【学生の人数】1人【面接官の人数】2人【面接官の肩書】研究所所長/人事部長【面接の雰囲気】役員の方だったので、オーラが凄かった。それに加えて関西弁だったため、最初は圧倒されたが、明るい雰囲気だったので話しやすかった。【研究内容を専門的な用語も入れて、それをわかりやすく教えて下さい。】私は「生命の起源の探求、解明」を目的として、小惑星を模擬したモデル実験を行っています。地球上における生命の誕生にはアミノ酸等の有機物が必要であり、そのアミノ酸の供給源として隕石などの地球外物質が考えられています。地球に落ちる隕石のほとんどは小惑星を起源としているため、隕石中の有機物の起源を考えるためには小惑星での有機物の起源を考える必要があります。小惑星は太陽系形成初期、小惑星中に存在する26Alが放射性崩壊してガンマ線を放出し、その崩壊熱などにより氷が溶けて「水質変質」と呼ばれる反応が起こりました。隕石中に存在する複雑な高分子有機物は、このような液体の水が存在する環境下で形成されたと考えられています。そして小惑星中に存在する物質であるホルムアルデヒド、アンモニア、水を混ぜた溶液を加熱すると、隕石中の有機物に似た構造を持つ有機物が形成することがわかっています。しかし、この26Alの放射性崩壊で生じるガンマ線自体の有機物形成への影響はまだ世界でも報告例がありません。そこで私は「水質変質過程」において26Alの放射性崩壊により発生するガンマ線が有機物形成にどれだけ影響するかをテーマに据え研究を行っています。具体的には模擬小惑星物質にガンマ線を照射して生成する有機物を、複数の分析機器を用いて分析し、構造や特徴を調べています。そして最終的にはアミノ酸のような生命材料の成り立ちの解明を目指しています。【あなたが自負している自分の力は何ですか?】大学四年間、ラクロス部の活動に一生懸命取り組みました。週に6日は5時起きの生活を四年間続け、最終学年では副キャプテンとしてチームを率いました。チームには指導者がいなかったため、私は副キャプテンとして他の幹部と共に公式戦までの期間を逆算し、どの時期に何を練習して何を伸ばすかというチームの成長戦略およびその進捗確認といったチームの方針を全て自分たちで考え、行動してきました。その中で今何が問題なのか?どのようにすればその問題は解決できるのか?その問題はそもそも解決すべき根本的な問題であるのか?といったことを考え、解決してきた過程でこれらの力がつきました。これらの力は今も研究活動を通じて磨き上げています。【評価されたと感じたポイントや注意したこと】関西のノリだったので、細かい言葉よりも、コミュニケーションをうまくとって伝える力を評価されたと感じた。
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