今日の日本の電源構成は火力発電に大きく依存しているため、今後の脱炭素に向けて太陽光発電などの再生可能エネルギーを拡大しなければなりません。しかしながら、今日家庭用ソーラーパネルとして市場で主流のシリコン系太陽電池モジュールは、設置場所が制限されるという課題があります。このような背景から、今まで設置できなかった場所への利用を目的に、〇が注目されています。〇はこちらに示すように、文房具の下敷きように薄くフレキシブルかつ軽量であるため、従来不可能だったビルの壁や、農業用ビニールハウスなど様々な場所に設置可能です。PSCの原理と今日の研究背景について説明いたします。〇はこちらに示すデバイス構造を取り、光吸収により無機層でプラスとマイナスの電気のキャリアを生じます。生成した電子と正孔がETLとHTL方向へ移動し、電流が流れて起電力が発生します。〇は、発電に寄与するハロゲン化鉛八面体のネットワーク構造を取り、三次元方向へキャリア移動が可能であるため、非常に高い発電効率を実現します。しかしながら、ハロゲン化鉛八面体(無機層)の耐湿安定性は低く、鉛やハロゲンなどの前駆体に加水分解してしまい、発電効率が著しく低下する課題があります。そこで、耐湿安定性の低い無機層を耐湿性に優れた有機層で挟みこむことで、高い安定性を実現した〇の太陽電池応用が検討されています。しかし、有機層の絶縁性によりキャリアの移動が妨げられてしまうため、発電効率が著しく低下してしまうことが課題です。本研究では、Q2D-HOIPの発電効率向上を目的としています。
以降深堀された内容
質問:資格で〇を取っているが、なぜとった。
解答:研究室で学生が主体となって研究を管理するため。
質問:研究で苦労したことと、その乗り越え方
解答:自身の現状を正確に把握するため、他人に意見を仰いだ。苦難に直面したときは、大体自分ではどうにもならない状況である。そんな時こそ、友達や先生を頼り、現状を把握し、その打開策を模索し、試行錯誤した。
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