私の強みは、どんな困難な状況でも持ち前の’知的好奇心’によって、成果を出すまでひたすら努力し続けられる事だ。この強みが活きた例として、大学の卒業研究の際のエピソードを記す。
私は大学での卒業研究をこれまで学んできた物理学の集大成だと考え、前例がなく実験手法の開拓から始める必要のある挑戦的な課題を選んだ。そのような自由度の高い実験においては、細かく計画を立てないと終着点が発散し目的を見失うと考えた。そこで一つの指標として年度末の学会で発表できる成果を出すことを目標に定め、段階的に実験を行った。
未知の手法開拓ではネックと考えられる部分を洗い出し、試し、その結果を妥協なく考察し修正していく作業を網羅的に行うことが必要であった。そこで当初の計画通りに実験を進めるために、通常のカリキュラムであれば週2日のところを週6日で深夜まで研究するといった継続的な努力を行った。
その結果、対象物質で未知の状態の観測に成功し、私の学科では通常修士以降で行う日本物理学会での発表を、学部4年の時点で実現することができた。この経験から、前例のない状態から一定の成果を出す方法、計画性、そしてモチベーションの保ち方などを学んだ。
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