- Q. 志望動機
- A.
独立行政法人医薬品医療機器総合機構の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。
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2018卒独立行政法人医薬品医療機器総合機構のレポート
公開日:2017年12月13日
選考概要
- 年度
-
- 2018年度
- 結果
-
- 内定入社
- 職種
-
- 技術系総合職
投稿者
選考フロー
企業研究
一番重要なことは「自分がPMDA業務にどのように貢献できるのか」を伝えることである.情報収集はインターネットではホームページや就活サイト(就活会議やみんしゅう等)で行った.しかし,医薬品医療機器総合機構はネットでの情報が十分ではないのでOB訪問がかなり重要だったと思う.実際に私はOB訪問を2回を設けてもらった.社員の方から,「どうして製薬企業ではなくPMDAを選んだのか」,「PMDAでのやりがい」,「仕事ではどのような能力が求められるのか」を聞くことで仕事のイメージを固められたと思う.エントリーシートの設問には,PMDA業務にどのように貢献できそうかを問うものがある.そのため,自分の専門を社員に伝えて,どの業務に活かせそうかを相談した.また,面接では審査報告書を読んだかどうかが必ず聞かれるので予め1つは読んでおくこと.審査報告書を読んだ感想を一緒に聞かれるので,どのような観点に注目すればいいのかも社員に相談した.薬学生であれば,一般に製薬企業や薬剤師として働くと思われるので,どうしてPMDAを選んだのかを企業との違いに注目して説明できると良い.PMDA業務に貢献できそうかに加えて,業務理解も問われるので中期計画表(企業でいうところのIR情報)を数年分読んでおくといい.また,製薬業界の情勢についても聞かれることがあるので新聞等でアンテナを張っておく必要がある.
志望動機
「患者さんが安心して医療を受けられる社会創りに貢献したい」からです.OB訪問での○○先生(社員さんの名前)の話から2020年の後発医薬品シェア80%に伴い審査の重要性が増加することを学びました.貴機構の承認審査のCTD化による照会回数の効率化や審査透明性への取り組みに魅力を感じています.また,小児用の医薬品創りに貢献したいです.富山県の医療機関による小児用製剤の議論会に参加した際に小児用製剤がコスト的に創られていないことを学びました.それと同時に小児用製剤の環境創りに貢献したいと思いました.医療業界を俯瞰的にみられ,利益に捉われずに医療の発展を目指せる貴機構でこそ私の夢が叶えられると確信しています.私が入構した際には研究で学んだQbD,溶出試験等の製剤の知識や実験等を進めるための情報収集力,テニスで養ったコミュニケーション力を活かして,国民の命を支え医療の進歩に貢献したいです.
説明会・セミナー
- 時間
- - -
- 実施時期
- 2017年03月
エントリーシート 通過
- 実施時期
- 2017年04月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
ESの内容・テーマ
志望動機・研究業績・PMDAの業務に役に立つと思われる知識・経験等をお持ちの場合は,その内容について,具体的にご記入ください.
ES対策で行ったこと
エントリーシートの書き方については,ネットや先輩の文章を見て,結論先行等の構成を勉強した.改善した文章を色んな企業に提出し,感触を確かめた.
内容については,OB訪問で学んだことを中心に書いた.
WEBテスト 通過
- 実施時期
- 2017年05月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
WEBテスト対策で行ったこと
マイナビやリクナビのWeb試験や参考書を繰り返し解いた.また,本命以外の選考でテストセンター式の試験を受けて慣れるようにした.
WEBテストの内容・科目
玉手箱形式のテストセンター(ピアゾンVUE)
1次面接 通過
- 実施時期
- 2017年06月
- 形式
- 学生1 面接官3
- 面接時間
- 20分
- 面接官の肩書
- 人事
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
1次面接では,志望動機や業務への興味が重要であると思った.業務への貢献については,どこまで詳しく述べるべきか迷うが,部門まで述べられたのが結果的に評価されたのかと思う.
面接の雰囲気
面接官は男性2人,女性1人であった.雰囲気は穏やかであったが,堅苦しい感じもあった.「遠くからわざわざありがとう」と言ってもらえ,緊張がほぐれた.話している時は,うなずきながら聞いてくれたので安心して話すことができた.
