- Q. 志望動機
- A.
フェンリル株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。
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2020卒フェンリル株式会社のレポート
公開日:2019年7月10日
選考概要
- 年度
-
- 2020年度
- 結果
-
- 内定入社
- 職種
-
- デザイナー
投稿者
選考フロー
企業研究
フェンリル株式会社の公式ウェブサイトが基本的に情報収集の源であり、特にその他の情報源は参照していません。このサイトでは、デザイナー/エンジニアのインタビュー記事やプロジェクト進行のプロセスなど企業や働き方に関する情報が豊富だったので面接で大いに役立ちました。アプリ/サイト制作において徹底した「こだわり」を大切にしている企業なので、その事例やデザイナーの方々の考え方を触れることができます。デザイナー面接では、面接官も務めるマネージャーや本部長、役員の方々のインタビュー対談などが数多く掲載されているので必ずチェックは必要だと思いました。また、少数の会社説明会が多回に渡って開かれるため、他企業の大きな説明会と比べて人事の方に直接沢山質問しやすい良い機会でした。事業内容など大まかな部分を知るにはサイトチェックで十分だと思います。
志望動機
ウェブサイト/アプリ制作を事業としている企業の中でも、UIのグラフィックや画面遷移に徹底してこだわるのは勿論のこと、調査や検証を通じたUXを非常に重視して開発されている点に魅力を感じました。私自身、デザイナーとして手を動かすだけでなく、企画などのプロセスにも幅広く携わって包括的なサービスづくりがしたいと考えていたので開発体制に親和性を感じました。また、デザイナーさんの考えとして、現状はウェブサイト/アプリ制作を事業の柱ではあるが、そのノウハウや技術を活かして領域に縛られることなく積極的に社会課題に挑戦していき、ユーザーに幸せを届けていきたいという想いに共感しました。私もゆくゆくはアプリというメディアにこだわらずに、デザインを通じて課題に対してベストなアウトプットでユーザーを喜ばせるものづくりがしたいと考えています。
説明会・セミナー
- 時間
- - -
- 実施時期
- 2019年02月
エントリーシート 通過
- 実施時期
- 2019年03月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
ESの内容・テーマ
経歴とセミナーの感想、自分が持つデザインへのこだわりや将来行いたいデザイン、ポートフォリオのURLなど。
ES対策で行ったこと
具体的に記入する箇所の多いESだったので、自身のデザイン経験と今後やりたいデザインの関係性など、自身の想いを整理する作業を行った。
1次面接 通過
- 実施時期
- 2019年03月
- 形式
- 学生1 面接官3
- 面接時間
- 60分
- 面接官の肩書
- 2年目の人事/デザイナー2名
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 即日
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
デザイナーとしての自分の考え方や、働き方に関する意見をしっかり持っているというポイントを評価されたと感じます。これまでデザインしてきたものを通じてどんなことを学び、会社ではどんなデザインがしたいのか、という設問に対する正解は無いので、自分の意見を的確に伝えることが重要だと思います。
面接の雰囲気
開始序盤は、面接官の方々は黙々とPCでメモを取っているので、自分の説明がちゃんと伝わっているのか不安だった。ポートフォリオを使い始めると作品に目を向けてくれるので自信をもって話しやすかった。
1次面接で聞かれた質問と回答
デザインする上で自分なりにこだわっているポイントは何か。
私がデザインする上でこだわっている点は、新奇性と実用性のバランスです。私はこれまでの取り組みにおいて、独創的な発想を大切にし、風変わりな一面を持たせつつも、実用的な提案を心掛けてきました。椅子をデザインした際には、新奇的な発想から生まれた独特な造形でありながらも、身体へ寄り添う形状であり実用的な要件を満たした設計に努めました。またサービスを企画した際にも、斬新なアイデアでありながら、提供される体験を通して課題が解決されており、ビジネスとしても成立する提案を目指しました。私はこのようなデザインを行うために、課題に対する調査のプロセスを重視しています。現状調査を経てこそ新しい・珍しい発想も探ることができ、事例を参考にしてこそ実用的な提案を行うために必要な要素なども見えてくると考えています。
なぜIT企業のデザイナーを志望するのか。
