【17卒】ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッドの夏インターン体験記（コンサルタント）No.257（2017/12/14公開）

トップティアと呼ばれるコンサルの一角で働く社員、インターンに参加する学生が、どれほど自分とかけ離れた存在かを知りたいという、知的好奇心からである。また、もしもインターンに参加できれば、その後の日系企業での就活が有利になるのでは？という打算もあった。

就活支援会社の選考体験記を熟読した。この選考が初めてのコンサルティングファームの選考だったため、頻出のフェルミ推定とケース問題の対策を行った。具体的には、「東大生が書いた～」シリーズを一冊ずつ、一周し、友人と討論した。

筆記試験 → 1次面接 → 最終面接

本社隣のビル。内容は、論理関係、簡単な計算、包含関係など、中学入試のよう。

GMATの本を立ち読みした。

リラックスした雰囲気だが、面接官は常にこちらの様子を観察している。相手にストレスを感じさせないように、とにかく相手を待たせない、早く論理展開をしていくことを心がけた。回答をダメ出しされるというより、一緒に回答を作り上げていく形だった。

国内携帯キャリア大手の年間売り上げ推定

国内の携帯保有率に関してはデータが与えられた。当該企業の携帯市場のシェアを30％と推定。携帯キャリアの売上を、携帯使用料に限定。携帯をスマホとガラケーに分類。それぞれの使用料を月額4000円と7000円と仮定。それらの利用比率を三対一と置き、あとは単純な計算で試算。説明をしながら計算は行った。

国内携帯キャリア大手の売り上げ増加

設問1の回答を利用し、スマホの使用率を上げる、携帯の月額使用料を上げる、携帯の保有率を上げる、の三つの方針を立て、それらを実現するための方法を提案した。スマホの利用率が低い地域、年齢に特化した方法や、携帯の月額使用料を他の携帯キャリアと共同で引き上げることなどを討論した。

回答に関するフィードバックをお願いした。計算の早さ、回答の早さは褒められた。ただ、回答の質の面では、真新しい回答は一つしかなく、他の回答はありきたりだったとも伝えられた。

先の面接同様、リラックスした雰囲気だった。ただ、面接官の方が答えてほしかった回答があったらしく、最後までその答えを出すことは出来なかったため、不合格を覚悟した。こちらの意見は受け入れて下さいますが、他の意見を多く求められ、如何に多くの側面から物事を考えられるかが見られていたように思える。

国内野菜工場のコストカット

野菜工場のコスト内訳として、土地代や電気代が目についた。そこで、福島県内への野菜工場立地を提案した。震災後、人手不足が懸念される地域であるが、野菜工場の労働力は人間ではなくロボットを提案し、発電所の近くに立地することで送電の際に失われる電力もカットできると考えた。

大学では何やってるの？

面接開始時の世間話である。サークルには所属していないこと、バイトとゼミのことを伝えた。ここで特徴的なエピソードがあれば、それに付随した面接が行われる可能性もあった。

コンビニチェーンの売上最大化

1日目にやったこと

午前中は分析のためのツールを学ぶ座学。午後は各チームに分かれてのグループワークだった。社員と交流する時間が多く、ランチは各チームのチューターと共にした。

2日目にやったこと

初日同様、午前中は座学。午後はグループワーク。社員さんはひっきりなしにグループワークをかき乱す。夜は遅くまでオフィスに残ることを許された。

3日目にやったこと

午前中にプレゼンを準備し、午後はパートナーへのプレゼン。各チーム順に発表を行った。パートナーからのフィードバックは鋭く、各チームたじたじであった。

パートナー2人

なし

社員から最終日に手紙を受け取った。途中経過で課された課題に関する評価が高く、グループでの行動が評価されていたことを嬉しく感じた。

半端な成果しか出ていない状況でも、時間は待ってくれないということ。最終プレゼンに限らず、チューターへの途中経過報告も、決められた時間に行われる。当たり前かもしれないが、毎時間新たな成果が求められることは、コンサルの時間感覚の基本なのだろう。