1次面接で聞かれた質問と回答
2020年までに後発品シェア80%を達成する目標に対し,現在は60%程度に推移していますが,80%にするにはどうすればいいと思いますか?
国民にジェネリック医薬品のことをもっと知ってもらうべきだと思います.少子高齢化による医療費高騰の問題を解決するために,薬局では医薬分業を進めており,新薬ではなくジェネリック医薬品の使用を推奨したりセルフメディケーションの考え方が重要視されています.そのため一部の病院や薬局ではすでにジェネリック医薬品のシェア80%を達成しているところもあります.しかし,医療機関でもコスト面で未だジェネリック医薬品ではなく新薬を使ったり,患者さんでも新薬を投与してほしいという意見があると思います.
PMDAや厚生労働省の国の立場から,医療機関や国民に対してジェネリック医薬品は「新薬のコピーではなく企業努力で改善されたもの」ということを伝えることで,目標を達成できると考えています.
もしあなたが入社した場合,PMDAのどの業務に貢献できますか?
私はPMDAの新薬審査業務の中の品質部門に貢献できると考えています.私は大学院で医薬品の製剤開発を専門にしています.医薬品の原薬,添加剤についての知識や硬度試験,崩壊試験,溶出試験等の製剤試験の実施経験があります.また,実験では機会学習や統計学を用いて,結果の考察を行っています.他の方よりも製剤全般に関する知見や統計学の素養を持っていると自負しております.審査報告書をチームで作成する際にも,品質の章で私の専門知識を活かし,他チームの方々とも科学的な観点で議論できると考えています.また,私は硬式テニス部で部長の経験があり,コミュニケーション力を養ったため,チームで仕事をする上でこれらの経験を活かせると考えています.
最終面接 通過
- 実施時期
- 2017年06月
- 形式
- 学生1 面接官10
- 面接時間
- 10分
- 面接官の肩書
- 理事長,各部門の部長
- 通知方法
- 電話
- 通知期間
- 即日
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
最終面接でかつ10分なので,熱意を伝えることと簡潔に話すことが重要だと思う.とにかく結論→理由の形式で話すことを意識した.
質問する面接官以外は圧迫気味な態度をとっているので,そこに気を取られず自信を持って話すことが評価されたと思う.
基本的にはお堅い雰囲気の職場だと思うので,活発なイメージがかえって好印象だったのかもしれない.
面接の雰囲気
面接会場に入った瞬間に圧迫面接だと察せられる雰囲気だった.面接官が10人いるが,半数くらいは私に興味なさそうな態度だったと思う.最終面接でかつ10分の短い面接だったので,意思確認だけかと思っていたら雰囲気に圧倒された.質問をしてきたのは理事長と審査部門の部長がメインだった.理事長は最初に「元気そうな子だね」と言ってくれてかなり安心したのを覚えている.
最終面接で聞かれた質問と回答
PMDAを知ったきっかけを教えて下さい
11月に富山で開催された製剤設計シンポジウムに参加した際に,PMDA職員とお話しさせて頂いたのがきっかけです.職員の方が,富山の製薬企業の方に医薬品の申請について説明している姿をかっこいいと思いました.シンポジウムの後に懇親会があり,その席で職員から,「PMDA業務はPMDAでしかできない」,「製薬企業が頑張って創った医薬品をアウトプットとしてたくさん審査できるのが面白い」,「若い時分から色んな経験ができる」とPMDAのやりがいや面白さを教えて頂きました.その日から,PMDAに興味を持ち,改めてその職員にOB訪問をお願い致しました.OB訪問では,懇親会で聞いたこと以上に深くPMDAのことを教えてもらい,御機構を第一に志望しております.
PMDAではどのような業務に挑戦したいですか?
ジェネリック医薬品の審査業務に挑戦したいです.その理由として,現在少子高齢化に伴う医療費高騰の問題があり,ジェネリック医薬品の開発が求められているからです.ジェネリック医薬品の審査をいち早く進め患者さんに届けられることによって,多くの患者さんの医療ニーズを満たせると考えています.また,小児用ワーキンググループに入って,小児用ガイドラインの作成に携わりたいです.以前,小児用製剤の議論会に参加した際に,コストパフォーマンス的に企業では小児用製剤を創りにくいことを学びました.その際に,企業ではなくPMDAで小児用製剤の可能性を広げる業務に挑戦したいと思いました.もし入構した際には,ジェネリック医薬品と小児用製剤を国民に届け,多くの患者さんに健康に貢献したいです.
