20卒 インターンES
技術系総合職
20卒 | 奈良先端科学技術大学院大学大学院 | 男性
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Q.
学生生活の中で最も頑張ったこと
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A.
私は現在の研究室でメンバー4人とチームを組み、CICPというプロジェクトに取り組みました。このCICPは学生が立案した研究アイデアの中で採用されたテーマに学校が支援を行う制度であり、私たちはミニ四駆に向けた無線電力伝送というテーマで採択を受けることができました。このテーマでは通常電池で動くミニ四駆に対して無線で給電を行えるシステムを構築し、学会内で開催される無線給電ミニ四駆レースで優勝することを目標としました。私たちはメンバーが違う専攻から進学してきたチームであることを活かし、それぞれの知識を活かしたアイデアを出し合いながらプロジェクトを進めました。その中で私は学部時代に学んだ高周波の知識や電磁界解析の手法についてメンバーに共有し、送電部と受電部の回路設計を担いました。レースの結果は8位入賞でしたが、多くの知識を得られただけでなくチームでのプロジェクトへの取り組み方を学ぶことができました。 続きを読む
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Q.
これまでの人生の中で、周りを巻き込み、リーダーシップを発揮した経験
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A.
私は所属するボランティア団体で、貧困家庭の子供が学習機会を満足に得られないという社会問題を解決するため、学生が子供の勉強をサポートする学習支援事業を立ち上げました。しかし、勉強を教えるのは難しそうだと感じるメンバーがチームに多く、あまり参加してもらうことが出来ませんでした。そこで私は、この事業の目的が授業前の目標立てや授業後の振り返り等を通して社会的に自立する力を身につけてもらうことであり、勉強を教えるスキルが重要ではないことをメンバー皆に説明しました。 結果としてメンバーの参加率が向上し、この活動が現在も継続できていることから、長期的な活動の継続という当初の目標を達成することは出来ました。この経験から私は、事業を立ち上げ運営することの難しさを学びました。そして、メンバーの理解を得たりチームとして同じ方向を向くためにどうすればよいかを考え、実行する経験が得られたと感じています。 続きを読む
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Q.
研究テーマ
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A.
現在私は、漏洩同軸ケーブルと呼ばれるケーブルを用いたワイヤレス給電の研究を行っています。漏洩同軸ケーブルは通常の電波を伝送するケーブルにスロット(穴)を開けることで意図的に電波を漏れ出させて通信を行う特殊なケーブルであり、地下やトンネルといった電波の届き辛い場所で利用されています。このケーブルは従来、無線通信用のアンテナとしてのみ利用されてきましたが、私の研究では電力伝送用のアンテナとして利用することが出来ないかを検討しています。目標は通信と給電を同時に行う共用アンテナとしての利用で、実現すれば倉庫や工場といった障害物の多い場所での活用が期待できます。 続きを読む
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Q.
研究におけるブレイクスルーポイント
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A.
この研究テーマで重要となるのは給電用電波の放射です。元々LCXは通信用のケーブルとして確立されたものであるため通信用電波単体での放射は高い効率で行なえますが、給電用アンテナとして利用された前例はありません。そのため、給電用電波単体を高い効率で放射することができるようなスロットの構成や信号周波数の選択を最適化することで、LCXによる通信と給電の同時利用が大きく近づくのではないかと考えています。 続きを読む