静岡大学3年次の後期に開講されている「情報科学実験Ⅲ」という科目でグループワークのリーダーを担当しました。
情報科学実験Ⅲでは、静岡大学オリジナルのCPUを作成し、CPUの内部を理解するという目的のもとで実装を行っています。
この中で発生した問題として、「CPUの回路の実装ができたのにレジスタの値や出力される値がおかしい」という点です。班員の特徴や性格などを考慮し、効率よく役割分担を行い、回路を実装しプログラムしたのですが、実機チェックを行った際にうまく動かないという問題が発生しました。
このとき、班員は最上位回路から順番に1つずつミスがないかチェックし始めようとしていました。しかし私は、実機をもっと観察し、「どこがおかしいのか」という視点ではなく、「どこまでが正しく動いているのか」という視点に切り替え、正しく動いているという保証から、ミスがあるであろう回路の数を絞り、より短時間でミスを探すことができました。
また、班員全員をミス探しに充てるのではなく、数人をミス探しに割り当て、残りのメンバーで実機でのデータ収集であったり、発表資料の作成を行ってもらうなどの効率の良い人員配置を行いました。
この経験から、本講義の本来の目的であるCPUの仕組みを理解するだけでなく、効率の良いバグ探索方法や役割分担などのマネジメント能力も磨くことができました。
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