内定者のアドバイス
内定後の企業のスタンス
電話で内定を伝えてもらった際にどうするか返事を聞かれたが第一志望だったので即答してしまい,スタンスについては分からない.しかし,内定者懇親会に参加した他の内定者が,他の企業と迷っていると人事に相談していた時に,親身になってアドバイスしていた.そのため,満足いく就活をしてほしいと考えていると思う.
内定に必要なことは何だと思うか
PMDAに自分がどのように貢献できるかを論理的に伝えることが大事である.
どう貢献できるのかを考えるには,PMDA業務について知るべきである.インターネットであれば,中期計画表(IR情報)がオススメである.私も数年分の計画表を読み,PMDAが審査以外にもワーキンググループ等の活動をしていることを知った.一番はOB訪問で直接生の声を聞くことが重要である.PMDA職員は同じような選考を通過しているのだから,積極的に相談するべきである.PMDAのESは他の企業とは若干気色が違うので,書いていて不安になることがあった.OB訪問の前に自分なりに作成し,添削をお願いできれば是非やってもらうと安心だと思う.
伝える内容が揃った後はそれをどのように相手に伝えれば分かりやすいかを勉強する.質問に対しては,まず結論を言う.その後に結論に至った経緯を伝える.内容を羅列する場合は,「理由は3点あります」,理由を話す場合は,「なぜなら,~」.具体例を出す場合は「例えば,~」等,形を知っておく.PMDA業務は,製薬企業に辛いことを要求することもあるので企業を説得をする力が求められる.面接で説明が上手い印象を与えられれば有利になると思う.
内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか
PMDAに入りたいという熱意に尽きる.熱意を伝えるには色んな方法があると思うが,私の場合は行動力だった.富山のシンポジウムでPMDA職員に出会った際に,懇親会で話しかけてOB訪問まで受け入れて頂けた行動力.説明会やOB訪問で必ず質問をする積極性.一次面接から最終面接の期間中,リクルーターにメールで質問する機会が設けられたが,1日1回質問できるように考え抜いた.PMDAに入りたい想いで動き回っていたのが,熱意となって伝わったのだと思う.
内定したからこそ分かる選考の注意点
他の企業よりも選考期間が長い(内定が6月下旬に出る)ので不安になる.Webテストの形式が珍しく,PMDA以外では受けたことのない試験だった.インターンは無いので予めアピールできないのが大変かもしれない.最終面接以外は合格通知まで1週間以上かかり,勝手に自己嫌悪しそうになるので注意.
内定後、社員や人事からのフォロー
内定者懇談会を開いてくれ,人事や職員と話す機会があった.内定式以後は毎月メールマガジンが送られ,入社までフォローしてくれる環境がある.
内定後入社を決めた理由
入社を決めたポイント
- 会社のブランド・知名度
- 社員の魅力・実力
- 会社の事業内容・サービス・やりたいことが実現できる
- オフィス・オフィスの位置・働く場所
入社を迷った企業
シミック株式会社
迷った会社と比較して独立行政法人医薬品医療機器総合機構に入社を決めた理由
就活の軸は「多くの薬を関わることで多くの患者さんの健康に貢献すること」であった.その観点から考えると,CROで他の製薬企業の治験を担当することで多くの薬に関われるのは魅力だった.また,PMDAよりもいち早く内定をもらっていたことやPMDAに受かるか確信できなかったことから,シミックにして就活を終えたい気持ちもあった.
しかし,小児用製剤の環境創りに貢献できたり,待遇等を考えるとPMDAの方が自分に合っていると判断してPMDAの入構を決めた.
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独立行政法人医薬品医療機器総合機構の 会社情報
会社名 | 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 |
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フリガナ | イヤクヒンイリョウキキソウゴウキコウ |
設立日 | 2004年4月 |
資本金 | 11億7900万円 |
従業員数 | 873人 |
本社所在地 | 〒100-0013 東京都千代田区霞が関3丁目3番2号 |
電話番号 | 03-3506-9541 |
URL | https://www.pmda.go.jp/ |
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