UI/UXへの興味、新規事業提案の機会の2点が主な理由です。私は既存の製品をより良くしてゆくデザインよりも、新しい体験でユーザーに楽しんでもらいたいという思いから、IT関連のサービス・コンテンツの開発にデザイナーとして携わることを目指しています。これらの開発ではデザインの潮流やサービスの体験価値が他のどんな業界よりも早いサイクルで生まれており、自分自身も開発に携わる中でこれまでにない新奇性をともなった新しいサービス価値を生み出すチャンスがあるのではと考えています。また、新規事業を始めるコストが少ないためデザイナーが積極的にサービス/事業提案できる環境が多くのIT企業において用意されているという点も選んだ主な理由です。
2次面接 通過
- 実施時期
- 2019年03月
- 形式
- 学生1 面接官2
- 面接時間
- 60分
- 面接官の肩書
- 3年目の人事/プロジェクトマネージャー/デザイン本部長
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 3日以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
この二次面接では、デザイン問わず主にこれまでの経験に関する話や今の自分にどう結びついてるかといった話が殆どでした。その中でも、入社後もこれまでの経験(私の場合は絵が好きなことや、映像に興味がある点)も積極的に活かしていきたいという自分の軸・考えを評価されたと感じます。本人のデザインに関する能力などは一次面接などで確認済みなので深堀されることは少なかったです。
面接の雰囲気
一次面接よりも非常に柔らかい雰囲気でした。特に趣味や好きなことについての質問が多かったので話しやすい面接でした。
2次面接で聞かれた質問と回答
どのような経緯でデザインに興味を持ったのか。
私は、幼い頃から映画を見ること、そして絵を描く事がとくかく大好きでした。趣味では、好きな映画作品のポスターを自らデザインして描いきてました。映画のポスターでは、登場人物の関係性、文字情報のレイアウトなど作品をイメージをターゲット層に魅力的に伝えるために様々な工夫を凝らした表現がなされており、自身でそれを手掛けるという経験を通じて、目的のある設計(=デザイン)に興味を持ちました。その後大学でデザインを専攻し、デザインとは手を動かして表現するだけでなく、調査を通じて課題を発見し、その解決アイデアを企画してモノやサービスとして提案することであり、これらの過程を経験し、デザインを仕事にしたいという思いを持ちました。
なぜ大学院へ進んだのか。進んだことで何を得たのか。
当時、就活はしてたものの自分自身がどのようなデザイナーを目指すべきか全く見えてきませんでした。スキルの有無は別として、デザインできるなら何でも良いと考えていました。これは学部時代は一方的に学ぶ機会が多く、グループワークやプロジェクトなどのデザイン経験が少ないからだと考えました。そこで企業との合同プロジェクトなどチームを通じて様々なデザインを経験することができる大学院へ進むことに決めました。その結果、自分の作ったものでユーザーに喜んでもらいたいという思いを再確認することができ、UI/UXへの興味が膨らみました。実際に大学院ではアプリ提案などUI/UXデザインに関するプロジェクトも多数経験することができ、調査を通じてユーザーに寄り添ったサービスを追求していく過程があるからこそ、自分のデザインしたもので彼らに喜んでもらえること実感しました。
最終面接 通過
- 実施時期
- 2019年03月
- 形式
- 学生1 面接官4
- 面接時間
- 60分
- 面接官の肩書
- 役員2名/人事2名(1名は画面越し)
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
最終面接ではこれまでのデザイン経験や、学業以外に頑張ってきたこと、細かい志望動機など包括的に質問を受けました。自分が力を入れて行ってきたことを自信を持って伝えることができたことに加え、その中でも自分なりの「こだわり」をしっかりと持っている点が評価されたと感じました。
面接の雰囲気
役員の方々が年配なので面接序盤は非常に重苦しい雰囲気でした。話が進んでいくと皆さんにこやかな笑顔で対応していただけたので、私もリラックスして挑めました。
最終面接で聞かれた質問と回答
IT企業を志望する中で、どうして弊社なのか。
第一に理念への共感が挙げられます。御社はアプリ/ウェブサイト開発事業を行う中でも、ユーザーを喜ばせるために調査/課題の発見・企画などのプロセスを重視されてる点に共感しました。また、二次面接ではデザイナーの方々に、ゆくゆくは御社がメディアの領域に縛られずにものづくりを行い、ユーザーを喜ばせたいという軸を持っていることを伺い、自身が将来的にデザイナーとしての領域を広げていきたいという思いとの親和性を感じました。その他、御社の会社概要資料などにみる徹底したデザインへのこだわりが魅力的だったためです。
次に、事業体制が挙げられます。御社では共同開発を通じて様々な顧客(企業)とアプリ開発を行っていく一方で、 ブラウザを自社開発されているため様々な角度からウェブサービス開発に取り組めると考えました。
