- Q. 志望動機
- A.
【20卒】島津製作所の技術職の面接の質問がわかる本選考体験記 No.7245(大阪大学大学院/男性)(2019/7/3公開)
株式会社島津製作所の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。
2020卒株式会社島津製作所のレポート
公開日:2019年7月3日
選考概要
- 年度
-
- 2020年度
- 結果
-
- 内定入社
- 職種
-
- 技術職
投稿者
選考フロー
企業研究
島津製作所を知るために、分析計測事業とヘルスケア事業、産業機器事業でどのような製品が開発されているのか、会社の歴史などを調査した。また、具体的に他社(計測分析事業やヘルスケア事業を持つ他社:日立ハイテクノロジーズ、横河電機、富士フイルム、オリンパスなど)との比較を行うために、会社の経営体制や福利厚生、Vworkersやカイシャの評判などの会社の評判を見ることができる転職サイトなどを調べて、年収や残業時間などの評価項目に則り各会社に点数をつけて比較した。また、島津製作所をより深く理解するために、統合報告書は必ず目を通すこと。この統合報告書には各事業の現在とこれからの事業展開の方針が記載されています。
上記の企業調べを通して、気になった点や質問事項をまとめてから、合同説明会や島津製作所主催の就活セミナーで質問をすることで、島津製作所のことを事前によく知った状態で面接に臨むことができました。
志望動機
私が島津製作所を志望する理由は、世の中で見えなかったものを見えるようにするという見通しが難しく困難なことに、果敢に挑戦し成し遂げていく御社に尊敬の念を抱いたからです。また、優れた分析・計測技術は、多岐に渡る産業や医療の基板を支えると共に、これからの技術を向上させる要であると考えています。計測事業を持つ他社とは異なり、御社では自社で開発した分析計測技術を中心としてヘルスケア製品や産業機器に応用するなど多角的に事業を広げているのを強みだと考えています。私自身、産業と健康の基板である計測分析事業部への配属を希望すると共に、見えなかったものを見えるようにするという困難な課題に挑戦し、技術で世界中の人の健康を守りたいと思い、志望いたしました。
説明会・セミナー
- 時間
- - -
- 実施時期
- 2019年03月
座談会・懇親会
- 形式
- 学生不明 面接官不明
- 実施時期
- 2019年03月
エントリーシート 通過
- 実施時期
- 2019年03月
- 通知方法
- 電話
- 通知期間
- 1週間以内
ESの内容・テーマ
特技・趣味/課外活動の役職/研究テーマ/研究や実験などで使用したことのある装置・機器/大学時代に最も力を入れたこ/あなたがこれまで学んできたことやスキルを入社後にどのように活かしたいと考えているか/計測器・測定器の使用経験/研究以外での技術的な活動
ES対策で行ったこと
ESの主な内容が志望理由と研究内容であった。特に、研究内容に関しては先輩や専攻分野の異なる知人や両親に見てもらうことで誰が読んでも理解できることを目指して何度も書き直した。
WEBテスト 通過
- 実施時期
- 2019年03月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
WEBテスト対策で行ったこと
市販されているwebテスト・SPIの参考書を解いた。
WEBテストの内容・科目
言語、非言語、性格診断
1次面接 通過
- 実施時期
- 2019年03月
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 40分
- 面接官の肩書
- 入社5年目以上の技術者
- 通知方法
- 電話
- 通知期間
- 3日以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
”なぜそのように考えたのか?”という回答を深堀していく質問に対して、論理的に回答できたこと、研究内容を資料を用いて明瞭に説明できたことが評価されたと考えています。
面接の雰囲気
事前に緊張をほぐすための雑談などを取り入れてくださる温厚な方だった。面接の返答をA4の紙にメモしていき、その返答から深堀をしていくという内容だった。”なぜそのように考えたか?”を重視しているようだった。
1次面接で聞かれた質問と回答
学生時代に頑張ったこと
高専ではものづくりを学ぶだけではなく、創造力や発信力を高めたいという動機から、友人らと共に国際ビジネスコンテストや全国高専英語プレゼンテーションコンテストに出場しました。また、新しい考え方や文化に触れるために、アメリカ・インドネシアへの留学も行いました。これらの活動を通して、伝える難しさと傾聴力の大切さを学びました。また、繰り返し挑むことで、粘り強さとPDCAサイクルの考え方を身に付けました。大学院では、より広い知識を身に付けることができ創造力・発信力を活かせる環境として、高専での研究分野と異なる「機械と生物の融合領域」という新しい分野に挑戦しました。積極的に先輩や教授とコミュニケーションを取ることで研究を円滑に進み、1年間で国際学会2回、国内学会1回の計3回の発表を成し遂げました。これらの経験により、私は新しい環境に身を投じることを恐れず、果敢に挑むことで自らを成長させることができます。
高専で学んだことやスキルをどのように活かしたいですか
私は高専で培った機械・電気に基づくものづくりの強さと創造力を活かして、製品開発および生産技術に貢献したいと考えています。この強みを活かして、従来研究室で使用されていた微細加工の作業工程を見直し、改善することで研究の効率を向上させました。具体的には、一連の作業が記された工程表から、必要な精度に応じて分岐する工程表への変更。シリコンウェハー裁断時に使用する固定用冶具などを製作しました。この経験を通して、潜在的な課題の発見・分析・解決法を自ら発信していくことが重要だと考えています。入社後は、高専・大学院生活での多岐に渡る挑戦で得た学びと私の強みを活かし、「人とのコミュニケーションを通して信頼関係を築くことで、潜在的な課題やニーズの発見・分析・解決策の提示を円滑に行うこと」、「製造に携わる人からユーザーまで配慮をした設計開発を行うこと」で、付加価値の高い製品を開発したいと考えています。
