【19卒】シスメックスの夏インターン体験記（理系/研究職）No.1529（九州大学大学院/男性）（2018/2/1公開）

インターンシップで学んだことは、大学と企業の違いであった。それは、研究・開発の先に何を置くかということである。企業において、それは「お客さん」であった。お客さんの喜びをモチベーションに、コストを抑え、良い製品をつくっておられた。お客さんが第一への徹底はすごく、そのマインドを強く感じた。

課題に取り組むにあたって、必要最低限の知識である、PCR法をはじめとする遺伝子組み換え実験方法について、またSDS-PAGE等の評価方法についての予習をしておくことが望ましい。

今回、私のインターンシップ期間は2週間と短いものであったため。限られた期間内に製品を完成させ、出荷することで納期を守る計画性、緊張感を学ぶことができた。しかし、期間が短かったために、研究・開発の醍醐味である、うまく行かなかった時にどのような行程を見直し、どのようなことが原因であるかを突き止めるというプロセスを企業で経験できなかった。

今回、私のインターンシップは企業内のベンチャー部門での業務であった。そこで製品を完成させ、出荷することで納期を守る計画性、緊張感を学ぶことができた。また、本期間中に研修先でのタンパク質発現から精製までの一連の操作を経験させて頂いた。しかし、新卒での採用は行っていないとのことであったため。

今回、私のインターンシップの目的は、企業の研究について知ることがメインであったため。実際、お客さんの喜びをモチベーションに、コストを抑え、良い製品をつくっておられた。お客さんが第一への徹底はすごく、そのマインドを強く感じた。自身の研究でも、研究の先を明確にして実験をすることが、モチベーションの向上、更にはより良い成果を生み出すことに繋がるのではないかと感じた。しかし、志望度は向上していない。

今回、私のインターンシップは企業内のベンチャー部門での業務であったため。実際、新卒での採用は行っていないとのことであり、インターンシップへの参加が本選考に有利に働くことはないと感じた。

インターンシップ実施後、企業の方から研究内容についてのフィードバックを数点頂いた。それは、追加の実験結果などであった。

インターンシップへ参加する前の段階では、研究者としてアカデミックに残ることも視野に入れつつ、企業研究員として働くことを考えていた。特に、アカデミックに残る場合には、海外でのポスドクを次の選択肢として視野に入れていた。一方、企業で研究をする場合にもその業界として、化学メーカーと新薬開発を行う製薬企業を考えていた。

インターンシップへ参加した後の段階では、研究者としてどのようなキャリアを歩んでいくかということに関して、変化はなかった。つまり、これまで通りアカデミックに残ることも視野に入れつつ、企業研究員として働くことを考えている。しかし、ph.Dを取得し企業で研究をされている方と話す機会を設けて頂き、将来の参考になるお話をして頂いたことは参考になった。