私が今回取り上げるサービスは、Spotifyです。
まず左側をご覧ください。
Spotifyは、世界で最も使われている音楽ストリーミングサービスです。
「サブスクリプション」モデルなので、ユーザー総数が売上に直結します。
そのため前提として、Spotifyにとって新規ユーザー獲得は最重要事項の1つであるということを起点に考えていきます。
続いて、利用者が考えるSpotifyを含む定額制ストリーミングサービスの利用動機を調べてみました。
すると、1位は音楽を聞くのに一番便利な方法だからという理由、2位はCD・ダウンロード購入をしていない曲を聞けるからという理由で、ストリーミングサービスを利用しているということがわかりました。
Spotifyの独自の特徴は、曲数やプレイリスト数の多さだったり、洗練されたデザイン・UXみたいなところがあげられます。
なんですが、今挙げた定額制ストリーミングサービスの魅力やSpotifyの良さ、必要性は、どちらも利用してみないとわかりづらく、伝わりづらいものです。
そのため、私は現在Spotifyが行っている3ヶ月無料トライアルを多くの人に利用してもらい、便利さを実感してもらうことが、新規ユーザー獲得に繋がると考えました。
続いて、右側をご覧ください。
今回着目するターゲットは、高校卒業後の大学生・専門学生とさせていただきました。
選定理由は大きく3つあります。
1つ目は、アルバイトをしている人が多く、お金に余裕があるからです。
なぜこれが関係あるかということなんですが、音楽サブスクを未利用の人の理由はご覧いただいている通り、1位2位ともにお金に関することなんですね。
これらの理由は、収入の増加によって解消されるのではないかと思っています。
高校を卒業し、アルバイトを始めてお金があるからサブスク入ってみようかなと考える人が多いという風に推測できると思います。
2つ目は18歳からクレジットカードを持ち始めることができるからです。Spotify含め音楽ストリーミングサービスはクレジットカード決済がメインです。なので、サブスクに登録しやすい年代だと考えられます。
3つ目は、高校生から大学生の年代が最も音楽に関心があるからです。
また有料課金をして音楽を聞く割合も最も多いです。
以上のことからターゲットを設定しました。実際にサブスクの利用者は10代から20代にかけて大幅に増加しているので、この年代にはチャンスがあると言えます。
そこで今回のご提案になります。題して、「春の進学応援3ヶ月無料トライアルキャンペーン」です。
概要からご説明します。
キャンペーンサイトで好きなアーティスト等のアンケートに応えることで、その人に合ったプレイリストを提示してくれて、無料トライアルに登録してくれた方の中から、抽選で音楽グッズがあたるといったものになっています。
順を追って詳細を説明します。
まずStep0として、そもそも高校生年代は音楽をYouTubeで最も聞いています。
ただYouTubeで音楽を聞く際に、こんな思いを感じるのではないでしょうか。
①広告を無くして、バックグラウンド再生したい!という思い
②聞きたい曲やアルバムがYoutubeにないという思いです。
そこでStep1です。Youtubeで音楽を聞いているターゲットに対して、YouTubeの動画アクションキャンペーンという広告を通して、本キャンペーンを認知させ、キャンペーンサイトに移動させます。
「新生活、自由に音楽聞きたくない?」といったメッセージでターゲットの①と②の思いに訴求するようなクリエイティブのCMを打ちます。
次にStep2です。キャンペーンサイトで利用者がアンケートを記入し、その人が興味を持ちそうな曲やプレイリスト等を提示します。
ターゲットは興味のある曲がSpotifyにあるということを実感するので、思い②に更に訴求できると考えています。
Step3は、そのキャンペーンサイト内で、今購入すると新生活応援グッズが当たるということを伝え、購入ページに移動させます。
検討の段階まで進んでいるターゲットを、ダメ押しの販促で無料トライアルの登録まで持っていきます。
以上の企画で、三ヶ月無料トライアルの利用者を増やすことができます。
結果的に、Spotifyの新規ユーザー獲得に繋がると思っております。
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