【未来を拓く挑戦者たち】【19卒】シスメックスの冬インターン体験記（理系/グローバルタレント育成プログラム）No.1226（東京大学大学院/男性）（2018/2/1公開）

このインターンに参加した理由：医療機器業界に興味を持ったため、採用に直結すると噂に聞いていたから。

興味をもったきっかけ：神戸では有名な企業であり、特にシスメックスの社長は経営手腕が優れているため、社長が変わらない限り、伸びていくと先輩から聞いたため。

参加を決意した理由：日程としてもちょうど暇な時期であり、交通費も支給されると聞いたから。

事前にインターンシップ選考の内容を調べた。しかし、調べても情報があまりないため、インターンで具体的に何をやるのかわからず、困惑した。グローバルと名のついたものであるから、TOEICの点数や留学経験を中心としたESを作成した。またWEBテストの対策も多少した。ＷＥＢテストはあまりよい結果でないと思われるので、おそらくであるがＥＳを重視しているのだと考えられる。

なし

1日目にやったこと

自己紹介（クイズを作成し、得点を競うゲーム）をはじめに行い、その次に業界説明と会社説明、最後にグローバルをテーマにしたＧＤを行った。どれも得点を付けていたようで、初日は気付かなかったが競わせて点数の高い優秀な学生を探そうとしているのは明白だった。

2日目にやったこと

初日のグローバルをテーマにしたＧＤの結果をプレゼンした後、途中で点数や出身大学をばらけさせもう一度グループ分けをした後、投資ゲームを行った。どこにどれだけ投資すればどれだけ稼げるか競うゲームであるが、シスメックスの社員が作ったゲームなので、それに沿った選択が求められる。最後にシスメックスの役員に提案するとすればどのようにすればよいのかＧＤを行った。

3日目にやったこと

２日目のＧＤの続きを３日目も行い、プレゼンを作り、昼からその結果をプレゼンする。どのグループも非常にレベルの高いものが出来上がったが、人事の人はどれも本質をとらえていないと主張し、どこが悪かったのかフィードバックをした。その後は懇親会でシスメックスの新卒数年目の社員と話をしたり、人事部長とざっくばらんに話をした。

人事部長

文房具やレトルト食品など

最終日のプレゼンはどのグループも素晴らしいものができたと考えていたが、人事部長は不満そうな顔でどのグループも本質を見ていないと厳しいフィードバックをした。要約すると問題文に書かれていたことをやっていないグループもあり、やっていたとしても深堀していない。だれもこれの出題者のことを考えていないなどと言い、非常に厳しかった。

どのグループも最終日の発表のために夜遅くまで駅前のファミレスやマクドナルドで話し合ったそうだ。もちろん私がいたグループも夜遅くまで話し合い、スカイプなどで最終調整を行った。皆、徹夜明けのような顔をしながら発表をしていたが、それでも元気よく発表できていたグループがあり、結局はそのグループが優勝となった。

最後の厳しいフィードバックを受けて、その後の数日間は自分にはマネッジメント能力がないことと本質を捉えきれていなかったことを重く受け止めて落ち込んだ。しかし、人の行動には何らかの意味があること、強引でも人の本心を引出し、まとめていく能力が必要なこと、この二点を学んだ。

人を動かすなどの有名な本を読み、マネッジメント能力を身に付けるとよかったと思う。また、グローバルとは何かを考えていれば、インターンの内容もすんなり把握できたのではないかと今更ではあるが反省している。

理系学生が多かったが、実際の開発や研究を体験するインターンシップではなく、むしろ新入社員にどのようなことを考え、行動してほしいかを教えるような内容であったため、働くことで経験することを学んだわけではないから。シスメックスで働くとどのようなメリットや困難があるかを知る機会は社員との懇親会のみであった。

インターンシップでそれなりに優れた成績を残した学生に対してはそれなりの優遇があると感じられる。インターンシップ中ではなるべく点数化し、競わせようとしていたので点数の高い学生の囲い込みを行う意図が明白であった。しかし、他の学生にもインターンシップ参加者限定のセミナーもあることから内定に有利に働くとは考えられる。

シスメックスは私の中で志望度はもともと高いものであったため、開発職の体験があれば変わったかもしれないが、良くも悪くも想像通りの企業であった。事業内容としては面白く、企業のカルチャーへの印象は変わったが、思い返してみればそこまで意外なものではなかった。

インターンシップでそれなりに優れた成績を残した学生に対してはそれなりに有利になると思った。特にインターンシップ中の点数や発言はエクセルなどで管理していたらしいので、最後の懇親会であまりインターンシップに出てこなかった人事の人でも発言を知っているなどのことがあった。

インターンシップ参加前漠然とではあったが家電系のメーカーを希望していた。特にソニーや東芝のような総合電機メーカーで家電を作りたいと考えていた。なぜならば消費者と密接に関わり、自分の設計開発生産したモノを消費者に届けたいと考えていたからである。また、私が新しい技術を取り入れた家電は好きであり、一番最初のユーザーになりたいと考えていた。

インターンシップに参加前の志望業界は家電系のメーカーであった。しかし、シスメックスのインターンを受けてＢ　ｔｏ　Ｂの業界や企業について話を聞いた結果、シスメックスの志望度は変わらないままであったが、志望業界が家電系から精密機器メーカーに変わった。また、一つの企業や業界ばかりを見ると今後の就活に影響が出るだけでなく、凝り固まった考え方で柔軟な発想ができなくなると考え、インターンシップと志望企業、業界を切り離して考えることにつとめるようにした。