最終面接 通過
- 実施時期
- 2019年04月
- 形式
- 学生1 面接官2
- 面接時間
- 40分
- 面接官の肩書
- 各技術事業所の部長
- 通知方法
- 電話
- 通知期間
- 3日以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
人格を見られている様子だったので、終始笑顔を忘れずはきはきと受け答えをすることを意識した。また、時折、面接官の笑みも見られたことから、雰囲気はとてもよかった。研究や志望動機などの質問に対する回答から深堀する質問を多く頂き、面接官の興味を引き出すことが評価された点だと考えています。
面接の雰囲気
面接官の印象として、一人は温厚な方でもう一人は寡黙な方だった。二人とも志望動機の内容より、どのような思考や性格を持った人なのかという人格を見ている様子だった。
最終面接で聞かれた質問と回答
研究テーマについて説明してください。
悪性腫瘍の早期診断を目的として、組織の状態を定量的に表せる計測法の開発を行っています。一般にガンの診断は患者から組織を切出し細胞の形や大きさなどから判断します。しかし、この診断は約1~2週間必要とするため、患者の心身に大きな負担が掛かります。そこで私はガン細胞と正常細胞では熱の伝わり方が異なることに注目し、この性質の違いを利用した組織の健全さ評価方法を提案しました。また、回路と微細加工技術を用いたマイクロサイズのセンサの開発を行いました。このセンサに接した細胞に微小時間の熱を加えその伝わり具合を検出することで、組織の健全さを評価することができます。この方法により、組織へのダメージが低く短時間で評価が可能なため、術中に組織を直接測定することができます。将来的には診断のみならず、ラベルフリーを活かして近年注目されている再生医療分野における細胞シートの品質管理にも活用することができます。
研究を進める上で困難だったことを教えてください。
研究の中で最も困難だったことは、本研究室で開発していた熱物性計測装置を応用し、細胞を計測することでした。この装置をそのまま細胞に適用した場合、数秒間細胞が加熱されるため熱傷により死滅します。この問題の解決策は、試料に投入する熱量を下げるか印加時間を短くするかです。前者は計測感度を下げることから採択できず、後者は数マイクロ秒という極短時間で再現性の高い熱パルスを出力することができる回路を製作する必要があります。アナログ回路の基礎知識しか持ち合わせていない自分にとっては、この回路の製作が非常に困難な課題でした。そこで、私は回路に関して精通している高専の友人を頼りました。彼への負担が大きくならないような工夫として、今自分が困っていることを形式化して伝えることで、技術的な課題を一つずつ乗り越えることができました。
内定者のアドバイス
内定後の企業のスタンス
推薦志望だったため内定が出た時点で島津製作所への就職は決定した。他社のことも知る機会であるとして、他社の選考を進めることを快諾してくださった。
内定に必要なことは何だと思いますか?
島津製作所は、基礎研究と技術を中心とする老舗メーカーです。挑戦と挑戦から得た学び、現在の研究の面白さなどをを中心に、御社に入って成長していきたいことを熱心に伝えることが大切だと思います。面接中の質問に対して深堀してくるので、”なぜそう考えたのか”を一つ一つ明瞭に回答することが求められています。また、研究に関しては5分程度と決められているので、分野外の人に対しても自然と理解できる資料と説明を準備する必要があります。
内定が出る人と出ない人の違いは何だと思いますか?
内定者交流会を通して感じたことは、自分の意見を伝えることと相手の意見を興味を持って聞くことで会話が広がる方向にもっていくといったコミュニケーション能力高い人が多くいるように感じました。また、多くの内定者が様々なことにチャレンジしている人(海外留学、ロボコン、ビジネスコンテストなど)が多く、好奇心が旺盛でチャレンジ精神に満ち溢れている印象を受けました。
内定したからこそ分かる選考の注意点はなんですか?
最終面接で落ちることは普通にあります。また、インターンに参加してなくても内定を取ることができます。島津製作所は選考の開始も進みも早いので前もって面接の準備と技術資料の作成に取組んだほうが良いと思います。
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島津製作所の 会社情報
会社名 | 株式会社島津製作所 |
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フリガナ | シマヅセイサクショ |
設立日 | 1917年9月 |
資本金 | 266億4800万円 |
従業員数 | 14,178人 |
売上高 | 4822億4000万円 |
決算月 | 3月 |
代表者 | 山本靖則 |
本社所在地 | 〒604-8442 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 |
平均年齢 | 43.6歳 |
平均給与 | 859万円 |
電話番号 | 075-823-1111 |
URL | https://www.shimadzu.co.jp/ |
採用URL | https://www.shimadzu.co.jp/aboutus/recruit/graduate/index.html |
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