22卒 本選考ES
戦略コンサルタント
22卒 | 早稲田大学大学院 | 男性
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Q.
【モズクが二人を分かつまで】 ・あなたには、3年交際している恋人がいます。二人は趣味やモノの考え方などの相性が 良く、結婚を具体的に考えています。 ・しかし、実は二人にはたった一つだけ合わない点があります… ・その恋人とあなたはモズクが好物で毎日食べています。恋人は好物を一番最後に食べ る人で、どんなメニューであっても、一番最後にモズクを食べます。 ・一方、あなたは、好きなものを最初に食べたい人間です。当然モズクも食事の最初に 食べます。 ・そうです、二人は、モズクに対する価値観が正反対なのです。 ・この『モズク観の不一致』について、これまでに何度か、恋人に話をしたのですが、 個人の勝手として、真面目に聞いてもらえません。 ・モズクで食事を締めるという感覚への違和感もあるのですが、それ以上に、好きな ものを食べる順序のギャップという小さな差が、本質的な価値観の違いのように感じ ています。 ・考えているともやもやしてきて、モズクも美味しくありません。もはや、この問題が 解決しない限りは結婚できないと思うようになってきました。 ・あなたは、モズクを最初に食べる優位性に自信があります。故に、二人の将来のため に、恋人に習慣を変えてほしいと思っています。 ・さて、あなたはこの『モズク観の不一致』に関して、恋人にどのような主張をして、 どのように説得しますか。600字以内で答えてください。 補足: 恋人はロマンティックな言葉が通用しないタイプです。論理的に説明しないと納得しません。
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A.
モズクは最初に食べるべきであって、決して最後に食べるべきではない。なぜなら、大好きなモズクを最後に食べることは、機会損失の可能性と不確実性を有しているからだ。まず機会損失に関してだが、人間には本能として空腹時により美味しさを感じる機能を備わっていると考えられる。前提として、動物に食事という行動は必要な栄養を得るための行動として必須である。そのため、空腹時すなわち栄養が体に必要な状態においては食欲を増幅させられると考えられるため、食べ物をよりおいしく感じるはずである。そうであるならば、自分が好きな食べ物をより美味しく食べる機会をモズクを最も空腹である食事開始時ではなく最後に食べることによって逃してしまっていることになる。以上が機会損失である。後者である不確実性に関しては、食事中急に体調が悪くなったり、急用が入ったりすることによって、本来万全の状態で食べることができるはずだったモズクを食べることができなくなる可能性がある。食事をしようと準備している点においては少なくとも体調は食事を摂取できる状態であり、急用等も入っていないことが考えられる。さらにそれらのリスクの大きさは食事時間の長さに比例する。つまり、食事開始時にモズクを食べることは上記のリスクを最小限に抑えることができるのである。以上の理由から、モズクは食事の最初に食べるべきだ。 続きを読む