21卒 インターンES
総合職(映像制作)
21卒 | 早稲田大学 | 女性
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Q.
弊社のインターンシップに応募した理由・目的、または期待することをお聞かせください。
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A.
理由は主に2つある。1つ目は、TVCMの制作現場における業務内容を体感的に学びたいからである。私は、サークル活動の一環で大学の学園祭広報を行っていた。具体的には、来場者に配布するビラや校内に設置する看板・ポスター類のデザイン制作を担当していた。祭の当日になるまで、自身が手がけた制作物の意義や効果が可視化されないため、準備期間は常に不安だった。しかし、学園祭2日目にメインステージから離れた校舎で会場整備を行っていた時のことである。1組の親子が壁に掲示されたポスターを見て「なんだろうこれ?」「留学生主催のイベントだって。面白そうだから行ってみる?」と会話する姿を偶然見かけた。彼女たちが話の種にしていたのは、出演団体と交渉を行う同サークルの他部署から依頼を受け、自身が作ったポスターだった。今思い返しても、素人作であるため、優れたデザイン性のものとは言えない。ただ、既存のイベントをより多くの潜在的な来場者に届ける過程で、その企画情報を広報物というモノへと実体化(1→10)できたことや、魅力的な形で表現することの面白さと意義を強く実感した。この体験を経て、コンテンツによって人々の意識や行動をより良く変容させたいと思うようになった。サークル活動では、専ら平面のクリエイティブのみを扱っていたのが事実だ。しかし、好きな映画や、ハマっている「クリエイターズ・ファイル」(ロバート秋山さんによる)を視聴するうちに、動きを伴う映像の力が強大であると感じた。中でもTVCMは短い尺であり、誰もが気軽に接触できることが魅力だ。また、クライアントと消費者を結びつける制作環境が、出演団体と来場者の懸け橋となる“学園祭広報”の立場と重なった。そのため、TVCMを通して「ストーリー性ある究極の広報」を実現する仕事の具体的な業務を、実体験を通して学びたいと考えた。2つ目は、1つのコンテンツを生み出す過程に求められるチームビルディングスキルを高めたいからだ。ビジネスとしてCMを制作する際には、多様な意見や価値観の共有や、各自が持ち得るスキルを総動員する必要がある。今回のインターンシップでは、10人が1グループとなり実習を行うとお聞きした。私自身は、これまでの人生においてチームの代表としての経験値があまりない。その代わり、全体への気配りやタスクのスケジュール管理、個々のメンタルサポートを担う機会が多かった。そこで、チームの皆を下支えする力を活かして、1つの目標に向かう過程をより円滑で楽しい時間にしたい。そうすることで、制作側とクライアント双方の思惑の最大公約数となるようなCMを生み出せると考えている。以上の2点が応募理由である。期待する点としては、2日間を通して社員の方との接点を作り、貴社のリアルな雰囲気を感じとりたい。仕事の遣り甲斐や、今後のCMの在り方についてもお話を伺えればと思う。加えて、周囲の学生からも刺激をもらい、自身の糧にしたい。 続きを読む
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Q.
あなたが一番好きなCM、または心に残ったCMについて、具体的な理由も添えてご記入ください。
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A.
ここでは、好きなCM2つと心に残ったCM1つをそれぞれ紹介したい。まず、好きなCMはJR東日本の「MY FIRST AOMORI」全話(①)と、富士急ハイランドの「絶叫学割 絶叫上履き篇」(②)だ。①に関しては、3つの点で惹かれた。それは、キャスティング、BGM、心温まるストーリーだ。公募で決定したヒロインを含め、多くの登場人物が地元・青森出身である。それが現地でのロケをよりリアルなものにし、東北地方の“人”の魅力を最大化している。槇原敬之さんによる落ち着いた旋律の楽曲も、「この曲、東北新幹線のあのCMかも…」と既存の視聴者に意識させるには、ぴったりの選曲だと思った。全8話の物語は、仕事・恋・伝統文化がメインテーマとなりつつも、軸となっているのは三浦春馬演じる新米社員と人々の交流だ。温かみのある言葉を交わす過程で成長していく主人公の軌跡は、無事に開通した新幹線の線路とリンクするものだった。欲を言えば、鉄道会社で働く女性も印象的なキャラクターとして登場させて欲しかった。②については、身近なユニークさが好きだ。どこにでもある昇降口から聞こえる悲鳴が、実は上履きたちの思いの丈であったという展開。無機物なりの可愛らしさと、学割に関する婉曲な表現に親しみを感じた。続いて、心に残ったCMは「The Difference between Pepsi and coke - The Joy of Pepsi」(③)である。その理由は2つある。まず、物語のオチが終盤に至るまで伏せられている点だ。日本のCMは大抵の場合、PRしたい商品を映像の冒頭から提示する。そのため、視聴者は容易にエンディングを予想できてしまう。この手法はダイレクトな認知向上や購買意欲を喚起できるが、意外性や面白味に欠ける。一方で、③は起承転結の骨子がしっかりとしている。イントロでは、視聴者の多くが「これはコカ・コーラのCMだ」と想像する。しかし、徐々にそれが勘違いであったことに気づく。ここで、クスッと笑えるユーモアと意外性が同時に視聴者へと提供できたと言える。短時間とはいえ、CMを最初から最後まで見てもらうことの意義を追究するには、③のようなストーリー展開を参考にすべきだと感じる。次に、自社だけでなく同業他社のプロダクトを使用している点だ。2大炭酸飲料と言っても過言ではないコカ・コーラとペプシ。それぞれの製品が画面に映る尺を比べると、むしろ競合であるコカ・コーラを撮った時間の方が長いように感じられる。「敵を持ち上げておいて、落とす」流れは、ダチョウ倶楽部のネタ(「どうぞどうぞ!」「押すなよ!」等)と似通っている。些か小癪な比較手法のようだが、人々の印象に残りやすいのは事実だ。以上の3つが、私が好きなCMと心に残ったCM、及びその理由である。 続きを読む