16卒 本選考ES
編集職
16卒 | 早稲田大学 | 女性
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Q.
出版社とくに光文社を志望する理由
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A.
私が出版社で働きたい理由は、大学でメディア論を学んだり言語哲学や物語論の本を読んだりしたことを活かして、書き手と読み手の媒介としてメッセージを伝える手伝いをしたいと考えたからです。そして貴社は少し専門的で手を出しにくいトピックでもできるだけ知識のない人にもわかるように作った新書を出していて、私はそこにとても惹かれました。 続きを読む
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Q.
志望職種および部署名・上述の職種・部署を志望する理由
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A.
編集部門・書籍 私が編集部門、特に書籍を志望する理由は、書き手と読み手の媒介としてメッセージを伝える手伝いをしたいと考えたからです。文章を軸においたコンテンツを作るということは、言葉というメディアを使ってメッセージを定義していくことだと私は考えます。私はそのようなコミュニケーションの手伝いができる編集の仕事をしたいと考えています。 続きを読む
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Q.
これから出版社が取り組むべき新しいビジネスについて提案してください
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A.
私はこれから出版社は、スマートフォン向け書籍の新たな形態作りに取り組むべきだと考えます。現在新規ビジネスとして本の電子書籍化を推進していると思います。しかし、私は本をそのまま電子化することにももちろん意味はありますが、それだけでは元々本を読まない層には届きません。そうではなく、隙間時間で読みやすい連載で写真も多く改行も考えられているスマートフォンのみで読者を得られる出版物も作るべきだと考えます。 続きを読む
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Q.
会社や仕事に何を求めますか
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A.
私が会社や仕事に求めることは、なにかを演じるのではなく自然に過ごせることです。具体的には、役や立場という枠に合わせた振る舞いを求められるのではなく、自分なりのやり方で役や立場の仕事をこなせることです。 続きを読む
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Q.
これまでにした最も大きな挑戦とそこから学んだこと
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A.
私の人生最大の挑戦は「さっかくの大学生活、やりたいことは全部やろう」と決めたことです。その結果、論系誌・批評の文章、テスト、レポート、ゼミの制作が重なりそれを切り抜けることが大変でした。そこで私はそれぞれクオリティを下げずやりきることを目標に、各工程に優先順位を付けました。例えば今日は①批評構成②ゼミ制作ここまで実装③授業ノートまとめ…というものです。結果、論系誌と批評は先生に褒められ、、成績は前期より上がりました。私はこの経験から、忙しいからこそ自分を高められると学びました。 続きを読む
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Q.
あなたの長所と短所を教えてください
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A.
私の強みは判断力と実行力です。ゼミでゲームを作る時に、私たちは班員が3人と少なく、作業量を考えると完成が危うかったので、まず先に作業日程と担当の割り振りから入りました。結果として、プロジェクトの進行度を確認しながら焦らずに完成できました。このように、何をすることが一番大事かを即座に判断し、そのために必要なことを行動に移していくことが得意です。一方、私の短所は指揮力がないことです。特に班活動でリーダーになった時にはうまく仕事を振ることができずに自分でやってしまいます。しかし最近は、仕事を周囲に任せてフォローに回ることを心がけています。 続きを読む
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Q.
好きな雑誌および愛読書とその理由
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A.
『僕たちのゲーム史』(さやわか、星海社新書) ゲームについてあまりよく知らない人に対しても、物語のようにゲーム史の流れがすんなり入ってくる書き方がわかりやすいため。 続きを読む
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Q.
当社発行の雑誌記事および書籍で印象に残っているものをひとつずつ挙げてください
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A.
