、周りを見渡して、自分を含めた社会をじっくりと俯瞰すること、そして、自分が困っていたら手を差し伸べてくれるだれかが必ずいるということを学びました。そして、病院でリハビリを受けるなかでも、身体障がい者の方や、自分よりも症状の重い怪我や病気を患っている患者さんが大勢いるなかで、学校という狭い範囲のなかで、なぜ自分だけがこんな損を蒙らなければならないのかと、自虐的な悲劇のヒーローのように自分を捉えていた自分を恥じるようになり、この怪我は自分が成長するための試練だと捉え、前向けにリハビリに臨むことができました。そして、リハビリを終えた自分はサッカー部に復帰することができました。この経験を通して、世の中にはたくさんの格差や不平等と思える状況があり、もし自分が苦境に立った時は、自分の置かれた状況を呪い他者と比較して絶望するのではなく、それを改善するためにはどうすればいいのか、断固たる意志をもって行動することが大事であること、世の中には様々な人がいて、視点や歩く速さを変えてみるだけで、知らない人と出会うこともできるし、自分が苦しいときに手を差し伸べてくれる誰かがいるということを学びました。【あなたはクックパッドをどうしていきたいか?】レシピが対応する言語を増やし、より多くの国でリリースできるようにするべきです。国や地域の数だけ、その歴史、文化を反映した多様な食があり、それを自国にいながらアピールできる、また他国のことも知って体感することができる最高のツールになりえます。また、レシピだけでなく、料理をする人を増やすための環境を作る、また毎日の料理をサポートするような製品や新たなサービスを作ることも提案した。具体的には、冷蔵庫内にセンサーを付け、の食料品の情報、消費期限などを把握し、残った具材で作ることができる料理のレシピを教えてくれるアプリなどがあれば、残った食材のなかで献立を考えるアシストができますよね、といった話をした。【評価されたと感じたポイントや注意したこと】自分の原体験を踏まえ、なぜここにはいりたいのかということを明確に伝えられたことと、今後の展望としてクックパッドにどのような変化をもたらしていきたいのかということを話せた。
続きを読む