【未知への挑戦、広がる視野】【22卒】そごう・西武の夏インターン体験記（文系/秋のインターンシップ(2Days)）No.11859（慶應義塾大学/男性）（2020/11/20公開）

自宅の近くにそごう店舗があり，幼少期より慣れ親しんでいたので，インターンシップには行ってみようと思っていた．そして就職サイト経由でお知らせメールが来たので，なんだかんだで応募手続を行う．そして，秋のインターンシップの要項を見て，百貨店と社会問題という一見ミスマッチなお題が置かれていることに気づく．もともとあまり興味がない業界であるゆえ，未知に対する思考力を鍛える意欲がわき，苦しそうだがやってみよう！と思った．

自宅近くのそごうに通い，店舗の現在の在り方を把握．そして，環境問題等に対し，現在店舗が行っているソリューションとしての施策を知り，なるべくESのアンケート欄にチェックがつけられるようにした．また，Webテストがあったので，SPI対策を前倒しにしておいた．

食品廃棄物削減，高齢化･介護対応，LGBTQ，省エネルギー，Withコロナの中から1つを選び，その社会的課題の解決のために百貨店ができる施策を考察し，発表しなさい

1日目にやったこと

午前に企業説明，百貨店が行う社会的課題解決の事例についての講演．午後はグループに分かれ，アイスブレイクとしてワードウルフをしたのち，内定者1名をメンターにつけて，テーマ設定及び議論を開始した．最後には内定者質問会と題して，各グループのメンターとの質疑応答を行った．

2日目にやったこと

前日に引続き，発表に向けた議論を行い，内容のブラッシュアップを行う．午後3時頃に発表を開始し，各発表ごとに審査員及び参加者代表から講評を行った．結果発表，表彰ののち，茶話会と題して，参加者同士の交流や社員への質問の時間をもった．

人事部長及びマーケティング部長

株式会社そごう･西武のキャラクターの編みぐるみ

まず，社会的課題の解決を通じて誰を幸せにするのか，考えてほしいとのフィードバックがあった．その他，考える範囲の狭さを思い知るようなフィードバックが多く，自らの視野の狭さを思い知らされた．

自らはグループで書記を務めたが，1日目の議事録をまとめ，班員に共有する過程が大変だったのを憶えている．また，興味があまりない業界のインターンシップだったことが災いし，他の班員の皆さんの方が業界研究，企業研究が進んでおり，議論で気後れしてしまうことが多かった．

百貨店においてCSV(社会的課題の解決＋企業の利益)を実現する企画を樹立することのおもしろさ．百貨店で消費者の目に直接ついているのは各テナントであるため，運営をする側の中で，とくにテナントと直接接することを主としていない職種において，顧客及び社会，双方との接点をどのようにつけるべきかを学べたと感じた．

まずは百貨店にかぎらず，商業施設の運営がどのようになされているのかを学ぶこと．特に，事前に同業及び似たような業種に係る1Dayインターンシップに参加しておけば，運営側の目線を涵養できると考えている．

新規の施策を樹立するためのディスカッションが中心のインターンシップだったが，それだけにとどまっているような気がした．百貨店にしかできない施策を考えるのは，同業種であればどの企業でもできるような気がするため，会社レベルで｢貴社でしかできないこと｣を設問にとりいれてほしかった．新型コロナウイルス感染症の影響で対面型式がとれなかったのも理由として大きい．

自らのグループワーク内の働きぶりをみるに，自らが実体的に百貨店業界の真の姿を吸収することがあまりできていないように思える．実際に，グループワーク前，自己紹介で就活のエピソードを発信する際に，興味のあるなしでアピールの度合いが違うように感じたし，本選考の面接で，インターンシップをタネにアピールすることも難しいと思う．

百貨店業界に自らが興味をもてないことを再確認した．やはり，自らはテナント様の有体物を｢売る｣行為を通じて間接的に個人のお客様を幸せにする，というより，すべてのお客様に直接無形の価値を提供できる仕事のほうがやりたいと感じたのである．テナント様の意見との衝突があっては，スピード感をもってお客様を幸せにできないと感じている．

前述の通り，参加者限定のイベントの開催はあったが，本選考に関する案内は全くない．もしかしたら，参加者限定のイベントの方で何か案内があるかもしれないとは思っている．今後の続報が待たれる．

サービス業界を中心に見ていた．アミューズメント･レジャー，人財，教育，不動産，インフラ，広告等，具体的な分野も幅広く根を張るようにした．エンタメ(特に音楽)，報道，出版にも興味を有している．つまり，提供するものは有体物ながら，それに包含されているデータ(視覚的効果，聴覚的効果)や情報など，無体物が価値を創出するビジネスを展開する会社に興味がある．

端的にいえば，全く変わっていない．やはり，ある程度の富裕層にブランド品を提供する百貨店業界のビジネスではなく，サービスの提供の方が自分にあっていると感じた．また，大手有名企業は，基本的に自分にマッチしないのかもと感じた．つまり，あまり大規模すぎると，自らの発言権が人数で割って少なくなるように感じ，自らも内外面共に萎縮してしまうように感じた．