20卒 インターンES
記者
20卒 | 東京外国語大学 | 男性
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Q.
新聞社やジャーナリズムに興味を持ったきっかけ(400)
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A.
インドネシアの邦字新聞でインターンしたことを通じて、自分の書いた記事で読者に新しい見方を伝えられることに楽しさを感じた。 ことし5月1日、ジャカルタで起こった労働団体によるメーデーのデモを取材し、労働者の使用者に対する不満の声を聞いて回った。それ以降それに対する使用者側の考えが気にかかり、日系企業の経営者らに話を聞くと「ローカル社員には日本よりもずっと長い休暇を与えているのに、賃上げだけを求めている」と不満を語る。この国では労使間の対立が当然のように感じた。 この対立を埋める取り組みはないのだろうか。その後、労使双方が参加して意見交換をするイベントがあると知り取材に行った。そこでは互いに分かり合おうと積極的に対話をする双方の姿に衝撃を受け、記事を書いた。これを読んだ読者からは「こんな労使関係もあるのか」と感想をもらい、少しでも関係を見つめ直すきっかけを与えられたことを嬉しく感じた。 続きを読む
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Q.
朝日新聞の記事感想、具体的な記事を挙げて(400)
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A.
電子版7月12日付「南シナ海、薄れぬ中国の影」はインドネシアに対する日本の資金協力の背景が深く書かれており納得させられる記事だった。 インドネシアが進める離島の漁港や市場の整備のために、日本政府が25億円を拠出するニュースはインターン先の新聞でも報じられていた。しかし、ジャカルタでの取材を元に書かれたその記事を読んだだけでは政府が離島を振興させる意義、日本がなぜそれに資金を拠出するのか納得できない部分があった。一方、朝日新聞の記事では記者が離島まで出向き現地の変化や住民の声まで、徹底した取材がなされていると感じた。記事からは政府の開発に対する思惑や、開発を進めたことで島がどう変わったか詳しく知ることができ、より納得することができた。離れた地域から取材するだけでは現地の様子がわからず、このような話は見つからない。現地で徹底した取材することの重要性を実感した。 続きを読む
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Q.
今打ちこんでいること(600)
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A.
インドネシアの邦字新聞でインターンとして記者の仕事に打ち込んでいる。仕事を始めて2カ月がたち、自分の足りない部分が見えてきてその課題に向き合う毎日だ。 1つ目の課題は出来事の背景や影響をくまなく調査することだ。最近、首都近郊で跨道橋から高速道へ石が投げ入れられる事件があった。時間的制約から地元報道をまとめた翻訳記事を出稿した。しかし、デスクから「事件が自分で再現可能になるまで洗い出せ」と原稿を突き返された。この時、自分が記者ではなく翻訳者になっていたのだとはっとした。記者は単に出来事を記述するだけでなく、そこで気づいた違和感やその背景をくまなく調査することで問題を浮き彫りにすることに意義があると思う。これ以降徹底した取材を通じて、発表や地元報道の翻訳に価値を加えた記事を書けるように努力している。 2つ目は相手がおかれた立場によって態度を変える柔軟性だ。当初、企業へ取材することが比較的多く、ストレートに質問を投げかけて聞き出すことに慣れてきた。そんな中、断食入りの集団礼拝の取材に行った。「ムスリムにとって断食の意義とは?」とストレートに質問すると「異教徒に言ってもわからないよ」とあしらわれてしまった。この後の質問でも溝は埋まらず本音は聞き出せず終わった。本音を聞き出すには相手と距離を縮め、寄り添うような取材をしなければ。この後は世間話や自分の話を混じえたり、接し方を試行錯誤している。 続きを読む