19卒 本選考ES
総合職
19卒 | 龍谷大学 | 男性
-
Q.
これは読むべきだ!とあなたがおすすめする本を教えてください。(ジャンルは問わない) ・なぜ勧めようと思いましたか? ・印象に残った言葉はありますか?
-
A.
私が、お勧めする本は「世界一訪れたい日本の作り方」(デービッド・アトキンソン著)です。その理由は、この本が外国人の方によって書かれているので日本人より客観的な立場でより観光客目線で書かれているので納得できる部分が多く発見できたからです。世界的な観光需要が強まり観光産業の成長は著しいものとなっています。皆さん外国人観光客が町中に多くいるのは日常生活を送っていてご理解いただけると思います。訪日外国人数の2020年の目標が4000万人であるということは巷でもよく言われていますが、この数は他の先進国と比べても非常に少ない数となっています。日本は昔の鎖国政策の名残が残り、平成の最初ごろまで外国人が日本に来ることを嫌っていました。しかし、少子高齢化の影響もあり、日本人口の穴を埋めるために訪日外国人を増やしお金を落としてもらうことは今後の日本経済にとって大変重要なことになりました。そこで、この本では日本の観光業を分析し、今後の観光業のあるべき姿について日本の強みを生かして「世界一訪れたい日本」をどのように作り上げていくかを描いた本であります。私はこの本を通して、日本が世界に誇る観光大国になれるポテンシャルを持っていることと私たちの身近にある自然、食、文化、気候が世界と比べて優れていることを知ってもらいたいという想いからこの本をお勧めしたいと思います。 私がこの本の中で印象に残った言葉は「ルールは決まりで、マナーは品格に触れること」という部分です。日本の観光地や文化財でよくみられるマナー遵守という言葉は外国人に不快感を与えている言葉になっている可能性があり「マナー」という言葉に欧州人はとても敏感であると書かれています。英語圏の人たちや欧米人にとって正しいマナーとは、それを知らない人は下品で教養がないことになるそうです。ルールとマナーをほとんど同じ意味で用いている日本人とのニュアンスの違いで、観光客は楽しいはずの旅行が台無しになる可能性もあるので、伝え方や表示の仕方に工夫が必要であると考えています。私たちも海外旅行の際にその行先の観光地のマナーや習慣を覚えて訪れることはないと思います。同じことが訪日外国人にも当てはまるので、日本に来て歴史ある文化財、自然豊かな観光地、文化体験や日本食を楽しもうと考えている観光客が「マナー遵守」や「正しいマナー」などの言葉で気分を害してしまっては今後の日本の観光の成長を食い止めている形に自然となります。至る所でこれらの言葉が溢れているこの国はルールを守らない人を猛烈に悪者扱いしているのではないかという不安が高まります。私はこの本を読むまで「マナー」という言葉の日本と海外のニュアンスの違いは知らなかったし、様々な場所にこれらの言葉が溢れていることから、まだまだ日本人は海外を含めた目線ではなく日本人に向けての目線でしかないことがわかりました。このように外国人が日本の観光に関する長所や短所を伝えることが今後の日本に必要なことであると考えています。 続きを読む