【空間デザインの挑戦】【22卒】ニトリの冬インターン体験記（理系/BASICコース〜法人事業部〜）No.14960（早稲田大学大学院/男性）（2021/5/21公開）

自身が大学でこれまで学んできた空間デザインの知識を、ニトリにおいて最も活かすことができる部署がこの法人事業部であると考え、その仕事内容に関して具体的な知識をつけたいという思いからインターンに参加した。

"Special Live"に参加したのち、エントリーシートを提出することでBasicコースのインターンシップへの参加が認められる。エントリーシートでは、人生で一番挑戦したエピソードを求められるが、比較的オーソドックスなもので特別な準備は必要なし。

エントリーシートの内容に破綻がなく、適切に自己分析できていれば問題はないと感じた。

空間デザインに関する提案型グループワーク

座学での講義ののち、グループワークと発表、座談会。

BtoBの空間デザインにおける仕事の進め方や考え方

企業に対する空間コーディネートを提案せよ

1日目にやったこと

座学にてニトリのビジネスモデルや就活に関するレクチャがある。その後、8グループに分かれ、各チームで課題に取り組む。課題は企業オフィスに設置する休憩室に関する空間提案。グループワークの成果発表後、評価と座談会。

若手社員

なし

各グループの発表に対して、社員の方がそれぞれ簡潔ながらも丁寧にアドバイスをしていたのは印象的だった。あくまで顧客第一という姿勢を対企業でも貫くというお話が印象的だった。

グループワークとその発表の時間配分がタイトである。発表準備に割くことができる時間も限られているため、グループワークの成果を社員側にどの程度評価してもらえるかは発表者の話し方のうまさやアドリブ、即興や機転の利かせ方に強く左右されてしまうと感じた。

グループワークは短時間・少人数でかなりヘビーな課題が出るので、自ずと他の学生と対話する機会も多くなった。他のチームの発表を聞いて、自分のチームに欠けていた部分に気づくこともあった。

BtoBでの空間デザインについて、どのように顧客と関わり意見や要望を引き出し、どのようにアイデアを提案していくのかという具体的なプロセスを実感的に学ぶことができた。BtoCのイメージの強いニトリであるが、それ以外の一面を見ることができたのは有意義だった。

他企業のBtoBの空間デザインの事例について学んでおくと、このインターンシップでのグループワークに取り組む際のアイデアとして役立つのではないか。

自分自身が大学時代に学んだ専門性を活かせる環境がニトリにはあると感じた。一方で、BtoBでの空間デザインを専門分野として手がけている設計事務所ような凝った空間設計に、ニトリはどれほど追従できるのか（あるいはあくまでローコストな路線を行くのか）、という点は疑問が残った。

この法人事業部だけでなく、Basicコースの4職種（商品、法人営業、O2O、広告宣伝）各コースでグループワークに参加したことで、企業側からも注目してもらえるだろう。また、4コースすべての発表で優秀賞を獲得できたことは、選考においても有利に働くと感じた。

全体的にスピード感のあるインターンシップであり、実際に就職した際にも同様に刺激的な働き方ができると感じた点は魅力的だった。いっぽうでニトリが実際に手掛けている空間デザインが、空間的にどの程度「面白い」ものなのか、という点には若干の疑問が残った。

同じくニトリのインターンシップに参加していた学生からの又聞きではあるが、インターン参加者限定の早期選考は、一般の選考ルートに比べて優位に選考が進むということだった。

自身が学生時代に培った知識や経験を活かせる企業という点を念頭に置き、グローバルに事業を展開している建築・建設系の企業や物流業界などを志望していた。また、ジョブローテーションなどを通して多様な職種を経験できる企業を魅力に感じていた。ニトリはBtoC・BtoBの両面から空間デザインに携わっており、これら自身の希望に沿う企業であった。

ニトリの仕事への姿勢やスピード感、ジョブローテーションのある働き方は面白いと感じた。反面、仕事の成果として現れる家具や空間のデザインがどれほど魅力的であるのか、という点は気にしなければならないと感じた。自分自身が面白いものを作っている、という実感の湧かない仕事は後々で辛くなってくるだろうと感じさせられた。