これまでで最も自身のある作品をプレゼンしてください。また、どのような点にこだわったのか教えてください。
私は修士1回生の時に椅子メーカーとの共同プロジェクトに参加しました。私はこの取り組みにおいてリーダーを務め、製品化を目標に8カ月間椅子のデザインに尽力しました。この共同プロジェクトとは、私の所属する研究室で行われている取り組みです。プロジェクトでは数名の学生がメーカーより提示された課題や依頼に対し、製品化を目指してコントラクト椅子のデザインを行います。私が担当したリーダーは、プロジェクトの方針や進行を管理する重要な役割です。私は、自身の独創的な造形力や、課題を計画的にこなすスケジュール能力を活かして「製品化を実現したい」という強い思いの下、本プロジェクトのリーダーを自主的に担当しました。また、私は学部3回生の時に同プロジェクトに下回生として参加した経験があります。当時、私の原案が採用されなかった悔しさもあり、次こそは自身の考えたデザインを製品化させたいと考えていました。そして本プロジェクトでは、見事私の原案デザインがメーカーに採用されました。課題に対する独創的な造形テーマや、徹底的なモチーフの研究から生まれた形状などがメーカーに高く評価されました。そして、リーダーかつ原案者である私を中心として、チームによる本格的な造形デザインへと移行しました。その後4カ月間、私たちはブラッシュアップに尽力しました。私はリーダーとして、定期的にメーカーへ提示する成果物の質には徹底してこだわりました。特に、椅子の形状に関しては説得力のあるプロセスを心掛けました。縮尺模型を出力して美しいプロポーションを追求した他、実寸モデルを制作し、座り心地の検証を重ねて座面の高さや角度などをミリ単位で検討しました。加えて、私は椅子のCGなどビジュアル物を担当し、質の高い製品画像を多く制作しました。また、これらの過程では成果物のゴールを予め決めて、注力すべきプロセスをメンバーと共有して取り組んだことで、制作を計画的に進めることができました。そして最終プレゼンでは、私たちがデザインした椅子の造形が高く評価され、メーカーによる製品化が見事決定しました。本取り組みでは目標実現のため、リーダーとしてデザインやプロセスにこだわり抜いたことで、プロジェクトを成功へと導くことができました。
内定者のアドバイス
内定後の企業のスタンス
納得のいくまで就職活動を続けて良いと人事の方がおっしゃってくれました。その後も返事を急かすことなく結果的に内定を頂いた後、承諾まで3カ月待っていただいたので非常に懐の広い企業だと感じました。
内定に必要なことは何だと思うか
フェンリル株式会社よりも巨大なITベンチャー企業が数社存在する中で、どうしてクライアントとの共同開発をメインで行っている企業を選ぶのか、自分なりに芯の通った考えを持っておくことが大事です。また、デザイナーとの面接では作品をプレゼンする時間が与えられるので、自身のこだわりを積極的にアピールして伝えることが大切だと思われます。一方で作品の分野は特に問われることはないので、(UIに限らず)最も自信のある作品を選びましょう。
内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか
自分の考えを整理して挑んでいることだと思います。面接のフィードバックでも「言語化が上手」「しっかり自分なりに考えて就活をされている」と評価されたので、自分の熱意やデザインへのこだわりを的確に相手へ伝えることができたのだと思います。一方で説明が苦手な方は事前に何度も練習しておくことをお勧めします。
内定したからこそ分かる選考の注意点
多くのIT企業のデザイナー面接では面談形式でラフな感じですが、フェンリル株式会社のデザイナー面接はどの選考段階でも初めは若干雰囲気が重い部分があります。面接面接官の表情を気にすることなく正々堂々とスタートを切りましょう。そうすれば自ずと雰囲気も明るくなっていきます。
内定後、社員や人事からのフォロー
社内デザイナーの参加する定期的なイベント連絡(主に講演)を送っていただけます。参加が任意型なので、日程が合えば是非顔を出すと良いと思います。
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フェンリルの 会社情報
会社名 | フェンリル株式会社 |
---|---|
フリガナ | フェンリル |
設立日 | 2005年6月 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 311人 |
代表者 | 牧野兼史 |
本社所在地 | 〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町3番1号グランフロント大阪タワーB14階 |
電話番号 | 06-6377-7606 |
URL | https://www.fenrir-inc.com/jp/ |
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