
23卒 本選考ES
技術系 基礎研究コース
-
Q.
学部での研究内容を教えてください。
-
A.
薬剤耐性菌の蔓延は深刻な社会問題となっており、根本的解決のためには耐性機構を深く理解する必要がある。所属研究室では、抗生物質の生産者であり、かつ様々な抗生物質から身を守るための耐性機構を持つ放線菌を研究対象とし、耐性機構の理解を深めている。ノボビオシン(NOV)は細菌のDNA複製を阻害する抗生物質である。予備検討において、NOV存在下で放線菌基準株Streptomyces coelicolor A3(2)のNOV耐性変異株が極めて高い頻度で出現することを見出した。そこで、本研究ではこの現象に着目し、放線菌におけるNOV耐性機構の解明を目的としてNOV耐性変異株の出現の検証とその特性を解析した。 続きを読む
-
Q.
修士での研究内容を教えてください。
-
A.
修士課程では微生物の発酵を利用した物質生産について研究している。特定のカルボン酸Aはアクリル板などの原料となるため世界中で需要が高いものの、現在は石油から化学合成でのみ生産されている。化学合成は高温・高圧で行われるため、エネルギー消費や廃棄物が生じることが懸念されている。一方で、微生物を用いた物質生産は常温・常圧で反応の進行が可能であり、有害な廃棄物の排出が削減できるため、持続可能な社会の構築のためにはAをバイオで生産する手法の開発が望まれている。そこで本研究では、環境中の様々な微生物を対象にAを生産する微生物の探索を目的に研究している。微生物の探索にあたり、反応温度、時間やpHなどの探索条件の確立から検討を進めた。ここで確立した探索条件を基に微生物を探索する中でA生産候補株を見出したため、現在は探索と並行して取得した菌株の代謝物をより詳細に調べることでAを生産しているか否か検証している。 続きを読む
-
Q.
自己PRを教えてください。
-
A.
私は困難な状況でも泥臭く努力する粘り強さがある。研究活動で実績の無い新規テーマに挑戦し、新知見を得ようと研究に尽力した。しかし、当初はなかなか成果が出ず、悔しい思いをした。そこで、研究室のメンバーや指導教官と実験方法や結果を何度も議論し、得た意見を基に自分なりの研究計画を立て、粘り強く実験に取り組んだ結果、新たな現象を発見することができた。貴社においてもこの強みを発揮し課題解決に取り組みたい。 続きを読む
-
Q.
志望動機を教えてください。
-
A.
自身の「これまでに学んできたことを活かして社会に貢献したい」という想いをまさに実現できると考え、貴社を志望している。私は発酵により食品に機能性を付与する微生物に興味を持ち、研究活動では微生物に関するテーマに尽力してきた。研究する中で微生物が持つ無限の可能性を知り、微生物が持つ力を通じて世の中の人々に貢献したいと考えるようになった。その中で、貴社の発酵技術を食や医療などの幅広い分野に応用している点、微生物を利用した新たなモノづくりの挑戦を推進している点を非常に魅力に感じている。私は貴社で自身が培ってきた知識、技術を存分に発揮し、貴社の独自技術を吸収することで、未来に向けた新たな製品を開発したい。 続きを読む