【金融の特殊な魅力】【18卒】農林中央金庫の冬インターン体験記（文系/総合職）No.1694（慶應義塾大学/女性）（2018/2/6公開）

金融の中でも特殊な役割を持っているかつ採用人数も多くない会社だったので、どんな会社なのか知りたかった。特に、農林水産省やJA、日本政策金融公庫の農林水産事業部との違いを知りたかった。インターンの採用方式が面接だったため、面接練習としても受けたかった。

面接に進むためには、ESとウェブテストがあったため、まずはそこで落ちないようにした。ウェブテストはそれまでに何回も受けていたので、スピーディーに解けるようになっていた。ESや面接では、普段耳にすることの少ない農林中央金庫を知ったのかを分かりやすく答えるようにした。(私農林中央金庫場合は知り合いが働いていた。)

農林中央金庫の業務は主に3つに分かれているが、それらを分かりやすく説明せよ

前半にやったこと

農林中央金庫は大きく分けて3つの業務を行なっているため、各業務の説明が行われた。基本的には座学が中心だが、時折10分ほど話し合ったのちに軽く発表をするといった時間もあった。

後半にやったこと

後半も前半と大きく変わることはなく業務の説明や、若手社員との懇談の時間があった。4日目から最終日にかけて今まで学んだことを分かりやすく発表するための作業が行われた。

各部署の社員、外注の方

なし

社員があまり入り込んでくるような感じはなかった。ある部署の新規事業を考えるという時間で、社員の方からフィードバックをいただいたが、ほとんど全てのことを肯定してくださった。特にこれが嬉しかったというより、全体的に全てまず肯定してくれたのが印象的だった。

途中で班が変わったので、前半でせっかく仲良くなってもまた1から関係性を作り直さなければならなかった。特に最終発表の準備の前で班のメンバーが変わったので、誰がどんな性格で何をするのが得意そうなのかもわからなかった。実際に班の中でも業務理解に差があり、短い時間でまとめるのが大変だった。

農林中央金庫は就活を始める前まではあまり耳馴染みがなく、どんな仕事をしているのか分からない部分も多かったが、インターンシップに参加することで業務内容がよく分かった。JAの上にあるわけではなく、あくまで1つのグループとして働く意識を持っていることも分かった。

日本の農林水産業が抱えている問題をもっと調べておけば良かったと思う。知っていれば、その問題に対して農林中央金庫はどんなアプローチをかけられるか想像できた。

とても真面目な人が多く、学生に対しても真摯に接してくださったが、堅い雰囲気の会社だったため自分がそこで働くイメージはできなかった。また、学生時代農業に関してあまり馴染みがない方も多かったが、なんらかの形で食に対する意識を高く持っており、自分はどうだろうかと少し不安になった。

インターンに参加したからといって優遇されるわけではない。ただ一見して分かりにくい農林中央金庫の業務内容を他の就活生よりは早く知っている分、面接対策など他のことに回す余裕ができると思う。前述した通り、インターンに参加したことで優遇されることはないため、内定が出るかどうかはどれだけ熱意があるかにかかる。

農林中央金庫は農業従事者のための銀行でありながら、収益のほとんどが投資関連であるとの指摘が学生側から出た際に、それを認めつつもその代わりにお金では補えない部分を強化しようとしていると話しており、会社としての熱意を感じた。さらに、株の保有者はほとんどが農業従事者であることからも、目的意識を持って働けると感じた。

インターンに参加したからといって、参加者限定の何かがあるわけではなかった。ただ、インターン終了後別日に懇親会なるものはあり、若手社員の話を聞く機会はあった。そこでも人事の方は顔を覚えてくださった。

インターンに参加する前は志望業界や志望企業はなく、まだ幅広く会社を見ている時期であった。しかし、自分の知識がないことや、形がないことで実態が掴みにくい金融業界はあまり志望度が高くなく、形に残る仕事としてのメーカーや不動産業界、鉄道業界に惹かれつつあった。社風としては堅すぎず比較的穏やかに働けるところを考えていた。

金融業界はあまり行きたくないと考えていたが、農林中央金庫であれば働いていて楽しそうだと考えるようになった。特に自分の中で誰のために働くのかという目的意識を持って働けるか、採用人数がそれほど多くなく当事者意識を持って働けるかが特に重要だということに気がついた。そのため、本選考でも金融業界は農林中央金庫しか受けていない。