【16卒】朝日ネットの面接の質問がわかる本選考体験記 No.41 （2017/6/13公開）

プレゼンテーション

2次面接と3次面接の際にプレゼンテーションを発表した。お題は予め決められており、「朝日ネットの知名度を上げるにはどうしたらいいか」というものだった。基本的に2次も3次も同様のものを持ってきていいとのことだったのでそのようにさせていただいた。

非常に厳しく突っ込まれ、「ブラインドタッチ」という言葉に対して「それは差別用語だ」などの指摘もいただいた。そのためしっかりと間違えたことに対しては謝罪をしたことがストレス耐性を見るうえで評価されたのだと思う。ただ、一方で夢の部分に関しては否定されたものの、最後の逆質問でそのことについて質問し、最後は納得していただけたので、そういった夢への熱い思いも評価してくださったのだと感じた。

何を言っても無反応で、細かい点をしつこく突っ込まれた。また、私の回答に否定的な質問をしてくるなど、ストレス耐性を見ているのだと感じた。ただ、一方で「意地悪な質問ばかりで悪いね」と本音が見えた部分もあり、役として圧迫をしているようには感じた。

志望動機を教えてください。

私は貴社の説明会に参加させていただいた中で、貴社は自らがやりたいことを実現することのできる環境が整っていること、またお客様から大きな信頼を得ているということを従業員の方のお話の中で強く感じ、興味を持ちました。事業内容に関しても競争や変化の激しいインターネット業界の中で、長年蓄積されてきた高い技術力と強い信頼で同業他社が苦戦を強いられているFTTH事業でシェアを拡大させています。また、manaba事業ではITと教育をつなげるなど、積極的に新分野にも取り組んでおり、まさにこれからのインターネット業界を牽引する力のある企業だと感じたため、志望しました。説明会ではmanab事業を中心に話をしていたため、manaba事業への興味をできるだしながら話すことに気をつけました。

当社で具体的に実現したいことはなんですか。

私は貴社で高齢者と若者をつなげるサービスを実現させたいと考えています。貴社では既にmanaba事業として各大学にシステムを導入させ、成功しているという実績があります。そのノウハウを活かし、高齢者が住む老人ホームと学校とをつなげるサービスを実現させたいです。既に東欧のルーマニアでボーダフォン社がFacebookを用いた高齢者と若者を結びつけるサービスを行っており、実際にスマートフォンの購入者も増加しています。そこにmanaba事業で貴社が培った技術を融合させ、新しい仕組みを作っていきたいと考えています。朝日ネットのmanaba事業での展開の仕方と私の実現したい夢を融合させ、いかにわかりやすく話すかと言う点に気をつけました。

基本的には冒頭行ったプレゼンテーションに対するフィードバックだった。そのなかで、しっかりとロジカルに分かりやすく時間通りにプレゼンテーションをこなすことができるのかと言う点を見られていたと感じた。50分の面接よりも10分間のプレゼンテーションに重きを置いているようだった。私はロジカルに時間通りに説明できたことが評価されたと感じている。

1次面接のように否定されることはなく、基本的に私の意見に対しては賛同、もしくは頷いてくれたのでいい雰囲気で面接を進めることができた。質問に関しては一般的なことが多く1次面接と重なる部分もあった。

自己ＰＲをお願いします。

私は自らが先頭になって周りを巻き込みつつ行動を起こすことのできる人間です。以前私が受講していた英語の講師が生徒に暴言を吐き、講義を途中で切り上げてしまうなど問題行動を頻繁に起こしたため、私はあまりにも理不尽だと感じ、同じ講義を受講していた皆を説得して私を先頭に6人で学務課へ「講義を受ける権利」を求めにいったことがあります。6人という人数を見た学務課の方は「ただ事ではない」という様子で別室に案内してくださり真摯に私たちの意見を聞いてくださりました。その結果、数週間その講義が休講になった後、講師は変更となり、新しい講師に変更してからは今までのような問題行動もなくなりました。私はそこから、誰かが行動を起こしてくれることを待つのではなく、自らが行動を起こすこと、また一人では不可能なことも、人数がいれば可能になるということを学び、現在、私の生き方の軸となっています。話す速度をしっかりと調節し、ロジカルに面接官の方にわかりやすく話すように気をつけました。

学生時代取り組んだことを教えてください。

プレゼンテーションをする講義でＳ評価を取るという目標を掲げ、実行したことです。私は大学1年生のとき、初めて正式なプレゼンをした際、惨憺たる結果になり酷く落ち込んでしまったことがあります。私は悔しく、次に生かすために自分のプレゼンを自己分析しました。すると、「聞き手を考えず難しい言葉を使う」、「無表情で単調な話し方」といった問題が浮かび上がってきました。そこで私は聞き手の立場にたち、「知識がゼロでも分かるような言葉を使うこと」、「表情をつけ、話し方に抑揚、溜めを作ること」を心がけ、2年生の講義から実践しました。すると、教授や他の学生から褒められるほどまで上手くいくようになり、2年生以降に受講したプレゼンテーションを用いた講義では全てＳ評価を得ることができました。そこから私は相手に何かを伝えるためには内容だけではなく、聞き手の立場にたつことが重要であるということを学びました。書いたことをしっかりと実践し、分かりやすく、表情豊かに、声に抑揚をつけ、大事なところは溜めをつくりながら話すことに気をつけました。

個人的なことに対する質問が多く、回答に困ることも多かったが、内容よりもしっかりと自分の意見や考えを持っているのかといった点を見ているように感じた。仕事や業務の内容についての質問はほとんどなく、むしろ私という人間に対する質問が大半を占めていたので、私の人間性や変わった質問にどのように回答するのかを見て評価しているように感じた。

面接官の方は比較的穏やかに面接を進めてくださりました。ただ、質問が非常に個人的な部分にまで及び、かつその点も深堀されたが、否定されるということはありませんでした。

昨今話題になっている安全保障関連法案についてどう思いますか。

一般的に多くの識者や野党の議員の方が国会で仰っているように、現在の日本国憲法と照らし合わせた場合、明らかな憲法違反になってしまう恐れが高く、また、アメリカの戦争に巻き込まれる可能性が高いとのことから現在の日本では安全保障関連法案反対の方のほうが多いのが現状で、私も理解できます。基本的に思想信条は語るべきではないと考えていたので一般論を述べるに留まり、個人的な意見は言わないように気をつけました。

一般論ではなく宮地さん個人の意見としては安全保障関連法案についてどのようにおもっていますか。

私個人の意見を申し上げるなら、国際政治を学んできた人間として条件付で安全保障関連法案には賛成です。現状アメリカに軍事面で守られ、日本自らの主権がないといっても言い過ぎてはないくらいアメリカの属国のようになってしまっています。2003年のイラク戦争の際にも日本はいち早く自衛隊を出したという事実があります。そういった意味で考えると、現状では安全保障関連法案に反対です。しかし、集団的自衛権という権利は国連憲章で認められている権利なので行使すること自体には反対しません。ただ、その場合には例えば、アメリカと対立関係にあるロシアとも軍事条約を結び、アメリカ単体の意見に流されないような形で進めていくべきです。同時に自衛隊もある程度強化し、自国の安全は基本的には米軍なしで防衛できるくらいまで自衛力を高めることができれば賛成です。個人的な意見を言わないとマイナス評価を付けられかねなかったので、たとえ面接官の方との意見が違ったとしても理解していただけるよう、しっかりとロジカルに説明し、誤解を生まないように気をつけました。