【複雑なマーケティング、挑戦の舞台】【21卒】インテージの夏インターン体験記（文系/マーケティング）No.8052（お茶の水女子大学/女性）（2020/1/30公開）

3年の前期に初めて経営学の講義を受けてマーケティングに興味を持ち、マーケティングを仕事にしたらどうなるのかを知りたくて応募した。マーケティング会社の中でもインテージを選んだのは、聞き馴染みがあったから。

企業のHPを読み、インテージが何を強みとするマーケティング会社なのかを把握しておいた。その上で、ESを書くときには、なぜマーケティングに興味があって、そしてなぜインテージでのインターンを志望するのかを明確に述べた。

オーラルケア商品のマーケティング

1日目にやったこと

一番最初にインテージの事業内容についての紹介があった。その後、3日間のグループを決めるために、一定時間の中で歩き回り学生同士で自己紹介をすること求められた。そして、自己紹介を踏まえて、学生同士でスカウトし合って5〜6名のグループを作った。
グループ作成後はテーマの発表と、マーケティングに必要な資料が配布された。資料やデータの量があまりにも膨大だったため、私たちの班は分担して資料やデータを読み込んだ後に情報を共有した。
残りの時間では、マーケティング対象となるプロダクトが複数あったので、どのプロダクトにアプローチするのかを話し合って決めた。最後に、各班ごとにどのプロダクトにアプローチするのかその理由と方向性を全体に向けて発表した。

2日目にやったこと

２日目は時間を完全に自由に使えたので、3日目の発表に向けてひたすら準備を進めた。具体的には、マーケティング案を明確にし、パワーポイントで発表資料を作成した。良いマーケティング案をなかなか思いつかず、苦戦した。あまりグズグズしていると発表に間に合わなくなるので、かなりプレッシャーだった。案がかたまってからは、発表の論理構成を考えるグループ、発表資料を作るグループ、数値などの最終確認をするグループに分かれて、高速で準備を進めた。

3日目にやったこと

朝から昼の最終発表に向けて着々と準備を進めた。パワポの内容や体裁の最終確認や、発表練習をした。また、飛んでくるであろう質問を予測し、答えを準備しておいた。
発表は、発表会場に移動して行なった。発表後、マーケティング部の社員から厳しいフィードバックや質問をいただいた。しかし、的を得た意見だったので、非常に勉強になった。そして全班の発表が終わった後に、もっとも優れたマーケティングを行なった班が表彰された。
発表会場を後にしてからは、人事部の人からのFBやインターンの振り返りシートを記入した。特に、班員同士で各メンバーについて長所と短所をFBしたのが印象的だった。他己分析をするいい機会になっった。

マーケティング部の社員3名（中堅男性、中堅女性、上位中堅男性）

インテージが発行している、初心者向けのマーケティング本

マーケティングをするときに、マーケティング対象となる商品だけをみてはいけない、と言われた。常に他の製品の存在を念頭に置き、その業界全体でその商品がどのような位置付けにあるのかを意識するように言われた。そのためには、ポジショニングマップの作成は必須とのことであった。（私が参加した回では、ポジショニングマップを作成しているグループが一つもなかったので、特に強調して指摘されたのだと思う）

経営学部でない私にとっては、どうしたらいいのかわからない場面が多かった。もらった資料やデータもかなり複雑で、専門用語も多く、非常に頭を使った。
社員の人も部屋にいるが、グループワークの様子を見てアドバイスをくれることはなく、何か自分のことをやっていた。（自ら質問をすれば答えてくれはした）
結果、学生が必要以上に遠回りをしたり頭を使いすぎたりして疲弊した。（少なくとも私の班は）

マーケティングの仕事は、アイディアが浮かぶかどうかがカギとなる側面があると感じた。確かにデータや資料からニーズを読み取るのは統計学や論理的思考の力だとは思うが、そのニーズに応えるために商品の機能や見た目をどのようにするかを考えるにあたっては「ひらめき」の力の方が重要な要素になると感じた。ヒット商品を出す難しさを痛感した。

マーケティングの手法について全く教えていただけなかったので、マーケティングのフレームワークぐらいは勉強しておくべきだった。班員の中にマーケティングについて勉強している人がいるかどうかは死活問題だと思う。

社員の人から、今回行なったようなマーケティングの仕事は普段の仕事の一部に過ぎないと言われたから。確かにインテージは、量的調査以外にも質的調査やパネル調査など多岐にわたるリサーチ業務を行なっているから、仕方ないとは思った。ただ、1日や年間のうちでの仕事の流れぐらいは教えて欲しかった。総じて、マーケティングについては学びがあったが、インテージでの働き方についてはそこまで理解を深められなかった。

マーケティングの知識はなかったが、自分の班のキーとなるアイディア出しをできたから。また、チームをまとめたり、タイムスケジュールを組んだりすることで、チームの成果に貢献できたと思っているから。インターンでの経験を踏まえて志望動機などをかためれば、内定をいただくのは難しくはないと思った。

マーケティングの業務は頭を使い過ぎて本当に疲れる上に、自社の製品でないもののために最大限頑張れるとは思えなかったから。仮に、自分の勤めている会社の商品をマーケティングするのであれば、一種の忠誠心やら愛着やらが働いてマーケティングのモチベーションにはなると思うが、自分が勤めているわけではない会社の商品をヒットさせるために一生懸命頑張るのは自分には難しいと思った。（もともと無形商材を扱う仕事の方に興味があったから、仕方ないのかもしれない）

インターン参加者だけに特別に早期選考ルートが準備されていたから。インターン参加者なら、インターンでの成果を問わず誰でも参加できる様子だったので、インターン参加者にとっては大きなチャンスだと思う。

海外と日本をつなげる仕事に興味を持っていたので、空港や航空会社を見ていた。ただ、空港や航空会社のインターン選考の結果が芳しくなく、なんとなく他の業界も見てみようかと思っていた。そのような最中、大学でマーケティングの授業を初めて受け、面白かったので、マーケティング会社のインターンを通して実践の場を見てみたいと思い、応募した。
なので正直、マーケティング業界は全く見ておらず、インテージのインターンには純粋に学問的な興味で参加した。

マーケティング業界に行くことは絶対にないと確信した。モノの売り上げを伸ばして行く仕事にそこまで熱心になれる気がしなかった。自分は、無形商材を扱う方があっているのだと改めて実感した。ただ、担当のお客様のために頑張る、という点には惹かれたため、人や企業を支援する仕事にも目を向けてみようと考えるようになった。