18卒 本選考ES
ディレクター
18卒 | 同志社大学 | 女性
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Q.
あなたが働く場としてNHKを志望した理由と、NHKでやってみたい仕事は
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A.
一般の人の生き方を地方から全国、世界に伝える番組を作りたいと思うため志望する。 一昨年、滋賀県議員と霞ヶ関のインターンに参加し、地方と都会の生活の差を実感し、地方の現状が都市や中央組織にあまり知られていないと感じた。議員インターンの際に地元に密着した番組を制作しているNHKの方の姿を拝見したことから、子供の頃から多様な生き方を教えてくれたNHKで「地方を伝え、元気にしたい」との思いが強まった。全国に放送局があり、「のどじまん」や「ピカピカ☆日本」「地域魅力化ドキュメント」など幅広いジャンル、コーナーから地域の魅力や問題を伝えるNHKで、地方の人の生き方についてドキュメンタリーで時間をかけて取材したい。琵琶湖の島に行った経験から特に島国の生活を伝えたいと思う。そして、「自分の知らない所でこんな生き方をしている人がいるんだ」という知らない世界知る楽しさを作り、視聴者の方の「見る世界」を広げたい。 続きを読む
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Q.
NHKについて考えていること、思っていること
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A.
「あさイチ」は日常に、自分と違う立場や知らない地域、価値観について考える機会を与える特別な番組だ。 「ピカピカ☆日本」で地方の魅力を全国に届け、「女性リアル」で社会が見落としがちな問題を伝える。各コーナーに緩急があり重すぎない。また、視聴者に意見を求める事で「自分事」として身近に考えられる。女性特集では男性の声を増やすとより良くなると思う。 また先日の「有働アナinUSA」では、米国人の政治の考えを調査し、取材対象の番組に対する厳しい批判も放送した。こうした取材対象や視聴者の批判を受け入れる姿勢が信頼あるNHKを形作っていると改めて感じ、番組終了まで議論する所に1秒にかける番組への想いを実感する。 続きを読む
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Q.
学生時代取り組んだこと
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A.
今まで出会うことのなかった立場の人に出会い、自分の視野を広げることに取り組んできた。 主に国内での異文化交流に力を入れた。 留学生のクラスにサポーターとして入り、日本語の指導をしたり、話し合いのリーダーを務めたりした。サウジアラビアなど私が今まで考えることのなかった国で長く過ごした人との出会いは良い刺激になった。そして中国人留学生と会話パートナーになり、各々の自国の文化や政治、歴史教育について議論を重ねると共に、英語や日本語、中国語を教え合った。そこで会話パートナーが自分以上に日本のサブカルチャー等に詳しいことに衝撃を受けた。同時に私は海外のことをあまり知らないことに気付いた。私は日本史を学び直したり、NHK WORLDや海外ドラマを見始めたりして異文化を学びながら、客観的に自分の置かれている文化について考えた。今後は資金を貯め行ったことのない外国に行って、更に知見を広げていきたいと思っている。 続きを読む
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Q.
関心を持った社会的な出来事や疑問
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A.
最近信号ができた道路は、信号があれば防げたかもしれないと言われた交通事故が起こった所だった。「犠牲を無駄にしない」誰かを犠牲にするとこうした文言が見られる。悲劇を繰り返さないために犠牲が出た以上その対策を練るべきだ。死亡事故が起こり、信号がつくのは当然の結果だ。しかし、私は「信号が付いてよかった」だけで本当に良いのか、「犠牲→改善」の流れを我々は何度繰り返すのかと感じ始めた。 電通社員の方が過労自殺して世論が高まり、労基署が動き出し、国は働き方の改善に注力した。同時に今まで声を上げていなかった過労死した方の遺族が、訴訟を起こした。 この様に過労死から戦争に至るまで、日本はこれまで多くの犠牲の上に制度を作り成長してきた。 今後大切なのは事前に苦しい人が声をあげる機会を作る事だと思う。「苦しんでいる人がいる」と伝える事で、同じ立場の人が声を上げ易くなり、違う境遇の人が周囲に目を向けられるようになる。 人を犠牲にしないと気付けない、大企業の問題として話題にならないと、声を出せない人がいる現実は悲しい。NHKには一人ひとりの「声」を、お茶の間に、そして国を動かす人に届ける力があると私は思っている。 続きを読む
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Q.
壁を乗り越えた経験
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A.
個別指導の塾講師のアルバイトで、担当生徒と全く意思疎通が出来ず、結果を残せなかった事は大きな壁だった。 新人の頃は、中退をして塾に来た生徒など、様々な背景を持つ10人の生徒との関係作りに苦戦し、生徒が塾にあまり来なくなったり、全くコミュニケーションがとれなくなったりした。生徒の経験を生かして欲しいと期待され、通っていた教室に勤めることとなったが、何もできない自分に自信をなくした。 しかし、中高生の頃にお世話になった先生方にしてもらったことを自分も還元したいと思ったことを思い出し、生徒や保護者と面談を重ねるなかで、一人ひとりと向き合わないマニュアル通りの授業をしていたことに気づいた。そこで、相手に合わせた授業や会話を徹底した。生徒の趣味を学んで必ず授業前にその話をしたり、漫画が好きな生徒に4コマ漫画を書いて日本史の授業を行う等を続けた。結果、殆どの生徒が個人的な悩みを打ち明けくれたり、あまり塾に来なかった生徒も毎回来るようになったりして全員合格した。私と一緒に働きたいと現在共に働いてくれる方もいる。ディレクターになって取材をする際も、一人ひとりの立場や考えに向き合って行動したいと思っている。 続きを読む
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Q.
自由記述
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A.
子供の頃からNHKがなければ知らなかったであろう人の生き方や考え方を知ったことが、今の私の好奇心に繋がっている。 地方在住の自分が知る世界は限られていたが、大河で学校で習わない過去の人の生き方を知り、72時間ですれ違う人々にそれぞれの人生がある事に面白さを感じた。のどじまんに出た祖母は未だに嬉しそうにその話を語る。大阪に行くと朝ドラの収録を見る。多様な人の生き方を広く伝える力と視聴者を巻き込む親しみ易さはNHKの魅力だ。 大学では報道の問題を学び、伝える事で社会は良くなるかと悩んだ。だが授業でNHKのドキュメンタリー「奇病のかげに」を見て、人の生き方や苦しみを伝える必要性を実感。情報番組から歌番組に至るまで、全番組に社会的意義があると感じた。伝えても社会が直ぐに良くなるとは限らない。だが、NHKでなら少しでも誰かの役に立ち、世界を広げられるような番組を作ることができると私は確信している。 続きを読む