【数理を活かす未来へ】【22卒】住友生命保険相互会社の夏インターン体験記（理系/アクチュアリーコース）No.11242（京都大学大学院/男性）（2020/10/14公開）

アクチュアリーの業務体験ができるインターンに参加したかったため。本来は某信託銀行のインターンに参加する予定だったが、一身上の都合によりそのインターンには参加できなくなったので、似たようなインターンに急遽応募した。

特にない。他のアクチュアリーインターンを通過するようなESが書ければ、住友生命も通過できると思う。

生保数理の講義とグループワーク/保険計理の講義とグループワーク

1日目にやったこと

まず住友生命の会社概要の説明があった。そしてアクチュアリーという職業についての講義の後に、生保数理の講義に入った。生保数理の講義では30分置きくらいでグループワークがあり、その都度、いくつかのグループの代表者がグループワークで話し合った内容について発表した。

2日目にやったこと

まず保険計理の講義とグループワークがあった。その後、事前に募集してあった質問に対してアクチュアリーの方が回答する時間が1時間程度あった。最後に、インターンのまとめを行った。

なし

若手のアクチュアリーには物事を有機的に捉える力が重要だとアドバイスされた。若手のうちは基本的にアクチュアリー試験に取り組むことになるが、もちろん実際の業務にも参加しなければならない。そんな時、理論的なアクチュアリー試験の内容を有機的に捉え、実務に活かす能力が重要だとおっしゃっていた。

アクチュアリー試験の「数学」や「生保数理」の基礎知識がないとグループワークで苦労すると思った。基本事項についての勉強会も兼ねたインターンシップということで講義資料は比較的易しい構成になっていたが、少なくとも高校数学程度の知識は必要に感じた。

アクチュアリー志望の学生の雰囲気を知ることができた。インターンシップに参加するまでは、周囲の雰囲気や噂だけでアクチュアリー就活生のことを想像していたが、実際にグループワークで話をすることで、どういった雰囲気の学生が多いのか知ることができた。

「生保数理」の勉強をしておく必要があると感じた。「計算基数」などの特殊な記号は覚えておいて損はない。

メインコンテンツは講義であり、業務体験という色は薄かったため。「生保数理」と「保険計理」という生保アクチュアリーに必須の（必要最低限の）知識を学べるという点で有意義なインターンだったが、この企業で働いている自分を想像できるかというと疑問が残った。

インターンの参加学生を見る限り、生保数理に精通している学生の割合はそれほど多くないと感じたから。もっとも、このインターンに社員からのフォローや本選考での優遇はないと思われるので、このインターンの手応えだけで本選考で内定が出るか否かを議論するのはやや早計な気もする。

正直に言えば、志望度は上がりもしなかったし下がりもしなかった。講義は面白かったし、アクチュアリーを目指す上で自分のレベルアップにつながったと思うが、住友生命で働く自分は想像できなかった。オンライン講義形式のインターンで、しかも四十人前後のうちの一人に選ばれたくらいでその会社への帰属意識は強くならない。

講義形式のインターンなので、選考にはほとんど関係ないと思われる。「夏インターンの参加者にはぜひ冬インターンにも参加して欲しい」とは言っていたので、もしかしたら次のインターンの選考には影響があるのかもしれない。もっとも憶測の域を出ないが。

初めは、システムエンジニアを目指して就活を進めていた。エンジニア職の業界を調べるうちに、金融業界に興味を持った。そして、金融業界を調べているうちに、アクチュアリーという職業があることを知った。私は大学入学後も趣味で数学を続けていたので、そう言った知識を社会に還元できると思ったのでアクチュアリーを次第に志望するようになった。

ますますアクチュアリーという職業への志望度が高くなった。もともとは、システムエンジニアが第一志望の職種でアクチュアリーは抑えだったが、今回のインターンに参加して、アクチュアリーが第一志望になった。自分はまだアクチュアリー試験を受験したことがないので、今年は一教科でも多くの科目で科目合格を目指したい。