18卒 本選考ES
ディレクター
18卒 | 早稲田大学 | 女性
-
Q.
あなたが働く場としてNHKを志望した理由と、NHKでやってみたい仕事(第 1 希望)を具体的に述べてください。
-
A.
私には「社会にある差別意識を減らす」という目標がある。公共放送局であるNHKであれば、利益に左右されず、社会的弱者と呼ばれる人々の声を聞き、社会に届けることができると考えた。その中でも私は特に、障がい者の声を多く発信したい。大学時代、脚を怪我し3週間松葉杖を使った。ある日カフェに行くと、私の後ろで並んでいた人が「無理して出歩かなくても」と言ったのを聞いた。その時に、差別意識は他者への無知が原因で生じるのではと思った。差別意識を減らすために、自分と違う立場にいる人が、何に困り何を求めているのかを語る番組を制作し、他者の本心を定期的に知る機会を提供したいと考えた。また私は、障がい者が社会と繋がりを持つために、スポーツが重要な役割を果たすと考えている。パラリンピックだけでなく、特別支援学校の部活動や企業のパラアスリート雇用に着目した番組を作り、パラスポーツをより親しみやすいものにしたい。 続きを読む
-
Q.
「NHKのニュースあるいは番組」について考えていることを具体的に述べてくだ さい。(番組の感想・批評などでも結構です)
-
A.
私はテレビに対し、視聴者の反応が分かりにくく、一方的に情報を伝える媒体という印象を持っていた。しかしお盆の長崎を特集した「ドキュメント72時間」を見て考えが変わった。祖母が長崎におり、17歳までお盆になると長崎に行っていた。番組を通じて長崎の暑さ、爆竹の音や匂いを思い出し、数年ぶりに長崎人の心に触れたように感じた。また当番組を見るといつも、インタビュアーの方がとても優秀なのだろうと思う。テレビに映る人々は、明らかにカメラではなくインタビュアーの方に語りかけ、自然な表情を見せているのが分かる。真摯な作り手がいるからこそ、NHKの番組は人と人とを繋げるパイプの役割を果たすことができているのだと思う。 続きを読む
-
Q.
最近関心を持った社会的な出来事や疑問に思うことをあげて、あなたの考えを述べ てください。
-
A.
最近私が疑問に感じたのは、エスカレーターの使用方法だ。母の知人に、病気の後遺症で右半身が麻痺している人がおり、その人がエスカレーターの利用に困っていると聞いた。その人は、エスカレーターに乗るときはいつも、歩かなくてよい左側に立つが、そうすると人が歩いて通る右側に、麻痺している右半身が晒すことになる。隣を通る人の荷物が体に当たるのではないかと、いつも体を縮めているのだという。この話を聞き私は、親子連れの多くは、親が子の手を繋いで横並びで立っていることを思い出した。気になって調べ、エスカレーターはそもそも、歩行せず二人が並んで手すりを持つ前提で設計されていることを知った。止まりたい人・歩きたい人、横並びになりたい人など、エスカレーターという一つの設備に対し、多くの要望がありすぎると感じた。エスカレーターに限らず、社会にある設備や制度は「多様化」に対応すべく日々進化し、どんな人でも使い易いものに変わってきている。しかしその変化に人の心が追いついていないのでは意味がないと思う。自分だけでなく他者も生活しやすいように心遣いをすることでこそ「多様性の認められる社会」が作られるのではないか。 続きを読む
-
Q.
学生時代に取り組んだことについて述べてください。
-
A.
大学時代、競技チアリーディングサークルでの活動に最も力を入れた。二年次より1軍に所属し、地区予選を突破し全国大会に出場した。チームの中では、瞬時に正確な判断を下す司令塔のポジションを務めた。判断を間違えると複数人を巻き込み大怪我に繋がりうるため、責任が大きさに苦しんだこともあったが、周りからの声援を聞き、責任を感じることができるのは自分が信頼されている証だと考えるようになった。三年次には幹部として後輩の指導に尽力した。自分の練習と並行し、新入生を育てることは大変だったが、直接指導することだけが「教える」ということではないと気がついた。練習内外問わず、自分が誠実に取り組む姿勢を見せることで、背中でも新入生に「指導」できるのではと考え「いつ見ても目指したくなる先輩」になることを目標に努めた。 続きを読む