21卒 本選考ES
編集記者
21卒 | 一橋大学大学院 | 女性
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Q.
1.日経BPを志望する理由と希望職種を教えてください。※職種は、編集記者、広告営業、販売/マーケティング、書籍編集のいずれかからお選びください(250~600文字)
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A.
私は、「よりよい知を提供することで社会・経済に貢献したい」という自らの目標が「『知りたい』を仕事にする」という貴社のミッションと合致していると考えたこと、また自らの名前でもって信頼されるビジネスマンになるというキャリアヴィジョンを貴社にて達成したいと考えたこと、以上の2点から貴社を志望している。 まず、貴社での編集記者業務において、前掲の自らの目標をひじょうに専門的な分野で追究でき、かつ常に最新の知を読者に提供することを旨としている点が魅力的であると考えている。現在私が執筆している修士論文は、社会学的なインタビュー調査を基に分析をすすめるものであるが、そこで培った「現場に足を運んで、目の前の人や出来事から新鮮な知を引き出し、言語化する力」は私の長所である。この長所を貴社にて大いに発揮し、よりよい知の提供によって社会・経済に影響を与える人材となりたい。 さらに、貴社で編集記者を務めるということは、とりもなおさず知の見つけ方・編み方・伝え方が自らの名前において批評されることであり、私はこの点に大きなやりがいを見出すことができると考えている。10年、20年後には「この分野であればあなたに任せよう」と認められる、ないし「この分野であれば私に任せてください」と胸を張って言えるような専門領域をもち、一人前の編集者になることを目指す。 続きを読む
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Q.
2.あなたは就職活動をするにあたり、何を重要視していますか。その視点に立ち、出版業界以外に志望している業界や企業があれば教えてください(250~600文字)
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A.
「大学院までの研究活動を通じて得た思い(①)、あるいはスキル(②)を生かして活躍できる仕事を得ること」を大きな軸として重要視している。「思い(①)」に関しては先述の「よりよい知を提供することで社会・経済に貢献したい(①-a)」という点のほか、農村の社会を研究していることから「さまざまな地域の振興・発展に寄与(①-b)」できる企業も魅力的であると考えている。「スキル(②)」に関しては先述の「現場に足を運んで、…言語化する力」が該当する。以上が就職活動における大きな軸と、それを構成する3本の軸(①-a,b、②)である。 3本の軸が複合的に追求できる業界として、シンクタンク業界を視野に入れている。地域政策の分野において知見を積み重ね、日本のあらゆる地域の振興・発展に寄与する研究員を目指すことも、魅力的であると考えている。また、①-aの軸を根拠に、出版業界の他に調査会社にも応募している。さまざまなデータをより精緻に分析し提示することで、企業のよりよい意思決定をサポートするという仕事に魅力を感じるためである。さらに、主に①-aと②を根拠としてコンサルティング業界にも複数応募している。業界間の壁を超えた知見やスキルの共有から、企業の課題を解決することも意義が大きいと考えている。 続きを読む
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Q.
3.最近読んだニュースや書籍で印象に残っているものとその理由を教えてください(250~600文字)
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A.
最近読んだ書籍の中で最も私の印象に残っているのは≪安西洋之,2020,『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?――世界を魅了する〈意味〉の戦略的デザイン』晶文社.≫である。イタリアと日本の類似/相違点を対照的に描き出す本文に宿る魅力の一方で、不自然な日本語の用法や誤謬が複数目についたというネガティブな点もまた、深く印象に残った。 まず、本書の本文内容は、イタリアの中小企業の成功から日本企業が何を学べるか、という問いに対して「意味のイノベーション」と「アルティジャナーレ(”職人気質”が近い)」というキーワードでもって、分かりやすく回答している。この点が印象的である。中小企業の割合の高さという意味で類似するイタリアと日本だが、モノづくりにおけるスタンスは対照的だそうだ。たとえば前者に関しては、全く目新しい技術としての「イノベーション」ではなく、既存の製品に新鮮な意味を与えるという姿勢は、日本の中小企業が学び生かすべき点であるという。 一方で、私が最近読んだ書籍の中では、際立って不自然な語法や誤謬が多かったように感じた点も、ある意味で印象的であった。出版社に勤める友人と本書のこの点について話し合った結果、「おそらくヒューマンリソースが足りないのだろう」という結論に落ち着いた。ひとつの誤字が出版社に対する印象にこれほどの悪影響を与えるとは、これまで考えたこともなく、新鮮であった。 続きを読む