19卒 インターンES
CRA
19卒 | 星薬科大学大学院 | 女性
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Q.
ゼミ/卒業研究等のテーマをご記入ください
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A.
肺がんについて研究を進めています。このテーマを選んだのは、祖母が肺がんから脳に転移し、亡くなったことがきっかけです。現在、悪性腫瘍は日本人の死因の中で最も多く、肺がんは悪性腫瘍のなかでも死因の第 1 位を占めています。その中でも非小細胞肺がんは、上皮成長因受容体 (EGFR) に変異があることが知られています。EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんにおいて、ゲフィチニブなどの上皮成長因子チロシンキナーゼ受容体阻害剤 (EGFR-TKI) は、EGFR の活性を阻害することでがん細胞の増殖を抑制し、高い抗腫瘍効果が認められていますが、EGFR-TKI奏功例においても、治療の継続に伴い、EGFR-TKI 耐性を引き起こし、再燃することが問題となっています。一般に、非小細胞肺がんは上皮間葉転換という現象が起こり、これにより抗がん剤の耐性を獲得し、治療抵抗を獲得し、がん増悪化を引き起こすことが知られています。しかしながら上皮間葉転換が起こるメカニズムは明らかになっていません。私は現在、ゲフィチニブ耐性の非小細胞肺がん細胞を使用して、遺伝子発現レベルから上皮間葉転換が起きるメカニズムについて研究を行なっています。 続きを読む
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Q.
CROに興味を持った理由をご記入ください
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A.
私は現在、薬学系の大学院で肺がんの薬剤耐性に関する研究をしています。今まで学んだ薬の知識を活かすだけでなく、新薬を世の中に出すことで感謝さんへ貢献することができ、新薬を世の中に出るまでのあらゆるステップに携わることができることに魅力を感じました。 また、現在の研究テーマに決めたのは、祖母が肺がんにかかったことです。脳に転移していたため、高齢の祖母は全身麻酔を1回にするべきだとの医師団の診断で、脳からがんを摘出する手術を優先し、投薬治療で肺がんを小さくする治療を続けていました。手術は成功し、投薬治療も効果を発揮し、退院後の祖母は体力も回復して家事も入院前と変わらないようにこなしていました。主治医が驚くほどの回復ぶりで頑張ってくれたのですが、残念ながら一昨年なくなりました。治験に携わることで、新薬を待ち望んでいる患者さんに普通の暮らしを取り戻せる新薬をできるだけ早く届けられるよう貢献したいと考えています。手術による病気からの生還も大事だと理解していますが、投薬治療の有効性を新薬の開発を通じてさらに前進させる一翼を担いたいとCRO業界を志望しています。 続きを読む
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Q.
大学生活を通して、最も力を入れて取り組んだことをご記入ください
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A.
大学院の研究室での研究に最も力を入れて取り組んでいます。主に脳神経疾患、難治性疼痛、炎症性疾患、老化、がんなどの病気の因子を突き止めることをテーマにしている薬理学教室に所属しており、私は肺がんの薬剤耐性について研究しています。成果を得るには複数のステップが必要なため、先輩が行なっていたテーマを引き継いで実験を進めています。しかし、先輩から直接引き継いだわけではなく、実験方法や手技などは先輩たちが書き残してくれた研究ノートを読んで学ぶしか方法がありませんでした。そのため、基本的な実験で失敗することもありました。しかし、失敗した原因を自分なりに考えてやり直し、それでも結果が出ないときは教授や先輩にアドバイスをいただき、スピードは遅いかもしれませんが着実に研究を進めていきました。その結果、当初の目的であった肺がんの薬剤耐性の要因の1つの可能性のある遺伝子USP11、CLIC3を突き止めることができ、今年6月に札幌で開かれた緩和医療薬学会に出席し、研究成果を発表することができました。今後は薬剤耐性の肺がんに対する治療薬開発に繋がる成果を出せるようさらに研究に励んでいきたいと考えています。 続きを読む