18卒 本選考ES
開発職
18卒 | 神戸大学大学院 | 男性
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Q.
『第一三共ケミカルファーマ株式会社』の一員として新たに『挑戦』したいことを、これまでの経験をふまえ具体的にご記入ください。
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A.
私は幼い頃にアレルギー疾患を患い、薬に支えられて過ごしてきた経験から、医薬品の力で、防ぎようのない弊害に苦しむ人々の苦痛を取り除いたり軽減したりし、そうした方々に充実した生活を届けたいという強い思いがあります。薬は、目の前の人だけでなく、世界中の多くの人々の健康に貢献することができます。薬は、これからも進化し続け、今は治療法のない病気をも治せる可能性を秘めています。貴社は新薬を国内問わず届けられる体制が整っており、治療を変えるような革新的な新薬を創出できる研究開発力を有しています。このため、貴社の一員となってこの思いを実現したいと考えました。また私は自らの経験から「副作用」に対する意識を高く持っており、これを仕事でも生かしたいと考えています。創薬研究により生み出された貴社の高価値な薬が上市された後、その副作用等を徹底的に精査し、安全管理を行うことで、薬の持つ価値を100% 引き出すことに挑戦します。質の高い安全性情報を世界各国の医療現場に迅速に伝え、適正な使用を促すことで、貴社のグローバルな研究活動・経営を支え、今より多くの患者さんのために、治療そして医療を変えていきたいです。 続きを読む
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Q.
研究概要
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A.
抗体は、体内に侵入してきた細菌やウイルスと特異的に結合し、無毒化または体外へ除去する働きを持ちます。抗体を用いた医薬品は少ない副作用で高い効果が期待でき、がんやリウマチなどの治療薬として需要が増加している一方、その膨大な製造コストが招く高額な医療費が問題となっています。抗体医薬は遺伝子組み換え動物細胞の培養で生産されるため、大量に含まれる夾雑物と目的の抗体を分別することが必須であり、そこでは抗体の定常部位に強い親和性を持つ吸着剤が用いられます。この吸着剤の性能が抗体医薬の収量や純度、ひいては製造コストを大きく左右することから、多くの化学メーカーが高性能吸着剤の開発に取り組んでいます。 吸着剤の高性能化を実現するには、吸着剤粒子内部の拡散・吸着特性を把握することが重要ですが、吸着剤を充填したカラムを用いた従来法では吸着量の評価は行えるものの、こうした粒子内特性は評価できませんでした。 私は、抗体が粒子内を拡散しつつ吸着する様子を細胞の蛍光断面観察に用いられる共焦点レーザー走査顕微鏡を利用して追跡し、これを数値シミュレーションすることにより、吸着剤粒子内における抗体の拡散・吸着特性を定量的に評価しています。研究結果を基に、当研究室ではより高性能な吸着剤の新規開発を試みています。抗体医薬の製造コストを減らし、より多くの方に抗体治療を届けることが私の研究の最終目標です。 続きを読む