【学生の人数】3人【面接官の人数】2人【面接官の肩書】10年目の技術者/20年目の人事【面接の雰囲気】雰囲気としては本当に明るい雰囲気で、おじさんとの会話を楽しむような感じであった。特に圧迫といった感じではなく、会話をしていく中で人柄を見ているような印象を受けた。話口調で志望動機などの質問を投げかけてくる感じなのでスッと言いやすかった。【なぜそもそも半導体業界を受けているのか、その中でもなぜロームを志望しているのか。】現在、急速にIoT社会が進行し、みるみるうちにさまざまなものがインターネット上で管理できる時代になった。そして、将来的にもこのIoTはどんどん加速し、全ての現象がインターネット上で操作できるようになると私は思っています。これを可能にしていくのはミクロレベル、ナノレベルで端末に組み込まれていく半導体であり、機能の全てを左右していきます。私はよりよい高度で安全な社会を築いていくのを裏で支え続けているのは半導体であると思っていますし、自分が開発する半導体を組み込むことで新しいイノベーションを引き起こし、次の新しい時代への架け橋になれればと思っています。そんな中でも御社は他の半導体を扱う企業にはない、初心を忘れない心を持っている企業だと感じました。なぜなら、どの分野のどの工程の過程にも必ず品質管理部門が完備されているからです。どんなに高い技術力を持って、機能的に優れた製品を販売しても、しっかりとした品質が管理されていなければ、その製品の価値は失われ、会社自体のネームにも大きく響いてくることだと思います。私は御社のような、製品の進化を常に追求し続ける中でも、根幹としてはまず第一にお客様のことを意識の中に入れている会社の下で誰からも愛される環境の下、次世代のイノベーションを築いていきたいです。【どんな研究をしていて、その研究ってロームでどう生かされるのか。】私は次世代型有機薄膜太陽電池の性能向上に向けた研究を行っています。現在、工場や家庭で実用化されている無機太陽電池は固い基板上にしか製膜できない、作製コストが高い、作製工程が非常に複雑といった問題があるため、新しい代替となる太陽電池の開発が急がれています。そこで、今回私が注目したのは有機薄膜太陽電池といって、こちらの太陽電池は導電性基板に有機物を載せてそしてその上に、金属基板を載せ、基板二枚で有機物を挟み込んだ非常にシンプルな太陽電池です。作製工程は非常に簡易的であるため、コストもかなり抑えることができます。また、この有機物は光を電気に変換させる役割そして、柔軟な性質を持っているため、固い基板上でなくても柔らかい基板に作製することができ、実用手段も大幅に広がります。そんな夢のような太陽電池ですが、無機太陽電池に比べて性能がかなり低くなっているため、実用化には至っておりません。私は実用化を目指した有機薄膜太陽電池の性能を向上させる研究を行っています。そこで、どのようなことをしているかですが、基板上に有機物が堆積しているのですが、基板の表面は親水性で水のような性質を示していて、その上に有機物といいた油を堆積しているのであまり相性は良くなく、電気がうまく流れないようになってしまっています。そこで、私は有機物と基板の親和性を高めるために界面修飾剤であるシランカップリング剤を用いて界面の親和性を向上させ、電流を流れやすくし、性能を向上させようと試みています。このシランカップリング剤を用いた技術は半導体分野においても基板との接触を上げるためにも必ず有効な技術でありますし、太陽電池で用いている有機材料の知識もまた生かせてくると感じています。【評価されたと感じたポイントや注意したこと】評価のポイントとして、会話のような雰囲気の中でも自分の研究がどのようにロームで生かすことができるのかだったり、志望動機の部分を砕いてでもいいから熱意を込めて述べることができるかが勝負だと感じた。きれいな言葉を使わないで、ありのままの自分を貫くことが大切だと思う。
続きを読む