【新薬研究の未来】【19卒】田辺三菱製薬の冬インターン体験記（理系/研究職インターンシップ）No.2675（同志社大学大学院/女性）（2018/4/6公開）

大学で創薬研究を行っていることもあり、製薬会社の研究職に興味があったので、定期的にインターンシップ情報を検索していた。製薬企業のインターンシップは特に就職サイト経由ではMR職が中心だったが、企業HPで今回の募集を偶然発見し、すぐに応募した。

企業HPを熟読して、企業理解に努めた。また田辺三菱製薬は三菱ケミカルホールディングス傘下なので、ホールディングス全体のHPにも目を通しておいた。

新薬メーカーの研究職としてこれから求められる資質とは何か

1日目にやったこと

午前に会社説明や研究所内見学があった。社員さんを交えた昼食をはさんで、午後からは社員さんを交え自身の研究発表や、適性検査のフィードバックやグループディスカッションがあった。

審査はなかったが、インターンシップに参加していた社員さんからフィードバックをいただいた。

なし

新薬メーカーの研究者として求められるスキルに、専門性や、全体を俯瞰しながら原因を読み解く力だけでなく、さまざまな価値観を融合させて新たな価値を生み出す力があるというお話が印象的だった。

参加学生のレベルが非常に高く、ディスカッションの内容が専門性の強い内容だったので、知識があまりない状態で参加した自分にとって、話についていくのがやっとだった。もっと自分の意見を主張するべきだったが、なかなか厳しい状況になってしまったことを反省している。

実際の研究所内を一部見学させていただけたことで、社内の雰囲気を感じることができたのはよかったと思う。またグループディスカッション等を通して、製薬会社の研究職だからこそ求められる資質の高さ、製薬会社の研究職としてはたらく意義を考え直すきっかけとなった。

インターンシップ参加にあたって事前学習が必要という感じではなかったが、製薬会社に入社した後のキャリアについて自分なりに考えておいたほうが、より有意義な時間になったと思う。

研究所内見学はもとより、インターンシップにかなりの数の研究員さんが参加されていて、さまざまなお話を聞くことができた。なので職業体験こそなかったものの、会社の雰囲気や仕事内容、さらにはプライベートに至るまで、入社後の様子を想像しやすくなったように思う。

自分にはインターンシップ後のフォローが来ていないので、選考を進めていくで有利に感じる点は今のところ見受けられない。しいて言うなら、インターンシップの選考で受検した適性検査の結果が引き継がれているので、ES提出が少し楽になる点では有利かもしれないくらいである。

実際に多くの社員さんとお話させていただき、社風の良さを一番に感じられた。また、女性で長く働かれている方も多いとのことで、自分の会社選びの軸にも合致していた。そして新薬メーカーとしての価値を高めるため、積極的に組織改革を進めていらっしゃる点が魅力的に感じられた。

インターンシップ参加により、企業理解が深まるという点では良いと思われる。しかし、インターンシップ参加者がその後優遇されているという印象は見受けられないので、有利と判断できない。

理系院生ということもあり、メーカーの研究職を志望してきた。また生物専攻なので、業界はあまり絞っておらず、食品から化粧品、化学、製薬、医療機器を中心に希望していた。現在は創薬研究を行っていることもあり、学生時代に培った技術を生かしやすい製薬会社は魅力的だが、人の命に関わる製品を扱う責任もあり、学歴の高い人しか入社できないイメージがあった。

田辺三菱製薬の社風に限って言えば、学歴そのものはあまり重視していないように感じられた。むしろ重要なのは自分の専門性を極めてきたことと、変化し続ける世の中のニーズを捉えること、そして既存の技術を組み合わせて新しいことに挑戦する姿勢などであり、研究者としての人間性も。専門性と同じくらい重要視されていたように思われる。