【鉄道業界への夢を実現】【20卒】西武鉄道の夏インターン体験記（理系/【戦略立案型】 ～西武鉄道の事業にふれる５日間～）No.8610（筑波大学大学院/男性）（2020/2/14公開）

インターンに応募した動機は、鉄道業界に就職をしたいという強い願望があったから。興味を持ったきっかけは、本命企業はJR東日本であったため「私鉄ではなくなぜJR東日本なのか？」といった質問に的確に答えることができる知識を得たかったからであった。また「自分の仕事への興味が総合職で良いのか？現業職ではないのか？」といったような、ジョブマッチングを判定する良い機会になると考えたからでもある。参加を決意した理由は、埼玉県の観光を支えており、連立立体交差事業によって沿線価値を向上させている西武鉄道の取り組みに興味を持ったからである。

対策はホームページに載っている仕事内容をざっと見て、興味を持ったことを把握することぐらいしかしていない。しかし準備としては、本インターンシップの締め切りの1か月ほど前から、JR東日本の「鉄道営業・観光事業」系統におけるインターンシップのES作成の練習をしていた。志望動機と「鉄道事業をよりよくするための新規事業の提案」といったテーマへの小論文付きのESを作成しては大学の就職課へ行き、カウンセラーに添削をしてもらい作り直したりなどを週に1,2回のペースで続けていた。その際に鉄道会社の取り組みを勉強していたので、西武鉄道に特化した勉強というのはほとんどしていない。

西武鉄道における観光事業の企画立案を行え

前半にやったこと

初日は所沢の本社で、座学をおこなった。まず西武鉄道グループの会長が表れ、学生たちに求める人物像について講演を行った。また簡単な質疑応答もあった。2～４日目は西武鉄道の鉄道営業・観光事業を中心に現地視察を行った。

後半にやったこと

4日目はグループディスカッションのテーマとなる「西武園ゆうえんち」の現地視察を行った。午後から川越プリンスホテルに向かい、グループディスカッションが始まった。会場は10時で閉まったが、課題が難しかったのでほとんどの班は深夜2時過ぎまで部屋で議論をしていた。5日目は発表で午後は表彰、夜は社員懇親会があった。

総合職部長、課長、社員数名

川越プリンスホテルで売っているケーキ

企画を提案をするときは、妄想を語るのではなく実際のデータを示すことで裏付けとなる根拠を示さなくてはいけない、と企画提案の中間発表の時に教わった。それ以降、一つの案が出るたびに類似した取り組みがないのかを調べる癖がつき、議論がより良いものになった。

現地視察が多いので、体力面で苦労した。また最終日のグループディスカッションの準備はとても大変だった。企画立案において知識がどうしても不足していたので、現地視察で学んだメモの読み返しとwebのリサーチなどで、時間がかなり取られた。また社員講義の際、メモを取るのもそこそこ大変であった。

良かったことは私自身の欠点を理解できたことであると感じた。グループディスカッションの際は長時間にわたる議論で、疲労もたまってきてかなり限界に近い状態であったが、その時に頑張れる人と頑張れない人と議論の質が変わってきていた。私は頑張れない方であったので、そういう一面が自分にあることを知った。

参加前に違う企業のインターンに参加しておけば、自便の欠点を補えたかもしれないと感じた。本インターンでは優秀な学生が多かったので、ついていくのが大変だったが、自分の欠点を事前に知っておけばもう少し有意義な時間を過ごせたのかもしれない。

想像できた理由として、企画の提案を実際にでき、それを本場の上司（プロ）に評価をしてもらえたからである。大学では基本的に個人対教授のやり取りしかないので、集団の中でリーダーとして働くことに難しさ、社員の生活や私自身の仕事への適性など、いろいろと考えさせられた。

内定が出ないと思った理由として、私自身の仕事への興味がなかったからである。インターンシップに参加して、総合職という仕事に魅力を感じなくなった。私は本命企業としてJR東日本を目指しており、西武鉄道のインターンシップを経験して規模の違いを目の当たりにし、改めて本命企業の魅力を感じた。

志望度が下がった理由として、鉄道会社なのに仕事のほとんど多くは鉄道に関連しない仕事であったことであった。不動産や観光地開発の仕事がメインであり、私が思い描いていた鉄道会社の仕事とは大きくかけ離れていた。またグループディスカッションも結局は上司の考えに沿った案しか評価されていなかったので、そういった会社の体質も垣間見えたことも原因であった。

有利になると思った理由は、西武鉄道の経営層のトップの考えを知れるからであった。すべてを参加しているわけではないのでわからないが、学生向けの企業説明会の内容は内容がかなり薄いので、総合職を目指している人であるならばインターンシップに参加していないのは不利になると思われる。

インターンシップ参加前は鉄道業界で、JR東日本が第一志望であった。その他の業界は興味がなく、鉄道に関わる仕事であるならばなんでもよかった。多少旅行業界や広告業界に興味があったが、その理由は「仕事を通して旅行の良さを人々に知らせることができる。日本の再発見になる」といったようなレベルの低いものであった。

鉄道会社の総合職という仕事の大変さを学び、志望業界は鉄道業界の専門職に変わった。しかし、JR東日本への憧れは変わらず、西武鉄道への志望動機に変化はなかった。また就職活動の変化については、ジョブマッチングを意識するようになった。何がやりたくて会社に就職するのか、それが叶えられなくてもやっていけるのかなどを考える癖がついた。