21卒 本選考ES
総合職(編集)
21卒 | 早稲田大学 | 女性
-
Q.
あなたが選んだ第1、第2志望分野のなかで、やりたい仕事とその理由を具体的に書いてください。
-
A.
第1志望:文芸 恩田陸先生×正木香子さんによる『フォントのためのミステリー』 恩田陸先生に文字のフォントを題材とした密室劇を書いていただきたい。正木香子さんの『文字の食卓』とコラボ。装幀家・奥定泰之さんの講義や正木さんの著書を通して、文芸とフォントの相互作用を活用したいと考えた。漆原友紀先生の『フィラメント』で使用された手紙文字風のフォントは作品の世界観と強く呼応しており、各エピソードに既視感を覚えるほどだった。そこでフォントを擬人化し、文字のデザインを人間の性格や特色に重ね合わせることの面白さを読者に伝えたい。『麦の海に沈む果実』等、隔離空間での人間の心理描写に長け、生まれ変われば装幀家になりたいと公言する先生に是非依頼したい。 第2志望:ライツ ニッポンファッションサブカルチャー!少女漫画プレーバック展 講談社の少女・女性漫画を音楽と共に振り返る衣装展企画で貴社のファンを増やす。宮沢章夫さんのサブカル講義や、BEAMSの40周年MV「TOKYO CULTURE STORY」を通して、人間性を色濃く反映するファッションや音楽というツールが、時代を越えて人々に愛される大和和紀先生の作品などと重なった。両者を掛け合わせ、アパレルの再現とオマージュ作、原稿を並列展示する。女性誌のモデルによるランウェイも行う。 続きを読む
-
Q.
あなたが講談社に他の会社(出版業界以外の会社も含む)よりも魅力を感じる部分はどこですか。そう考える理由も書いてください。
-
A.
コンテンツ力と挑戦心だ。具体的には、多くの文芸作家を支えるスケールの大きさや、恩田先生の作品を最も魅力的な形で世に送り出している点だ。作品が一層輝くのは、著者に限らず編集者の求めを実現できる風土の賜物だろう。また、多方面でのコンテンツ展開や時代に即した新規事業への着手も積極的だ。そんな刺激的な環境で働きたいと考えた。 続きを読む
-
Q.
あなたの大学時代を「ものがたり」として披露してください。
-
A.
タイトル:一人っ子女の奮闘劇!社会の荒波に揉まれた学祭運営&接客バイト 見かけによらず箱入りのとある娘。大学入学を機に、あったかハイムから心理的に独立!新歓期に一目惚れした法被姿の先輩(※女)を追っかけ、学祭実行委員会に入ることを決意。履修過多による怒涛の課題をこなしつつ、地道な会合を夜な夜な重ねる。一方、雑貨店では先輩社員や客からの罵詈雑言に耐える日々。「なんでできないの?」「早くして」のエンドレス。眠い、辛い、これは一体誰のため…?そんなある日、一人の老女が自殺相談に訪れる。誰かのために行動することの意義を知った泥臭い女の成長ストーリーここにあり。 続きを読む
-
Q.
思い出すと眠れない失敗は何ですか。また、それによって何を学びましたか。
-
A.
婚期ならぬ恋愛期を逃した経験から、言葉で伝える大切さを学んだ。小学校の下校班が一緒だった彼。友人達と別れ、新宿までの一駅分は2人きり。照れ隠しに青い鳥文庫を読む振りをする私に「何か俺らカップルみたいだな」。恥ずかしすぎて無言を貫いた。その後は次第に関係が薄れていくお決まりのパターン。けれど結局12年間、あの台詞は頭から離れなかった。別々の大学生活が始まって暫くした頃。思い切ってツイッターのDMで「誕生日おめでとう!」と送った。数時間後の「ありがとう」。次こそは面と向かって…。 続きを読む
-
Q.
次のジャンルにおけるあなたのベスト1を、理由と共に教えてください。(他社の作品でもかまいません)
-
A.
・書籍 三月は深き紅の淵を,恩田陸,講談社,時代やジャンルを超越し、多くの人を翻弄するミステリアスな作品を作りたい。この思いが編集者を志す発端となった。稀覯本の内と外に広がる鏡のような世界観は、せわしない日常を忘れさせてくれる秘薬だった。 ・コミック 鬼灯の冷徹,江口夏実,講談社,祖父の死で喪失感いっぱいだった高2の私。ユニークな獄卒の日常を垣間見て、こんな頼もしい奴らがいるのなら彼岸でもジジはエンジョイしているはず…!と前向きに。自由に生きる金魚草と桃源郷での描写が特に好き。 ・映像作品 十二人の怒れる男,シドニー・ルメット,オリオン・ノヴァ・プロダクション,部屋と人間の2要素のみで成立する芝居の極み。ペンがあれば人の心を動かすことができる原始的な小説表現の在り方と重なる。過度な演出や役者の知名度に頼らず、人間本来の心情や思考の変化を丁寧に描いた傑作だ。 続きを読む
-
Q.
一番アピールしたいあなたの「とんがり」部分を教えてください。
-
A.
日の目を見ない「読書マラソン」に100冊連続応募してしまう、変人なりのプライド 続きを読む
-
Q.
あなたは友人からどんな人だとよく言われますか?
-
A.
レポート魔。煮込み料理タイプ。クオリティ重視の堅物だが、陰では他人の相談役。 続きを読む
-
Q.
あなたが最も「嬉しい」と感じる瞬間はどんなときですか?
-
A.
興味を持った場所へ出向き、自身の五感でその空間を体感する瞬間だ。高校生の夏休み、戦争遺跡を探して香川県を訪れた時のこと。現地の方の助言に従い、高松市内にある由良山へと向かった。手つかずの防空壕に足を踏み入れ、かつての利用者の境遇に思いを馳せながらも、実地調査ならではの臨場感と、目標達成による気分の高まりを感じた。 続きを読む
-
Q.
働く上で一番大事にしたいと思うことを、理由とともに書いてください。
-
A.
人々が抱える課題に真摯に向き合う姿勢だ。雑貨店アルバイトで、根拠のないクレームや自殺相談に対応する機会があった。「○○様はどうされたいとお考えですか?私共がご案内できるのは…」「そうですか。本当に死にたいと思われたのですね」と言葉で歩み寄りを示した。すると、憤怒や悲愴を湛えた面持ちが幾分和らぎ、かみ合った会話が進むようになった。最終的には「あんたで良かったよ。今後も宜しく」と言わせるまでに私も成長できた。生きたコンテンツを扱う編集者としても、悩みに寄り添う意識を大切にしたい。 続きを読む
-
Q.
あなたが想像する2030年の社会における出版社と、そこで働く自分の姿について できるだけ具体的に書いてください。
-
A.
コンテンツと人材の総合プロデュース機能を果たす。映像にしかできない表現や臨場感溢れる劇場体験が話題になるため、映像化が前提の作品制作が9割に。物語をバーチャル体験できる“ライブラリーディング”施設も運営。「没入する読書」と称した新感覚のエンタメを発信。作家の収入源確保と執筆時間削減の為、各人の志望と適性に応じてサポート部隊を編成。接客アルバイトを通じて、他者が抱える悩みや人生に寄り添う役割に遣り甲斐を感じた私は、担当編集兼人材管理役として展覧会企画に活用可能な作品依頼を統括。 続きを読む