【未来の新品種を創る】【19卒】タキイ種苗の冬インターン体験記（理系/技術系職種）No.2056（名古屋大学大学院/女性）（2018/2/8公開）

農業もしくは食品業界へ研究職での就職を漠然と考えていた中で、種苗業界に出会った。植物を育てることや食べることが好きなので、半分一目惚れのような形で、まずは会社や業界がどのような雰囲気なのかを確かめようと思いインターンに参加した。

インターンの選考はESのみ。基本的には履歴と自分の強みと弱みについての質問、インターンシップに期待することをweb上で入力する形。webセミナーを見た上で、種苗業界が主とする育種とは何であるのかであったり、他の会社との違いなどについて調べた。

育種体感グループワーク 十年後の新品種を目指して育種を体験してみる

1日目にやったこと

<午前>種子を使ったゲームのようなグループワーク、農業ハウスの見学、技術系社員との昼食を交えた座談会
<午後>育種体感グループワーク(7~8人チームが4つ)フィードバックあり

人事課採用チーム役員

なし

自分の持っている勝手なイメージや印象で話をするのは危険であると言われた。これは手元にあるデータから、論理的に相手に伝えたり訴えたりしないと説得力に欠けるためである。グループワークをまとめるのに活用した方が良いと薦められたのがマトリックスを書くこと。書き起こすことで整理されることもある。

研究職だと大学院生が多いと思っていたところ、半分が学部生で最初はお互いに距離感を掴むのに時間がかかった。グループは７人でしたがよく発言する人もいれば、静かになってしまう人もいて、グループとして制限時間に追われながら一つの成果を上げるのは難しかった。

一番は会社の雰囲気を知ることが出来たこと、また実際に育種を行なっている研究農場の一部を見学できたことが良かったと感じている。インターンシップを取り仕切っていた社員さんが採用チームの人事課の方であったので、実際に話すことが出来たのは貴重だった。

会社が扱っている商品について、もっと詳しく勉強しておけばインターン中の農場見学でも別のところに気付いたりしていたかもしれないとは思う。

種苗業界は一年の季節ごとに仕事内容が変わっていくが、新品種の開発という点ではもっと長い1０年単位での研究目標が必要になる。大手の食品業界では半年ごとに新商品の開発などが動くが、あまり急いだりする性格ではない自分にとっては長期的な研究環境が欲しかったので、割と簡単に働いている自分を想像することが出来た。

インターンでは関東圏の私大生や学部生が多い印象ではあったが、実際の本選考は他の業界に比べて3~4ヶ月ほど早いため、農学系の人がこぞってESを提出すると思われるため、本選考ではESすら通りにくいのではないかと思った。そのため内定が出るとはあまり期待できないと思っている。

会社の雰囲気が自分にとって非常にあっていると感じられたため志望度は上がった。インターンシップに参加している学生達の表情を見ていた限り、話易い仲間達が多く、私がこの業界を志望するのは間違っていないと思うことが出来た。また、社員さんとの座談会では様々な年齢層の話を聞くことが出来、社員さんの人柄にも敷かれたため。

本選考とは全く関係ないとされているが、全くないとは言い切れないと思った。人事の方は参加者のグループワークへの参加態度や貢献度をしっかり観察しているし、インターンシップに参加した学生、として本選考の案内メールが来るため。

生物系専攻であるので、バイオ技術や農学系に属する官公庁、もしくはメーカーの研究職を目指していた。食品業界の企業ではMizkanや敷島製パンなど地元を主に企業研究を行っていた。具体的には大学内で行なわれた企業展で説明を聞いたぐらいである。何が好きなのか漠然としていて企業名まで具体的には決まっていなかった。

他のメーカーの開発などと異なり、種苗業界は長期的な展望のもと研究が出来る印象を受けたため、こちらへ志望業界をしぼって行きたいと思うようになった。また企業の規模もちょうどいいかなと思った。農学部出身でもなく育種自体にはほとんど経験が無いのだが、大学の専攻よりも入社してから新しく学ぶことの方が重要であると思い直すことが出来た。