雑誌 『Mart』 主婦向け雑誌の中でも「女性として輝きたい」「毎日を彩りたい」人を対象にしていて、主婦ではない私が読んでも楽しめる雑誌だと感じました。また、食べるラー油や塩麹ブームの火付け役として、発信力のある読者を持ち、その読者の発信力を投稿ページで活かしていて、とてもよい相互関係で成り立っていると考えます。 『現代思想のパフォーマンス』 高校の授業で内田樹さんの文章を読んだことがきっかけで、この本を読みました。その中のソシュール「言葉はものの名前ではない」という章に私は感銘を受けました。自分が見ている世界や常識は他の人とは違うかもしれないという考え方を知り、そのことが大学でメディア論や分析哲学などを学ぶきっかけにもなりました。 続きを読む
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Q.
最近関心を持っていること
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A.
私が最近関心を持っていることはアニメというメディアについてです。私は小さい頃から今に至るまでアニメをよく見て育ってきました。しかし、他のメディアのようにアニメというメディアの特徴を考える時、「背景などでも描かれているものは全て作り手が自覚的に描いていて、(無意識はあっても)偶然はない」ということ以外はうまく説明できません。よくアニメ論では「移動」「断絶」「身体性」など専門用語を羅列して語られますが、このような専門用語を援用するアニメ論ばかりでは面白くありません。私は研究者と一般視聴者の間を取り持つような、「アニメとはなにか」という問題に向き合っていきたいと考えています。 続きを読む
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Q.
作文 テーマ「私が光文社でやりたいこと」B4判400字詰め縦書き原稿用紙3枚以内 ワープロ不可(1200字)
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A.
私が光文社でやりたいことは、「流行っているものが今なぜ流行っているのか」または「世間で言われているある命題は実は一側面でしかないのではないか」ということを、その知見がない人にもわかりやすく伝える本を作ることです。とりわけ、ある文化に対し、それほど興味を抱いていない人を「読者」にする本を作りたいと考えます。 例えば、「VOCALOIDは『オタクのよくわからない文化だ』と思われていて文化的にどのような意味があるのか議論されていない」と私は4年ほど前に感じ、多方面からVOCALOIDという文化現象について考えたいと思い現在の学部を志望しました。そうしているうちに『初音ミクはなぜ世界を変えたのか』という、文化現象としての初音ミクについて深く言及している本が発売されました。この本では、初音ミクを音楽史や映画などの文脈で捉えることでオタク文化がよくわからない人にも初音ミクがよくわかるように書かれています。そしてオタクだけじゃなく、プロのミュージシャンやアーティストも使い始めたことも言及されており、「オタクのよくわからない文化」という意味のみではないということも証明しています。 文化が分かる人にどれだけわかる形で分析・説明をしても「これは合ってる」「ここは違う」という議論にしかなりません。しかしそれを外に向けて行えたら、「わからない」「くだらない」と感じている人にも説得的に伝えることができたら、それはその文化を流行や一部分での盛り上がりで終わらせるのではなく、社会に位置づけることができます。例えば、娘がハマっているVOCALOIDについてよくわからないお父さんが本を通して自分の聞いていた音楽との接点を見つけて、娘と一緒にVOCALOID音楽を楽しめるようになるかもしれません。 外から見たら「よくわからない」「くだらない」文化は、たくさんあります。エナジードリンク、「あったかいんだからあ〜」、Twitterのクソコラ・クソリプ、『ラブライブ!』をはじめとするアイドルアニメなど、むしろ情報が簡単に手に入り、文化が乱立している今だからこそ、その「わからなさ」を語り・伝えていく重要性は増しているように思えます。そのトピックのひとつひとつを解きほぐし、文化現象として位置付けつつも、その文化の外側にいる人にもその良さをわかってもらい、受け入れてもらえるような本作りをしたいです。 俗っぽく・重要なことや詳細を切り捨てた「わかりやすさ」でもなく、学術的すぎてとっつきにくい訳でもなく、ちょうどいいバランスで文化・社会についての気付きを与えてくれる。そのようなわかりやすい本をたくさん出している光文社新書は、こうした私のやりたいことに取り組める最適な場であると思っています。 続きを読む