【学生の人数】1人【面接官の人数】1人【面接官の肩書】人事【面接の雰囲気】会社のオフィス内での面接だったので、重苦しい雰囲気であったが面接官の方が気さくに話しかけてくださったのでしっかり受け答えできました。【就職活動中のあなた自身について、現在考えていることはありますか。】私は中学生の時に出会った教育実習生の方に勧められて、高校では化学に特化した学科に進学しました。高校で出会った化学の先生のおかげで化学というものが好きになり、素晴らしさを知りました。その中で特に薬学というものに興味を持ち、大学では薬学を専攻しました。そして、薬学を学ぶ中で新薬を開発する難しさや新薬を世の中に出すことができた際の社会への貢献度の大きさに大変衝撃を受けました。そこで私は「自らの手で新薬を創出し、世界の人々に貢献する」という夢を持つようになり、その夢を達成するために創薬研究者を志すようになりました。私は創薬研究者を目指し、学業や研究を進める中で、創薬研究者になるための資質を身に付ける努力をしてきました。研究室でのペプチド化学に関する研究では「有機合成の力」、「問題の発見及び解決能力」を身に付け、水泳部の主将での経験を通して、「コミュニケーション能力」、「チームをまとめる力」を身に付けてきました。このような力は創薬研究者になるにおいて必要な資質であると考えています。しかし、この力だけが全てではないと考えており、私の夢を実現するためには就職後の更なる成長が必要不可欠です。私は現在、就職活動をする中で自分自身の夢を実現できる場を探し求めています。すなわち、自分がさらなる成長を遂げることのできるような環境を有し、「新薬の創出」が可能な研究開発力を持つようなグローバルに活躍している会社ということです。私はこのような会社を説明会や選考を通して、探し続けている最中です。その中で、そのような会社に巡り合えるように全力を尽くしていきたいと考えています。【自分の研究テーマの概要とアイデアやこだわりを反映させた点や、特に努力した点を教えてください。】ワンポットタンパク質化学合成法の開発における最大の障壁は、一つのフラグメントと最終生成物の物性が悪く、固相合成によるペプチドフラグメントの合成と精製が困難であったことです。まずは手技の確認を念入りに行ったのですが、改善されず根本的に手法を変える必要がありました。そこで私はこの障壁を私の強みである「行動力」と「粘り強さ」を活かして乗り越えました。まず物性の点に関しては、自ら解決法を考えつつも指導教官や研究室の先輩方に助言を頂ました。また、学会に参加する機会も多かったため、ペプチド化学を専門としている先生や企業の方にも助言を頂き、最終的には水溶性を向上させることで問題を解決できました。また、精製の点に関しては、大量スケールのペプチドを数回に分けて精製するのではなく、数十回に分けて丁寧に精製を行うことで目的のペプチドを高純度で得ることに成功しました。また、大学院の研究に関して私は様々なテーマに取り組み、幅広い知識を得たいと考えているため、上記以外の研究にも取り組みました。一つ目として標的タンパク質の精製およびラベル化を可能とする光応答性トレーサブルリンカーの開発研究に取り組みました。トレーサブルリンカーとは、任意の条件下で切断され、その結果生じる官能基を足がかりとして再び機能性ユニットの導入が可能なリンカーであります。以前に開発されたトレーサブルリンカーは化学反応を利用しており、操作が煩雑であったため今回私は光照射という有機化学研究者以外の人でも取り組みやすい手法を用いるものを設計しました。この研究の中で私は有機化学の実験ではあまり触れることのない電気泳動などの生物系の実験に関するノウハウも習得することができました。以上のように、研究に取り組むからには様々な分野に取り組みたいというこだわりのもと、研究に努めることで幅広い知識や技術を習得することができたのではないかと思います。【評価されたと感じたポイントや注意したこと】この面接は主に研究内容についての質問が多かったので、自分の研究テーマをわかりやすく説明しようとしすぎて、話し過ぎてしまったことがあまり良くない評価につながったのかもしれません。
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