【未来を切り拓く挑戦】【19卒】バローホールディングスの冬インターン体験記（文系/総合職）No.4286（慶應義塾大学/男性）（2018/12/20公開）

就活の最初の段階だったので、とにかくいろいろな業界を見ようと思っていた折、昨年度参加した友人に紹介されたのがきっかけ。また、二日間参加するだけで報酬2万円と名古屋までの交通費が出るため、アルバイト感覚で参加した。

このインターンシップは、webテストと性格診断の結果のみによって選考されるので、webテストを受ける前はSPIの対策本で問題演習を行なっていた。

バローホールディングスが経常利益を上げるために事業会社を買収せよ。買収先の選定と、いくら利益が出せるかプレゼンせよ。

1日目にやったこと

最初の2時間で若手人事から、バローホールディングスの会社説明、簡単な決算書の読み方講座。そのあとチーム発表がなされ、食事をしてアイスブレイクした後、午後にテーマ発表がなされ、議論が始まった。

2日目にやったこと

引き続き議論を続けた。2回ほど人事社員にアドバイスをもらう機会があった。プレゼンは1チーム5分与えられ、議論でまとまった企業買収案をパワーポイントを使って発表した。また、発表後は取締役による講演が行われた。

中堅人事、若手人事

特になし

企業買収案まではストーリーもしっかりしており面白いといわれたが、その企業買収でいくらくらいの利益が見込めるかという定量的な面が甘いと指摘された。実際、正確な数字が予想できなければビジネスの世界で企業買収にはつながらないと痛感した。

テーマ自体はオーソドックスで取り組みやすかったが、議論で一番話しているのが長いのが、コンサル志望の学生たちであり、あまりかかわったことのない人たちであったため、少し疲れてしまった。また、社員と多く話せると思っていたが、実際インターン中に話せたのは司会の人事2名だけだったのが残念である。

簡単にでも決算書の読み方を教えてもらったことによって、企業の状態について簡単に判断する力が養われたと思う。また、小売業界に関しては何の知識もなくいインターンに参加したが、いかに価格を下げて消費者の心をつかむか、という点で常に工夫が求められており、業界の面白さを学べた。

決算書の読み方を事前に学習しておけば、買収先の選定を行った後の利益計算をもっと正確かつスムーズに行えたのではないか、という意見でチーム内で一致していた。

たしかに、小売業界の面白さは理解できたが、やはり活躍できるフィールドが日本、しかも地方中心に限られてしまうため、海外で働きたいという自分の理想像と合致しなかったため。小売業界における面白さは、メーカーのマーケティングや商社の業務でも実感できると考えたため。

採用人数とインターンの参加者の比率的にも、小売業界のリーディングカンパニーとして成長するために、優秀な大学から頭の良い学生を採用したいという姿勢を強く感じた。インターン参加者には選考スキップの優遇もあり、おそらく、インターンで学んだ小売業界の面白さをアピールすれば相当有利だと感じたから。

志望度が下がった理由は、小売のマーケティングに携われるようになるまで、最低5年はげんば、すなわち地方のスーパーマーケットでの業務に携わらないといけない、という説明があったため。若いうちからマーケティングに携わり、その道を極めたいと考えており、この会社ではそれはできないと考えたため。

インターン参加者のみの取締役講演会、人事とのランチ会などに誘われた。また、インターン参加から数か月後、インターン参加者限定の選考ルートを案内されたので、明らかに有利になっている。

インターン参加前は、海外との関係が強いところや企画ができる環境で働きたいと思っていたため、メーカーや商社を志望していた。とはいえ、合同説明会で総合商社や超大手の飲料、自動車メーカーの話しか聞いたことがなかったので、メーカーや商社と深い関係にある、小売りや物流業界のインターン説明会にも行ったり、業界地図でこれらの業界を研究していた。

小売業界のマーケティングを学んだことによって、マーケティングや販売企画業務そのものの面白さは十分に学べたので、メーカーを中心に就活を進めていくようになった。ただし、大企業であればあるほど、いくら企画部門とはいっても、自分自身の意思決定や提案から実際に会社が動くまでの期間は割と長く、やりがいを感じるタイミングは意外と少ないということも感じたため、大企業で働くなら長いスパンで働き続けることを考えて選ばないといけないと思った。