22卒 本選考ES
創薬・開発研究技術者
22卒 | 山形大学大学院 | 男性
-
Q.
学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容(OpenESを使用)
-
A.
ヒト培養細胞を用いて、クリステ膜が形成されるメカニズムの解明を目指しています。ミトコンドリアは、生体内エネルギー通貨であるATPの合成を担います。ミトコンドリアのクリステ構造は、ATP生産効率の最大化に必須であり、細胞機能の維持に重要な役割を果たします。実際に、パーキンソン病などの神経変性疾患細胞やガン細胞において、クリステ膜の形成異常が観察されています。クリステ形成メカニズムが解明されれば、正常なクリステ膜の形成を促進することで、神経変性疾患やガンの治療法開発への応用につながることが期待されます。(OpenESを使用) 続きを読む
-
Q.
自己PR(OpenESを使用)
-
A.
私には苦手なことに向き合う力があります。内向的であった自分を変えたいと考え、家電販売員としてのアルバイトにあえて挑戦しました。研究活動や会社での業務には、周囲と共同して成果をあげることが求められるため、対話力を磨きたいと考えました。しかし、勤務開始当初は販売目標を達成できませんでした。そこで、ベテラン販売員の方の接客を拝見し、共通する特徴を自身の接客に取り入れました。具体的には、お客様に積極的にアプローチし、家庭環境や要望を的確に把握し、製品を使うことでお客様の生活にどのような変化が生じるのかを伝えることを徹底しました。その結果、売り上げを大幅に伸ばし、半年間の売り上げで東北の販売員中1位の契約件数を達成することができました。初対面の相手にも自ら積極的に話しかける姿勢と本音を引き出す質問力を身につけました。自身を変えることに成功した経験は、苦手や困難に挑戦する際の自信となっています。 (OpenESを使用) 続きを読む
-
Q.
学生時代に最も打ち込んだこと(OpenESを使用)
-
A.
研究活動を通して、専門知識の習得とプレゼンスキルの向上に打ち込みました。初めての学会で口頭発表を行った際、質問に適切な回答ができませんでした。原因は発表練習を十分に行えなかったこと、研究の背景知識が不足していたことであると考えました。この苦い経験から、発表の3週間前から発表準備を始めるようにしています。繰り返し発表練習を行い、想定質問リストを作成することで自信を持って本番に臨めるよう備えています。友人に発表練習を行い、わかりにくい点のフィードバックを受け改善を行っています。ま た、研究の中で生じた疑問をそのままにせず、すぐに関連論文を調べることを徹底しています。その日のうちに疑問を解消あるいは新たな仮説を立てることで、今後の実験に活かせるように意識して取り組んでいます。これらの取り組みの結果、卒業研究発表会では、発表者45人中「一番良い発表だった」と評価してくださる教授もいました。(OpenESを使用) 続きを読む
-
Q.
当社志望の動機(なぜ当社を選ばれたのでしょうか?)
-
A.
人々の健康に貢献できる仕事がしたいと考え、医薬品を通じて患者さんの人生を変えることができる製薬業界を志望しています。有効な治療法がなく苦しむ患者さんを救う革新的な医薬品の開発に貢献したいと考えています。大学で学んだ知識や技術を活かし、バイオ医薬品を強みとする中外製薬の医薬品開発に貢献できることから貴社を志望します。私は大学の授業では化学を幅広く学びながら、研究室では生物学領域の研究を行いました。この経験から、自分の専門分野外の知識の習得に対しても抵抗がありません。貴社での業務においても、自身の部署の専門知識に留まらず、多様な知識の習得に励みます。中外製薬グループの一員として、会社間、部署間の議論を活性化しすることで革新的な医薬品の開発に貢献できると考えます。専門知識とアルバイトで培った相手の要望を引き出す力を活かし、貴社の社員と一丸になって一刻も早い新薬の上市を目指します。 続きを読む
-
Q.
今までの研究を通じて習得した実験技術・スキル(箇条書きでも結構です。今後の習得予定も含めてください)
-
A.
PCR, ライゲーション, トランスフォーメーション, DNAシーケンシング, プラスミド調整,トランスフェクション, アガロース電気泳動, SDS-PAGE, Western blot, ゲノム編集(CRISPR Cas9), レンチウイルスによる遺伝子導入, RNAi(siRNA, shRNA), 共焦点レーザー蛍光顕微鏡観察, 電子顕微鏡観察, 超解像顕微鏡観察, 細胞固定, 免疫組織染色, 培養(大腸菌, 出芽酵母, ヒト細胞), 細胞凍結, 細胞破砕, カルシウムイオン輸送解析, タンパク質精製(Ni-NTAカラム, ゲルろ過クロマトグラフィー), フローサイトメトリー, ゲノムDNA抽出, LC/MS/MS, Prism8を用いた統計解析 続きを読む
-
Q.
これから卒業までに、自分自身が実施予定の研究内容とその展望(外部に話せる範囲で結構です)
-
A.
「ミトコンドリア内膜のクリステ構造を形成するメカニズムの解明」というテーマで研究を行っています。ミトコンドリアの内膜はひだ状のクリステ構造を形成することが知られています。クリステ構造は、ATP生産効率の最大化に必須であり、細胞機能の維持に重要な役割を果たします。実際に、パーキンソン病などの神経変性疾患の細胞やがん細胞において、クリステ膜の形成異常が観察されています。クリステ膜が新たに形成される様子は観察された例がなく、クリステ膜がどのように形成されるのかは謎に包まれています。本研究では、クリステ膜が形成されるメカニズムを解明することを目的としています。出芽酵母のクリステ形成に関わる遺伝子のホモログを欠損したヒト細胞において、ミトコンドリアの形態に異常が生じることを確認しました。今後は、より解像度の高い超解像顕微鏡での観察を予定しています。また、ヒトには独自の新規クリステ形成因子が存在する可能性を考慮し、ヒト培養細胞を用いたスクリーニングによりクリステ形成に関わる新規遺伝子の探索を行っています。スクリーニングで得られた結果をもとに、遺伝子欠損細胞を構築します。クリステ膜を観察することで、クリステ形成に異常が生じる遺伝子を絞り込みます。出芽酵母のクリステ形成に関わる遺伝子とスクリーニングで同定した遺伝子を同時に欠損することで、クリステが完全に消失する細胞を構築します。この細胞に欠損した遺伝子を発現誘導することで、クリステが新たに形成されることが期待されます。欠損した遺伝子を薬剤により発現誘導可能な細胞を構築します。この細胞を生きた状態で薬剤非存在下から存在下へとシフトさせ、クリステが新生される瞬間の撮影に挑戦します。クリステ形成メカニズムの一端が解明されれば、正常なクリステ膜の形成を促進することで、神経変性疾患やガンの治療法開発への応用につながることが期待されます。 続きを読む