18卒 本選考ES
研究職
18卒 | 名古屋大学大学院 | 女性
-
Q.
卒業論文のテーマと概要
-
A.
卒業論文テーマ「筋特異的BCAA代謝亢進マウスにおける、呼吸代謝及び体脂肪蓄積への影響」 必須アミノ酸であるバリン・ロイシン・イソロイシンは、特徴的な分岐化学構造を持つことから分岐鎖アミノ酸と総称され、BCAAと呼ばれています。私はこのBCAAと肥満との相互関連を検討するために、遺伝子改変により体内BCAA濃度を低下させた「低BCAAマウス」を用いて、呼吸代謝と体脂肪蓄積量を測定しました。呼吸代謝とは体内へ取り込む酸素量と体外へ排出する二酸化炭素量を指し、これらの量が増加すると体内エネルギー代謝の活性化=脂肪を蓄積しにくい状態と言えます。さらに腹部MRI撮影により実際の体脂肪蓄積量を測定することで、呼吸代謝との相関を検討しました。結果、「低BCAAマウス」で呼吸代謝量が増加傾向にあったが、体脂肪蓄積量に変化は見られませんでした。これを踏まえ、修士論文に向けて、血糖値や血中インスリン値などの肥満関連マーカーを調べることで、呼吸代謝の変化と脂肪蓄積との相互関連を検討しています。 続きを読む
-
Q.
学生時代に打ち込んだこと
-
A.
私は研究活動に打ち込み、【正確な動物実験データを得るための新たな実験手法を確立】しました。私は、世界中で急増する肥満を予防するために、遺伝子改変により体内BCAA濃度を低下させた「低BCAAマウス」を用いて、BCAAと肥満因子の相互関連を探っています。ところが、当研究テーマが始動して以来5年間、どの因子に対しても有意差が出ないという壁があり、諦めてテーマを変更する者もいました。そこで私は、データのバラつきによって僅かな差が抹消されている可能性に着意し、1年かけてマウスの個体誤差及び実験手技の安定化に奮闘し、有意差の見出しに成功しました。この着意の鍵は、教授の前の席を確保し、人の5倍の頻度で教授との技術討論を心掛けた点にあると考えます。教授の些細な発言にも傾聴し、潜在的な意図を考え抜いてきました。 この経験から、成果のために粘り強く取り組むことと、第一人者から物怖じせず学ぶことの大切さを学びました。現在はこの着想と改善策をチームで共有し、一丸となって遺伝子レベルの有意差を見出し、チームで成果をあげていきます。 続きを読む
-
Q.
自己PR
-
A.
私の強みは「相手の視点に立って考える力」です。これを発揮して、家庭教師アルバイトとして不登校女子中学生を復学へ導きました。生徒の復学へ向けて自分ができることを分析するために、まず徹底的に親と生徒のそれぞれの話の聞き手に回りました。そこで生徒に対する高い理想を持つ親と期待に応える成果が出せず空回りする生徒の目線を合わせることが課題だと私は認識しました。どちらに対しても、理想に向けた「段階的な目標設定とその達成」に意識を統一させるように自ら働きかけた結果、親の同意を得て、生徒の意思で志望高校を決定することができました。次に、志望高校合格に向けた学力向上と高校3年間を通い切る準備が必要だと考えました。私は集団授業でなくても「学校で」勉強できれば、登校意欲の増進と学力向上になると考え、担任教師に協力を打診しました。私は志望校合格に向けた生徒専用のカリキュラムを提案し、放課後に数分ずつから中学校での勉強を始めてもらいました。また不登校の一因でもあった「友人との噛み合わない会話」に対して、私が友人役として聞き手目線の意見を伝えれば、会話のすれ違いを学び、話し方の改善指針が立つと考え、生徒の発言から受ける印象を言語化してフィードバックし続けました。これらの結果、志望高校への合格を果たし、現在は学級長に立候補し、高校生活での新たな友人を紹介される度に彼女の人生を大きく変えられた喜びを感じます。貴社においても、顧客のニーズや協働する仲間の意図を汲んだ連携に力を発揮して自ら行動していきます。 続きを読む
-
Q.
志望理由
-
A.
私は、「香りの開発を通じて人々の彩りある心豊かな生活に貢献したい」という夢を叶える環境があると考え、貴社を強く志望致します。この夢を持ったきっかけは3点あります。1点目は、私自身の人生に香りが関わることが多く、目には見えない香りだけれども、生活を彩るのに欠かせない要素であることを実感しているからです。例えば、松ヤニの香りでハンドボールに打ち込んだ中学高校時代、ゼラニウムの香りで集中力を高めた受験期、香水ごとに異なる恋愛の思い出などを回想します。人や物や思い出の印象を左右する香りには大きな付加価値があります。2点目は、不登校女子中学生の家庭教師経験を通じて、当たり前の今日を積み重ねられない苦悩を目の当たりにし、日々の生活を豊かな心で過ごすことの大切さに気付いたからです。人々の生活に身近な商品を通じて、心豊かな生活に貢献したいと思うようになりました。3点目は、肥満や糖尿病の予防・治療へと繋がる基礎研究をする中で、生活習慣病の第一療法は食習慣の改善であることを知り、衝撃を受けました。これをきっかけに「食」に強い興味を抱くようになり、苦手なものも美味しく、好きなものはさらに美味しく食べられる香料の開発に携わることにより、多くの人の食と健康に貢献したいと考えています。貴社において、競合他社にはない「香りの言語化データベース」を活用・発展させ、高付加価値商品をお客様へ届けることで、人々の心豊かな生活に貢献する香りを開発したいです。 続きを読む