【農業未来への一歩】【20卒】全国農業協同組合連合会の冬インターン体験記（理系/総合職）No.7607（名城大学/女性）（2019/10/15公開）

大学で農業について学んでいる。学んだことを直に活かせるJAの営農指導について興味があり参加した。また、大学の同期の多くがJA全農のインターンシップに参加していたり、JA関係者と繋がりを持っているため、一度は参加してみたいと考えた。

このインターンシップの選考は志望理由の提出のみであった。大学で学んだこととJAの営農指導について織り交ぜつつ記述した。JA全農のホームページに非常に詳しい業務内容が記載されているため、それを参考にした。

営農指導員になりきって、状況を的確に判断しながら米の仕入れ量を見極めよ

1日目にやったこと

前半にJA組織の全体図と営農指導についての説明がある。基本的に座学である。昼食をはさんで先輩社員との座談会がローテーション形式で行われたのち、グループワークが開始される。

なし

直接的なフィードバックは無かったが、班員同士で役割を分けることの重要性を学んだ。グループワーク中に状況がたびたび変わるため、状況を書きだす人・意見を纏める人・単価計算を行う人など、お互いの状況を見ながら行動することが大切であると感じた。

大変だったのはグループワークである。それぞれ値段と様々な事情を持ったコメの最適な仕入れ量を見極めるグループワークであった。途中で災害が起きたり、ニーズが変わったりといった状況に陥るため、いかに短時間で最適解を見つけ出すかが重要で、班員同士でも意見が分かれるため折衝に苦労した。

営農指導員は初めから豊富な知識を保有している訳ではなく、農家の方と関わり合いながら少しずつ成長していくことを学んだ。JA全農の営農指導員として働くためには、学ぶことに対して謙虚な姿勢と、好奇心が必要であることを知った。自分では思ってもいなかった部署に配属になった社員さんも居て、一つのことをしたいだけでは社会で働けないのだと感じた。

JA全農の事業内容は多岐に渡るため、どの部門がどの農産物や畜産物に関与しているのか詳しくしっておけばさらなる企業研究に繋がったと感じる。

大学で農業を学ぶ上で、JAは非常に近い存在であったため、自分が現場でどのように働くのか想像に繋げやすかった。またインターンシップ中にはJA職員の一日を流れを何パターンか紹介していただいたり、座談会の時間もあったため、簡単なイメージを行うことができた。

インターンシップの参加学生を見て、なんとなく興味があるからという理由で参加している学生が多いと感じた。また実際にJAへの就職を希望していない学生も居た。大学で農業を学んでおり、実際に農業経験もある人はアドバンテージが非常に高いのではないかと感じたため。

インターンシップを通じて、実際に働いている姿が想像できた。自分も少しずつ農業のことを学び、成長しながら働けることに対して大きな魅力を覚えたため志望度は上がった。ただ、JAの将来性について考えると不安も非常に大きいところであり、大幅に上がった訳ではなかった。

JA全農はインターンシップの回数が非常に多く、夏には5日間や3日間のインターンが実施されている。そこに参加すれば恩恵はあるのではないかと感じるが、1日のインターンに関してはかなり簡易的な作りとなっているため、ほとんどない言っていいと思う。

金融業界や自動車業界・食品・化学業界など幅広く業界を調べていた。金融業界の中でも銀行は先行きの不安があり、志望度は低くなっていた。この学びから、将来性と成長性が大きい企業を志望するようになった。転職を見越した就職よりは、1つの会社で働き続けたいと考えたため、安定性の大きな会社、基盤の大きな会社を調べるようになった。

JA全農は様々な事業に幅を広げており、就職した際に自分が希望する部署に行けない可能性もあることを感じた。今後の就職活動においても、業種を1つに絞りすぎることなく、視野を広げて見ていこうという意識が高まった。志望企業や志望業界については、将来性と成長性が大きい企業を希望している気持ちは変わらず、自分の知らないニッチな企業や分野を探していくようになった。